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公開番号
2025093187
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208772
出願日
2023-12-11
発明の名称
暖房機及び暖房システム
出願人
株式会社パロマ
代理人
個人
,
個人
主分類
F24D
3/00 20220101AFI20250616BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】熱動弁を用いても試運転全体に要する時間の短縮化を可能とする。
【解決手段】給湯暖房機において、コントローラは、各低温側熱動弁47を1つずつ順番に開弁及び閉弁させて各低温放熱器ごとに試運転を実行するに当たり、先の試運転の終了に伴う当該試運転に係る低温側熱動弁47の閉弁開始から所定の待機時間T2の経過後に、次の試運転に係る低温側熱動弁47を開弁させる。そして、待機時間T2は、先の試運転に係る低温側熱動弁47の閉弁開始から閉弁完了までの閉弁時間Htよりも短く設定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
暖房端末を有する外部の循環用配管が接続されることで熱媒体の循環経路をそれぞれ形成可能な複数の分岐配管を有する暖房用配管と、
前記暖房用配管内の熱媒体を加熱する加熱手段と、
前記暖房用配管に設けられるポンプと、
各前記分岐配管にそれぞれ設けられ、開弁開始から開弁終了までに要する開弁時間よりも、閉弁開始から閉弁終了までに要する閉弁時間の方が長くなる特性を有する熱動弁と、
前記加熱手段と前記ポンプとの作動及び、各前記熱動弁の開閉を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、複数の前記循環用配管が複数の前記分岐配管に接続された状態で、各前記熱動弁を開弁させると共に前記ポンプ及び前記加熱手段を作動させて、前記暖房端末への熱媒体の供給及び加熱を行う試運転を、各前記熱動弁を1つずつ順番に開弁及び閉弁させて各前記暖房端末ごとに実行可能な暖房機であって、
前記制御手段は、先の前記試運転の終了に伴う当該試運転に係る前記熱動弁の閉弁開始から所定の待機時間の経過後に、次の前記試運転に係る前記熱動弁を開弁させるものであり、
前記待機時間は、前記先の試運転に係る前記熱動弁の前記閉弁時間よりも短く設定されていることを特徴とする暖房機。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記待機時間は、使用環境における前記熱動弁の前記閉弁時間の最長時間と、前記使用環境における前記熱動弁の前記開弁時間の最長時間との差よりも長く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の暖房機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の暖房機における暖房用配管の複数の分岐配管に、暖房端末を有する外部の循環用配管をそれぞれ接続して、各前記暖房端末ごとに熱媒体が循環する循環経路を形成してなる暖房システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、外部の暖房端末に熱媒体を循環供給して暖房を行う暖房機と、当該暖房機を用いた暖房システムとに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
暖房機には、例えば特許文献1に開示されるような給湯暖房機が知られている。この給湯暖房機は、外部の給湯栓に出湯する給湯加熱部と、外部の暖房端末に湯水を循環供給する暖房加熱部とを備えている。暖房加熱部は、暖房側熱交換器及び暖房側バーナを備え、暖房側熱交換器を通水する水を暖房側バーナで加熱し、ポンプにより、脱衣場の床暖房等の暖房端末との間に形成した循環経路に湯水を循環させて暖房を行う。暖房端末が複数の場合は、器具内の循環経路が複数に分岐して各分岐配管に暖房端末が並列に接続されて、各分岐配管に開閉弁が設けられている。この場合、使用する暖房端末が選択されると、コントローラが、当該暖房端末に対応する分岐配管の開閉弁を開弁させてポンプをONし、当該暖房端末に湯水を供給するようになっている。
【0003】
このような暖房機を設置する際、各暖房端末にそれぞれ水張りを行って循環経路に湯水を循環させながら暖房用バーナを燃焼させる試運転が行われる。この試運転制御として、特許文献1には、ポンプをONして全ての熱媒体供給弁(開閉弁)を開弁させて、循環経路に事前水張りを行わせた後、全ての熱媒体供給弁を閉弁し、その後熱媒体供給弁を1つずつ開弁させて各暖房端末毎に試運転を順番に行う発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3169033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
分岐配管の開閉弁には、弁の作動が緩やかでウォーターハンマー発生の心配もない熱動弁がよく用いられる。しかし、熱動弁は、通電によって熱動素子が膨張することで開弁し、通電停止によって熱動素子が放熱することで閉弁する構造であることから、開閉に時間が掛かる。よって、暖房端末すなわち熱動弁の数が多いと、試運転に多くの時間を要することになる。
図5は、従来の試運転制御のタイムチャートで、2つの熱動弁1,2を切り替える場合を示している。t0-t1では、熱動弁1が試運転による開弁中で、暖房ポンプがON状態、熱動弁2が閉弁中であることを示している。
時間t1で試運転1が終了して熱動弁1がOFF(通電停止)されると共に、暖房ポンプがOFFすると、熱動弁1は、閉弁時間Htをかけて緩やかに閉弁動作を行う。そして、熱動弁1の閉弁が完了した時間t2で熱動弁2がON(通電)されると、熱動弁2は開弁時間Ktをかけて徐々に開弁動作を行う。熱動弁は、開弁時間Ktよりも閉弁時間Htの方が長くなる特性を有している。そして、熱動弁2の開弁が完了した時間t3で暖房ポンプがONして水張りが開始され、次の試運転2が実行される。
このように、熱動弁の閉弁時間Ht、開弁時間Ktを予め把握して両時間Ht+Ktの経過を待って次の試運転を行うことで、熱動弁1のOFFから熱動弁2のONまでの間に閉弁時間Htと同じ長さの待機時間T1が発生することになる。また、暖房ポンプもさらに熱動弁2の開弁時間Ktの経過を待ってONするので、水張りの開始も遅くなって時間のロスに繋がる。よって、全体の試運転時間が長くなっている。
【0006】
そこで、本開示は、熱動弁を用いても試運転全体に要する時間の短縮化が可能となる暖房機及び暖房システムを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の第1の構成は、暖房端末を有する外部の循環用配管が接続されることで熱媒体の循環経路をそれぞれ形成可能な複数の分岐配管を有する暖房用配管と、
前記暖房用配管内の熱媒体を加熱する加熱手段と、
前記暖房用配管に設けられるポンプと、
各前記分岐配管にそれぞれ設けられ、開弁開始から開弁終了までに要する開弁時間よりも、閉弁開始から閉弁終了までに要する閉弁時間の方が長くなる特性を有する熱動弁と、
前記加熱手段と前記ポンプとの作動及び、各前記熱動弁の開閉を制御する制御手段と、を含み、
前記制御手段は、複数の前記循環用配管が複数の前記分岐配管に接続された状態で、各前記熱動弁を開弁させると共に前記ポンプ及び前記加熱手段を作動させて、前記暖房端末への熱媒体の供給及び加熱を行う試運転を、各前記熱動弁を1つずつ順番に開弁及び閉弁させて各前記暖房端末ごとに実行可能な暖房機である。
そして、前記制御手段は、先の前記試運転の終了に伴う当該試運転に係る前記熱動弁の閉弁開始から所定の待機時間の経過後に、次の前記試運転に係る前記熱動弁を開弁させるものであり、
前記待機時間は、前記先の試運転に係る前記熱動弁の前記閉弁時間よりも短く設定されていることを特徴とする。
第1の構成の別の態様は、上記構成において、前記待機時間は、使用環境における前記熱動弁の前記閉弁時間の最長時間と、前記使用環境における前記熱動弁の前記開弁時間の最長時間との差よりも長く設定されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本開示の第2の構成は、暖房システムであって、第1の構成の暖房機における暖房用配管の複数の分岐配管に、暖房端末を有する外部の循環用配管をそれぞれ接続して、各前記暖房端末ごとに熱媒体が循環する循環経路を形成してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、従来よりも熱動弁の切替に伴う待機時間が短くなり、熱動弁を用いても試運転全体に要する時間の短縮化が可能となる。
本開示の別の態様によれば、上記効果に加えて、待機時間は、使用環境における熱動弁の閉弁時間の最長時間と開弁時間の最長時間との差よりも長く設定されているので、先の試運転に係る熱動弁の閉弁が完了する直前に次の試運転に係る熱動弁を開弁させることができ、先の試運転に係る暖房端末へのエアの流入を防止することができる。特に、待機時間を、熱動弁の閉弁時間及び開弁時間の最長時間の差に基づいて設定しているので、使用環境の影響を受けることなく熱動弁の開閉の切替を順番通り確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
給湯暖房機の概略回路図である。
自動試運転制御のフローチャートである。
自動補給水運転制御のフローチャートである。
低温側熱動弁の開閉動作のタイムチャートである。
従来の熱動弁の開閉動作のタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1の構成の暖房機の一例である給湯暖房機の概略回路図である。給湯暖房機1は、給湯加熱部2と、暖房加熱部3と、風呂加熱部4とを備えている。
給湯加熱部2は、給湯燃焼室5内に、複数の給湯バーナ6,6・・と、給湯バーナ6の燃焼排気によって内部を通過する水を加熱する給湯熱交換器7とを備える。給湯熱交換器7の入口には、給水管8が接続されている。給水管8には、通水量を検出する給湯水量センサ9が設けられている。給水管8の器具入口には、外部の水道配管が接続される。
給湯熱交換器7の出口には、出湯管10が接続されている。出湯管10の器具出口に接続される外部配管には、給湯栓11が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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