特許ウォッチ

公開番号2025075111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186041
出願日2023-10-31
発明の名称ガード体、ビルトインコンロ、及びシステムキッチン
出願人株式会社パロマ
代理人個人,個人
主分類F24C 15/30 20060101AFI20250508BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】収納物がガス中継具に衝突するのを防止できるガード体、ビルトインコンロ、及びシステムキッチンを提供する。
【解決手段】キッチンのキャビネットにはガスコンロの筐体2が設置される。キャビネットにおける筐体2の設置スペースの下側には調理器具等を収納する収納庫が設けられる。筐体2内の底壁14の左端側にはガスアダプタが設けられる。ガスアダプタには、ガス中継具25が筐体2の下方に突出する態様で固定される。ガスコンロは、ガス中継具25を保護するガード体30を更に備える。ガード体30は前側ガード部31と内側ガード部32を備える。前側ガード部31は、ガス中継具25の下方且つ前側に配置される。内側ガード部32は、ガス中継具25の下方且つ筐体2の左右方向の内側に寄った位置に配置される。このようなガード体30は、筐体2の底壁14に取り付けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
キャビネット内に設置される筐体と、前記筐体の底壁であって前記筐体の左右方向の一端部側に設けられるガスアダプタとを備え、前記ガスアダプタに前記筐体の下方に突出する態様で、手動栓及びガスホースとの接続部を備えるガス中継具が固定されるビルトインコンロのガード体であって、
前記ガス中継具の下方且つ前側に配置される前側ガード部と、
前記ガス中継具の下方且つ前記筐体の前記左右方向の内側に寄った位置に配置される内側ガード部と
を備え、
前記筐体の前記底壁、又は前記左右方向の一端部側の側壁に取り付けられること
を特徴とするガード体。
続きを表示（約 890 文字）【請求項２】
前記ガス中継具は、
上下方向に延び、上端部が前記ガスアダプタに接続され、前記筐体の前記底壁から下方に延びる接続管部と、
前記接続管部の下端部から前後方向に延びる略筒状に形成され、取り付け姿勢における前端側に前記手動栓、後端側に前記接続部を備える本体部と
を備え、
前記ガード体は、前記底壁において前記ガス中継具と前記ガスアダプタとの接続位置に対して更に前記左右方向の一端部側に寄った位置、又は前記筐体の前記左右方向の一端部側の前記側壁から、側面視で前記接続位置を前後に挟むように下方に延びる一対の前脚部及び後脚部を備え、
前記前側ガード部は、前記前脚部の下端部から前記本体部よりも下方且つ前側の位置で前記筐体の前記左右方向の内側に延び、
前記内側ガード部は、前記前側ガード部の前記左右方向の内側に位置する一端部から後方に延び、
前記内側ガード部の後端部と前記後脚部の下端部とが連結部で相互に連結されていること
を特徴とする請求項１に記載のガード体。
【請求項３】
キャビネット内に設置される筐体と、前記筐体の底壁の左右方向の一端部側に設けられるガスアダプタとを備え、前記ガスアダプタに前記筐体の下方に突出する態様で、手動栓及びガスホースとの接続部を備えるガス中継具が固定されるビルトインコンロであって、
請求項１又は２に記載のガード体を備えたことを特徴とするビルトインコンロ。
【請求項４】
キャビネットと、
前記キャビネット内に設置される有底筒状の筐体と、前記筐体の底壁の左右方向の一端部側に設けられるガスアダプタとを備え、前記ガスアダプタに前記筐体の下方に突出する態様で、手動栓及びガスホースとの接続部を備えるガス中継具が固定されるビルトインコンロと、
前記キャビネット内における前記ビルトインコンロの下方に設けられ、調理器具を収納可能な収納庫と、
請求項１又は２に記載のガード体と
を備えたことを特徴とするシステムキッチン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ガード体、ビルトインコンロ、及びシステムキッチンに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、キャビネットに埋め込まれて設置されるビルトインコンロが知られている（例えば特許文献１参照）。この種のビルトインコンロでは、筐体の底壁には各種ガスバーナに通じるガスアダプタが設けられる。ガスアダプタにはガス中継具が固定される。ガス中継具は筐体の底壁からビルトインコンロの下方に突出する。ガス中継具には手動栓と接続部が設けられる。接続部にはガスホースが接続される。キャビネットの多くは、ビルトインコンロの設置スペースの下側に収納庫を備える。収納庫には、調理容器や調理器具等の被収納物が収納される。収納庫を備えたキャビネットとして、例えば収納庫を前後方向にスライド可能としたものや収納庫の前側に開閉扉を設けたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－２９９９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前者のキャビネットでは、収納庫に収納されるフライパンや大型の鍋が収納庫を閉じた際に、収納庫内の収納物が前方向からガス中継具に衝突する可能性がある。後者のキャビネットであっても、収納庫内で収納物を動かしたときに収納物が横方向からガス中継具に衝突する可能性がある。
【０００５】
本発明の目的は、収納物がガス中継具に衝突するのを防止できるガード体、ビルトインコンロ、及びシステムキッチンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１のガード体は、キャビネット内に設置される筐体と、前記筐体の底壁であって前記筐体の左右方向の一端部側に設けられるガスアダプタとを備え、前記ガスアダプタに前記筐体の下方に突出する態様で、手動栓及びガスホースとの接続部を備えるガス中継具が固定されるビルトインコンロのガード体であって、前記ガス中継具の下方且つ前側に配置される前側ガード部と、前記ガス中継具の下方且つ前記筐体の前記左右方向の内側に寄った位置に配置される内側ガード部とを備え、前記筐体の前記底壁、又は前記左右方向の一端部側の側壁に取り付けられることを特徴とする。
【０００７】
請求項２のガード体の前記ガス中継具は、上下方向に延び、上端部が前記ガスアダプタに接続され、前記筐体の前記底壁から下方に延びる接続管部と、前記接続管部の下端部から前後方向に延びる略筒状に形成され、取り付け姿勢における前端側に前記手動栓、後端側に前記接続部を備える本体部とを備え、前記ガード体は、前記底壁において前記ガス中継具と前記ガスアダプタとの接続位置に対して更に前記左右方向の一端部側に寄った位置、又は前記筐体の前記左右方向の一端部側の前記側壁から、側面視で前記接続位置を前後に挟むように下方に延びる一対の前脚部及び後脚部を備え、前記前側ガード部は、前記前脚部の下端部から前記本体部よりも下方且つ前側の位置で前記筐体の前記左右方向の内側に延び、前記内側ガード部は、前記前側ガード部の前記左右方向の内側に位置する一端部から後方に延び、前記内側ガード部の後端部と前記後脚部の下端部とが連結部で相互に連結してもよい。
【０００８】
請求項３のビルトインコンロは、キャビネット内に設置される筐体と、前記筐体の底壁の左右方向一端部側に設けられるガスアダプタとを備え、前記ガスアダプタに前記筐体の下方に突出する態様で、手動栓及びガスホースとの接続部を備えるガス中継具が固定されるビルトインコンロであって、請求項１又は２に記載のガード体を備えたことを特徴とする。
【０００９】
請求項４のシステムキッチンは、キャビネットと、前記キャビネット内に設置される有底筒状の筐体と、前記筐体の底壁の左右方向一端部側に設けられるガスアダプタとを備え、前記ガスアダプタに前記筐体の下方に突出する態様で、手動栓及びガスホースとの接続部を備えるガス中継具が固定されるビルトインコンロと、前記キャビネット内における前記ビルトインコンロの下方に設けられ、調理器具を収納可能な収納庫と、請求項１又は２に記載のガード体とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１のガード体によれば、キャビネット内であってビルトインコンロの下方に調理容器や調理器具等の被収納物を収納しようとしたとき、ガス中継具に対して被収納物が前方から接近する場合がある。このような場合、被収納物は前側ガード部に当たるので、ガード体は、被収納物がガス中継具に衝突するのを防止できる。また、ガス中継具に対して被収納物が筐体の左右方向の内側から接近するような場合でも、被収納物は内側ガード部に当たるので、被収納物がガス中継具に衝突するのを防止できる。さらに、前側ガード部と内側ガード部はガス中継具よりも下方に配置されるので、ガス中継具に設けられた手動栓の操作の邪魔にならない。
（【００１１】以降は省略されています）

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