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公開番号
2025009435
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112441
出願日
2023-07-07
発明の名称
室圧制御装置及びプログラム
出願人
株式会社大気社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
F24F
7/007 20060101AFI20250110BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】室圧の安定性を向上すること。
【解決手段】対象室に空気を供給する給気手段と、前記対象室から空気を排気する排気手段と、前記対象室と前記排気手段との間に設けられ、前記対象室の室圧を調整する室圧制御ダンパと、を備えた室圧制御装置であって、前記対象室の室圧を検知する検知手段と、前記対象室の設定室圧と、前記検知手段の検知結果とに基づいて、前記対象室が前記設定室圧に維持されるように、単純適応制御により前記室圧制御ダンパを制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対象室に空気を供給する給気手段と、
前記対象室から空気を排気する排気手段と、
前記対象室と前記排気手段との間に設けられ、前記対象室の室圧を調整する室圧制御ダンパと、
を備えた室圧制御装置であって、
前記対象室の室圧を検知する検知手段と、
前記対象室の設定室圧と、前記検知手段の検知結果とに基づいて、前記対象室が前記設定室圧に維持されるように、単純適応制御により前記室圧制御ダンパを制御する制御手段と、を備える、
ことを特徴とする室圧制御装置。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の室圧制御装置であって、
前記室圧制御装置は、隣接する複数の対象室の室圧を制御し、
前記検知手段と前記室圧制御ダンパとは前記対象室毎に設けられ、
前記単純適応制御の規範モデルが、前記対象室毎に設定されている、
ことを特徴とする室圧制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の室圧制御装置であって、
前記複数の対象室の前記設定室圧が互いに異なり、
前記設定室圧が相対的に高い前記対象室に対応する前記規範モデルは、前記設定室圧が相対的に低い前記対象室に対応する前記規範モデルに比べて、制御開始時の室圧の立ち上がりが早い、
ことを特徴とする室圧制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の室圧制御装置であって、
前記制御手段は、
規範モデルに応じた目標値を演算する規範モデル適用部と、
前記設定室圧に応じた第一の制御値を演算する第一のフィードフォワード制御部と、
前記規範モデル適用部で演算された状態変数に応じた第二の制御値を演算する第二のフィードフォワード制御部と、
前記目標値と前記検知手段の検知結果との偏差に応じた第三の制御値を演算するフォードバック演算部と、
前記偏差に応じた第四の制御値を演算するPI制御部と、
前記第一乃至第四の制御値を合算して、前記室圧制御ダンパの制御値を演算する制御値演算部と、を備える、
ことを特徴とする室圧制御装置。
【請求項5】
対象室に空気を供給する給気手段と、前記対象室から空気を排気する排気手段と、前記対象室と前記排気手段との間に設けられ、前記対象室の室圧を調整する室圧制御ダンパと、前記対象室の室圧を検知する検知手段と、を備えた装置を制御するコンピュータを、
前記対象室の設定室圧と、前記検知手段の検知結果とに基づいて、前記対象室が前記設定室圧に維持されるように、単純適応制御により前記室圧制御ダンパを制御する制御手段、
として機能させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、室圧制御技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品製造室、クリーンルーム等では、室圧を所定の圧力に維持することが要求される。室圧制御ダンパ(圧力制御ダンパ:PCD)等によって室圧を制御することが提案されている(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-83475号公報
特開2021-46954号公報
特許第7145275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外部空気の圧力変動(屋外風圧の変動)により室圧が乱れる場合がある。室圧制御ダンパを設けた場合であっても、大きな外乱の影響を受ける場合があり、その改善が望まれる。
【0005】
本発明の目的は、室圧の安定性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
対象室に空気を供給する給気手段と、
前記対象室から空気を排気する排気手段と、
前記対象室と前記排気手段との間に設けられ、前記対象室の室圧を調整する室圧制御ダンパと、
を備えた室圧制御装置であって、
前記対象室の室圧を検知する検知手段と、
前記対象室の設定室圧と、前記検知手段の検知結果とに基づいて、前記対象室が前記設定室圧に維持されるように、単純適応制御により前記室圧制御ダンパを制御する制御手段と、を備える、
ことを特徴とする室圧制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、室圧の安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る室圧制御装置の概略図。
(A)は制御ユニットのブロック図、(B)は制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。
室圧制御ダンパの制御のブロック線図。
規範モデルの例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<装置の概要>
図1は本発明の一実施形態に係る室圧制御装置1の概略図である。室圧制御装置1は、互いに隣接した対象室101~103の室圧を所定の室圧に維持しつつ、それらの換気を行う換気装置である。対象室101と対象室103とは扉111の開放によって連通し、その閉鎖によって遮断される。対象室101と対象室102とは扉112の開放によって連通し、その閉鎖によって遮断される。対象室102と対象室103とは扉113の開放によって連通し、その閉鎖によって遮断される。対象室103と、その外部とは扉114の開放によって連通し、その閉鎖によって遮断される。対象室101~103は、例えば、医薬品製造室、食品加工室、細菌実験室、クリーンルーム等である。対象室101~103は、本実施形態の場合、大気圧よりも高い室圧に維持され、例えば、数十Paである。
(【0011】以降は省略されています)
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