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公開番号2025105358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223836
出願日2023-12-30
発明の名称給湯暖房機
出願人株式会社パロマ
代理人個人
主分類F24H 15/196 20220101AFI20250703BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】暖房回路側から風呂回路側への熱媒の流れを調節する制御弁の異常をより早期に発見する。
【解決手段】
風呂加熱用分岐路51を全開状態から全閉状態までの所定の開度で開閉可能な制御弁58と、制御弁58が全開状態となったときに第1信号を出力し、制御弁58が全開状態でないときに第1信号を出力しないスイッチ88と、暖房回路3及び風呂回路4の少なくとも一方の運転状態に応じて制御弁58の開度を制御するとともに、スイッチ88から第1信号が入力される制御装置70と、を備え、制御装置70は、運転状態が終了したときに、制御弁58が全開状態となるように制御信号を出力する第1制御と、第1制御に応じてスイッチ88から第1信号が入力された場合に制御弁58が正常と判断し、第1制御に応じてスイッチ88から第1信号が入力されない場合に制御弁58が異常と判断する第1判断と、を行うように制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスを燃焼させる第1バーナと、前記第1バーナで生じた排気によって加熱される第1熱交換器と、を備え、外部から供給される水を前記第1熱交換器によって加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させる第2バーナと、前記第2バーナで生じた排気によって加熱される第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通すように熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を備え、前記第2熱交換器によって前記熱媒を加熱し、前記熱媒循環路を介して前記熱媒を暖房端末へと供給する暖房回路と、
外部浴槽から導出された湯水を循環させて前記外部浴槽に導入する風呂循環路を有する風呂回路と、
前記風呂循環路を流れる湯水と熱交換を行う液液熱交換器と、
前記熱媒循環路から分岐し、前記熱媒循環路を流れた前記熱媒を前記液液熱交換器側に導く分岐路と、
前記分岐路を全開状態から全閉状態まで開閉可能な制御弁と、
前記制御弁が前記全開状態となった場合に第1信号を出力し、前記制御弁が前記全開状態でない場合に前記第1信号を出力しないスイッチと、
前記制御弁の開閉を制御し且つ前記スイッチからの出力を監視する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記風呂回路を動作させずに前記暖房回路を動作させる暖房単独運転時には前記制御弁を前記全閉状態に制御し、前記暖房回路を動作させ且つ前記風呂回路を動作させる追い焚き運転時には前記制御弁を開状態に制御し、少なくとも前記暖房単独運転が終了した場合に前記制御弁を前記全開状態に制御し且つ当該全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力したか否かを判断する第1判断を行う
給湯暖房機。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記暖房単独運転時には前記制御弁を前記全閉状態に制御し、前記追い焚き運転時には前記制御弁を前記全開状態に制御し、所定の凍結予防運転を行う場合に前記制御弁を前記全閉状態よりも開度が大きく前記全開状態よりも開度が小さい中間状態に制御し、前記暖房単独運転、前記追い焚き運転、及び前記凍結予防運転のいずれが終了した場合でも、前記制御弁を前記全開状態とし且つ当該全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力したか否かを判断するように前記第1判断を行う
請求項1に記載の給湯暖房機。
【請求項3】
前記制御装置は、前記第1判断において前記全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力していないと判断した場合、前記制御弁を前記全閉状態に制御する
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記暖房回路の前記熱媒循環路内において前記熱媒を循環させる運転及び前記風呂回路の前記風呂循環路内において湯水を循環させる運転の少なくともいずれかの運転がなされている時に前記制御弁の開度を前記全開状態でない開度に変更する所定の変更条件が成立した場合、前記制御弁を前記全開状態に制御し且つ当該全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力したか否かを判断する第2判断を行い、
前記第2判断において前記全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力したと判断した場合には前記変更条件に応じた前記開度の変更を行い、前記第2判断において前記全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力していないと判断した場合には前記制御弁を前記全閉状態に制御する
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。
【請求項5】
前記風呂循環路における前記外部浴槽に向かう風呂往き流路の温度を検知する第1温度センサと、
前記風呂循環路における前記外部浴槽から戻る風呂戻り流路の温度を検知する第2温度センサと、
を備え、
前記制御装置は、前記風呂回路が運転状態のときに前記制御弁を前記全閉状態とする第3制御を行い、前記第3制御を行った後に、前記第1温度センサが検知する温度と前記第2温度センサが検知する温度との差が所定の温度差以上である場合、前記制御弁が前記全閉状態ではないと判断する
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。
【請求項6】
前記制御装置は、前記第1判断において前記全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力していないと判断した場合、前記暖房回路の動作は許容し、前記外部浴槽への湯水の導入を禁止する
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。
【請求項7】
前記制御装置は、前記第1判断において前記全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力していないと判断した場合、前記制御弁が異常であることを報知する
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。
【請求項8】
前記制御装置は、前記制御弁が前記全開状態のときに前記制御弁の開度を小さくする条件が成立した場合、前記全開状態の前記制御弁に対して所定開度閉じる信号を与えても前記スイッチが前記第1信号を出力するか否かを判断する
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯暖房機に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、給湯器の一例が開示されている。この給湯器は、水加熱部を構成するメイン循環回路と、メイン循環回路の一部に対して並列状態となるように接続された追焚用一次回路と、第2暖房循環回路が設けられている。追焚用一次回路は、流量制御弁で構成された追焚弁と追焚用熱交換器の加熱部とを備えている。追焚用熱交換器の二次側は、循環する追焚用二次回路となっている。追焚弁は、追焚き停止中は、制御装置により実質的に閉状態に維持され、追焚き中は制御装置により所定開度に設定される流量制御弁であり、追焚弁の開度制御により、追焚用熱交換器の吸熱部を流れる追焚用二次回路の入浴水を追焚きする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許4068088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の給湯機は、暖房循環回路と追焚用一次回路とで熱媒を共用しているため、機器を小型化できるという利点がある。しかしながら、追焚弁に故障等の異常が発生した場合には、制御装置から追焚弁を閉状態とする信号が出力されているにも関わらず、実際は開状態のままになっている虞がある。このような異常を発見できないまま放置すると、不具合を招く懸念がある。
【0005】
本開示の目的の一つは、暖房回路側から風呂回路側への熱媒の流れを調節する制御弁の異常を、より早期に発見しやすい技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一つである給湯暖房機は、
ガスを燃焼させる第1バーナと、前記第1バーナで生じた排気によって加熱される第1熱交換器と、を備え、外部から供給される水を前記第1熱交換器によって加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させる第2バーナと、前記第2バーナで生じた排気によって加熱される第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通すように熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を備え、前記第2熱交換器によって前記熱媒を加熱し、前記熱媒循環路を介して前記熱媒を暖房端末へと供給する暖房回路と、
外部浴槽から導出された湯水を循環させて前記外部浴槽に導入する風呂循環路を有する風呂回路と、
前記風呂循環路を流れる湯水と熱交換を行う液液熱交換器と、
前記熱媒循環路における前記第2熱交換器の下流側の位置から分岐し、前記熱媒循環路を流れた前記熱媒を前記液液熱交換器側に導く分岐路と、
前記分岐路を全開状態から全閉状態まで開閉可能な制御弁と、
前記制御弁が前記全開状態である第1状態となった場合に第1信号を出力し、前記制御弁が前記全開状態でない第2状態となった場合に前記第1信号を出力しないスイッチと、
前記制御弁の開閉を制御し且つ前記スイッチからの出力を監視する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記風呂回路を動作させずに前記暖房回路を動作させる暖房単独運転時には前記制御弁を前記全閉状態に制御し、前記暖房回路を動作させ且つ前記風呂回路を動作させる追い焚き運転時には前記制御弁を開状態に制御し、少なくとも前記暖房単独運転が終了した場合に前記制御弁を前記全開状態に制御し且つ当該全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力したか否かを判断する第1判断を行う
給湯暖房機。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る技術によれば、暖房回路側から風呂回路側への熱媒の流れを調節する制御弁の異常をより早期に発見しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る給湯暖房機の構成を概略的に例示する概略回路図である。
図2は、制御弁の異常を判断するための制御装置の処理を示すフローチャートである。
図3は、図2の運転状態のときの処理を示すフローチャートである。
図4は、図3に続くフローチャートである。
図5は、湯張り運転時の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の技術は、本開示に含まれる給湯暖房機又は給湯暖房システムの一例である。
【0010】
〔1〕 ガスを燃焼させる第1バーナと、前記第1バーナで生じた排気によって加熱される第1熱交換器と、を備え、外部から供給される水を前記第1熱交換器によって加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させる第2バーナと、前記第2バーナで生じた排気によって加熱される第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通すように熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を備え、前記第2熱交換器によって前記熱媒を加熱し、前記熱媒循環路を介して前記熱媒を暖房端末へと供給する暖房回路と、
外部浴槽から導出された湯水を循環させて前記外部浴槽に導入する風呂循環路を有する風呂回路と、
前記風呂循環路を流れる湯水と熱交換を行う液液熱交換器と、
前記熱媒循環路における前記第2熱交換器の下流側の位置から分岐し、前記熱媒循環路を流れた前記熱媒を前記液液熱交換器側に導く分岐路と、
前記分岐路を全開状態から全閉状態まで開閉可能な制御弁と、
前記制御弁が前記全開状態となった場合に第1信号を出力し、前記制御弁が前記全開状態でない場合に前記第1信号を出力しないスイッチと、
前記制御弁の開閉を制御し且つ前記スイッチからの出力を監視する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記風呂回路を動作させずに前記暖房回路を動作させる暖房単独運転時には前記制御弁を前記全閉状態に制御し、前記暖房回路を動作させ且つ前記風呂回路を動作させる追い焚き運転時には前記制御弁を開状態に制御し、少なくとも前記暖房単独運転が終了した場合に前記制御弁を前記全開状態に制御し且つ当該全開状態のときに前記スイッチが前記第1信号を出力したか否かを判断する第1判断を行う
給湯暖房機。
上記〔1〕の給湯暖房機では、風呂回路を動作させずに暖房回路を動作させる暖房単独運転時には制御弁を全閉状態に制御し、暖房回路を動作させ且つ風呂回路を動作させる追い焚き運転時には制御弁を開状態に制御する。このような制御がなされるため、暖房単独運転時には制御弁を全閉状態にすることで、温まった熱媒が風呂回路側へ流入することを抑えることができ、追い焚き運転時には制御弁を開状態にすることで、温まった熱媒が液液熱交換器に流入することを促進し、追い焚き運転を良好に行うことができる。このような動作を前提とし、更に、制御装置は、少なくとも暖房単独運転が終了した場合に制御弁を全開状態に制御し且つ当該全開状態のときにスイッチが第1信号を出力したか否かを判断する第1判断を行う。暖房単独運転が終了した場合に制御弁を全開状態にすることで、スイッチに強制的に第1信号を出力することができ、当該全開状態のときにスイッチが第1信号を出力したか否かを判断することで、全開状態の制御によってスイッチが適切に全開状態になったか否かを判定することができる。つまり、全開状態の制御を行ってもスイッチが第1信号を出力しなければ制御弁が異常であり、上記給湯暖房機は、このような異常の判定を少なくとも暖房単独運転の終了時に確認することができるため、制御弁の異常をより早期に発見しやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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