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公開番号2024168563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085356
出願日2023-05-24
発明の名称給湯器
出願人株式会社パロマ
代理人個人,個人
主分類F24H 15/196 20220101AFI20241128BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】高温差し湯中に給湯栓を使用した場合に給湯栓から高温の湯水が出湯するのを防止できる給湯器を提供する。
【解決手段】給湯器のコントローラは、差し湯流路に設けた高温差し湯水電磁弁を開放して浴槽への差し湯を行う差し湯状態で(S21,S22)、給湯栓水量センサで給湯栓の使用を検知した場合(S23:YES)、第1制御を実行する。第1制御では、バーナによる加熱を停止する(S27)と共に、出湯流路に設けた水量制御モータにおける水量を通常時の所定水量よりも多い割増水量に調節する(S28)。これにより給湯器は、給湯器内部に残った高温水を浴槽に流すことができるので、給湯栓から高温水が出湯するのを防止できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
加熱部により通水を加熱する熱交換器と、前記熱交換器の入口に接続される入水流路と、前記熱交換器の出口に接続され、前記熱交換器で加熱された湯水を給湯栓に導出する出湯流路と、前記熱交換器をバイパスするように前記入水流路と前記出湯流路とに接続されるバイパス流路とを備え、前記熱交換器で加熱された湯水を浴槽に供給可能な給湯器において、
前記入水流路に設けられ、前記入水流路を流れる水量を調節する水量調節部と、
前記出湯流路の前記バイパス流路との接続部よりも上流側の第1分岐部で分岐し、第1電磁弁によって開閉され、前記浴槽への差し湯用の湯水が流れる差し湯流路と、
前記出湯流路の前記接続部よりも下流側の第2分岐部で分岐し、第2電磁弁によって開閉され、前記浴槽への湯張り用の湯水が流れる湯張流路と、
前記差し湯流路及び前記湯張流路の双方に通じると共に下流側に向けて延設され、前記浴槽に通じる出口流路と、
前記出湯流路における前記第1分岐部と前記接続部との間に設けられ、前記接続部側から前記第1分岐部側に向かう湯水の逆流を防止する為の逆止弁と、
前記給湯栓の使用の有無を検知する使用検知部と、
前記加熱部、前記水量調節部、前記第1電磁弁、及び前記第2電磁弁の夫々の駆動を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記第1電磁弁を開放して前記浴槽への差し湯を行う差し湯状態で、前記使用検知部が前記給湯栓の使用を検知した場合、前記加熱部による加熱を停止すると共に、前記水量調節部における水量を通常時の所定水量よりも多い割増水量に調節する第1制御を実行すること
を特徴とする給湯器。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記出湯流路における前記第1分岐部よりも上流側に設けられ、前記出湯流路を流れる湯水の温度を検出する第1サーミスタと、
前記制御部が前記第1制御を実行中において、前記第1サーミスタが検出した温度が設定温度まで低下したか判断する低下判断部と
を備え、
前記制御部は、前記低下判断部が、前記温度が前記設定温度まで低下したと判断された場合に、前記第1制御の状態から、前記第1電磁弁を閉じると共に、前記水量調節部における水量を前記所定水量にまで絞る第2制御を実行すること
を特徴とする請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記給湯栓を流れる湯水の水量を検出する給湯栓水量センサを備え、
前記制御部は、前記第2制御を実行している状態で、前記給湯栓水量センサが前記加熱部による加熱を許可する所定流量以上の流量を検知した場合、前記加熱部による加熱を開始する第3制御を実行すること
を特徴とする請求項2に記載の給湯器。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1制御又は前記第2制御を実行している状態で、前記使用検知部が前記給湯栓の使用の終了を検知した場合、前記加熱部による加熱を開始すると共に、前記第1電磁弁を開放する第4制御を実行し、
前記第3制御を実行している状態で、前記使用検知部が前記給湯栓の使用の終了を検知した場合、前記第1電磁弁を開放する第5制御を実行すること
を特徴とする請求項3に記載の給湯器。
【請求項5】
前記給湯栓を流れる湯水の水量を検出する給湯栓水量センサと、
前記出湯流路における前記接続部よりも下流側に設けられ、前記出湯流路を流れる湯水の温度を検出する第2サーミスタと
を備え、
前記使用検知部は、前記給湯栓水量センサ及び前記第2サーミスタのうち少なくとも何れか一方の検出値に基づき、前記給湯栓の使用の有無を検知すること
を特徴とする請求項1に記載の給湯器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高温差し湯使用中にも一般給湯を使える給湯器が知られている(例えば特許文献1参照)。この給湯器では、バイパス管に備えられた閉止機能を備えないバイパス率制御弁と、出湯管に備えられた逆流防止弁(逆止弁)との相互作用により入水量が少ないほどバイパス率が高くなることを利用して、高温差し湯中に台所等の一般給湯系が開かれたときには、直ちに通常より高いバイパス率でミキシングすることで、高温の湯水を水で薄めて温度を下げた状態で出湯を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4272790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の給湯器では、入水圧が低い場合は逆流防止弁から一般給湯系に流れる高温の湯水が多くなるが、バイパス率は変わらないことから、高温の湯水を水で十分に薄めることが困難であった。
【0005】
本発明の目的は、高温差し湯中に給湯栓を使用した場合に給湯栓から高温の湯水が出湯するのを防止できる給湯器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の給湯器は、加熱部により通水を加熱する熱交換器と、前記熱交換器の入口に接続される入水流路と、前記熱交換器の出口に接続され、前記熱交換器で加熱された湯水を給湯栓に導出する出湯流路と、前記熱交換器をバイパスするように前記入水流路と前記出湯流路とに接続されるバイパス流路とを備え、前記熱交換器で加熱された湯水を浴槽に供給可能な給湯器において、前記入水流路に設けられ、前記入水流路を流れる水量を調節する水量調節部と、前記出湯流路の前記バイパス流路との接続部よりも上流側の第1分岐部で分岐し、第1電磁弁によって開閉され、前記浴槽への差し湯用の湯水が流れる差し湯流路と、前記出湯流路の前記接続部よりも下流側の第2分岐部で分岐し、第2電磁弁によって開閉され、前記浴槽への湯張り用の湯水が流れる湯張流路と、前記差し湯流路及び前記湯張流路の双方に通じると共に下流側に向けて延設され、前記浴槽に通じる出口流路と、前記出湯流路における前記第1分岐部と前記接続部との間に設けられ、前記接続部側から前記第1分岐部側に向かう湯水の逆流を防止する為の逆止弁と、前記給湯栓の使用の有無を検知する使用検知部と、前記加熱部、前記水量調節部、前記第1電磁弁、及び前記第2電磁弁の夫々の駆動を制御する制御部と
を備え、前記制御部は、前記第1電磁弁を開放して前記浴槽への差し湯を行う差し湯状態で、前記使用検知部が前記給湯栓の使用を検知した場合、前記加熱部による加熱を停止すると共に、前記水量調節部における水量を通常時の所定水量よりも多い割増水量に調節する第1制御を実行することを特徴とする。
【0007】
請求項2の給湯器は、前記出湯流路における前記第1分岐部よりも上流側に設けられ、前記出湯流路を流れる湯水の温度を検出する第1サーミスタと、前記制御部が前記第1制御を実行中において、前記第1サーミスタが検出した温度が設定温度まで低下したか判断する低下判断部とを備え、前記制御部は、前記低下判断部が、前記温度が前記設定温度まで低下したと判断された場合に、前記第1制御の状態から、前記第1電磁弁を閉じると共に、前記水量調節部における水量を前記所定水量にまで絞る第2制御を実行してもよい。
【0008】
請求項3の給湯器は、前記給湯栓を流れる湯水の水量を検出する給湯栓水量センサを備え、前記制御部は、前記第2制御を実行している状態で、前記給湯栓水量センサが前記加熱部による加熱を許可する所定流量以上の流量を検知した場合、前記加熱部による加熱を開始する第3制御を実行してもよい。
【0009】
請求項4の給湯器の前記制御部は、前記第1制御又は前記第2制御を実行している状態で、前記使用検知部が前記給湯栓の使用の終了を検知した場合、前記加熱部による加熱を開始すると共に、前記第1電磁弁を開放する第4制御を実行し、前記第3制御を実行している状態で、前記使用検知部が前記給湯栓の使用の終了を検知した場合、前記第1電磁弁を開放する第5制御を実行してもよい。
【0010】
請求項5の給湯器は、前記給湯栓を流れる湯水の水量を検出する給湯栓水量センサと、前記出湯流路における前記接続部よりも下流側に設けられ、前記出湯流路を流れる湯水の温度を検出する第2サーミスタとを備え、前記使用検知部は、前記給湯栓水量センサ及び前記第2サーミスタのうち少なくとも何れか一方の検出値に基づき、前記給湯栓の使用の有無を検知してもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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