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公開番号2025139801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024038838
出願日2024-03-13
発明の名称空調装置
出願人株式会社コロナ
代理人
主分類F24F 11/79 20180101AFI20250919BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】通常運転の種類による風向のずれを阻止可能な空調装置を提供する。
【解決手段】室内側制御部100aは、温度検知手段としての熱交温度センサ27aにより検知された温度に基づき、駆動モータ29eの所定角度に応じた所定の制御値を補正する。これにより、暖房運転が実施され送風路36の温度が上昇し、左右ルーバー29を構成するリンク機構である連接板29c及びアーム29dが撓むことや、連接板29cが膨張することにより、駆動モータ29eを冷房運転の実施時と同一の所定角度に応じた設定パルス値にした場合に発生する所定角度のずれを解消することができるので、通常運転の種類により送風方向がずれる事態を阻止することができるため、製品性が向上する。
【選択図】図23
特許請求の範囲【請求項１】
外部からの空気を取り入れ可能な空気取入口及び取り入れられた空気を外部へ吹出し可能な空気吹出口が開けられているケースと、
当該ケースに回転可能に支持され、回転することにより送風を行うファンと、
前記ケース内にあり、前記ファンを駆動させ前記ケースが設置された室内へ送風する通常運転の実施時、内部を通過する冷媒と熱交換することで送風される空気の温度を変える熱交換器と、
前記ケース内にあり、前記ファンにより送風される空気を前記空気吹出口へ案内する送風路と、
当該送風路に設置され、前記ファンにより送風される空気の送風方向を変更可能な風向板と、
当該風向板とリンク機構を介して接続され、前記風向板が所定角度となるよう駆動する駆動モータと、
前記通常運転の実施時に前記所定角度に応じた所定の制御値となるよう前記駆動モータを制御する制御部と、を備え、
前記通常運転の実施時に前記送風路を通過する空気の温度を直接的、あるいは間接的に検知する温度検知手段を有し、
前記制御部は、前記温度検知手段により検知された温度に基づき、前記駆動モータの前記所定角度に応じた前記所定の制御値を補正することを特徴とした空調装置。
続きを表示（約 720 文字）【請求項２】
前記温度検知手段は、前記熱交換器の温度を検知する熱交温度センサであり、
前記制御部は、前記熱交温度センサでの検知値が所定の高温値以上であれば、前記駆動モータの前記所定角度に応じた前記所定の制御値を補正することを特徴とした請求項１記載の空調装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記熱交温度センサでの検知値が前記所定の高温値以上であれば、前記熱交温度センサでの検知値が前記所定の高温値未満であるときにおける前記所定角度とのずれ量だけ前記所定の制御値を補正することを特徴とした請求項２記載の空調装置。
【請求項４】
前記送風路に設置された基板に複数の前記風向板が挿着され、
前記リンク機構は、
複数の前記風向板と連結して一様に連動させる連接板と、
一端側が前記連接板と接続し、他端側が前記駆動モータと接続するアームと、で構成されたことを特徴とした請求項１から３のいずれか１項に記載の空調装置。
【請求項５】
前記送風路には、前記ケースの長手方向に亘って形成されたガイド面に沿って移動する移動体と、当該移動体を移動させる駆動部と、前記移動体に設置され前記ガイド面に付着した塵埃を除去する清掃運転が可能な清掃手段と、を有した清掃機構があり、
前記清掃機構は、前記送風路において前記風向板の上流側に位置し、
前記制御部は、前記清掃手段の交換指示が出されたら前記駆動部を駆動させ前記移動体を前記ガイド面の所定位置で停止させ、
前記所定位置から前記空気吹出口までの間に位置する前記風向板が外されたことを特徴とした請求項４記載の空調装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、室内の温度を調節するための空調装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、この種のものでは、ケース内の送風路に送風方向を変更可能な風向板が設置され、当該風向板とリンク機構を介して接続された駆動モータがケース内にあり、熱交換器を通過することで温度が変化した空気を送風する通常運転時において、駆動モータを所定の制御値にすることで風向板を所定角度にし、送風方向が設定可能な空調装置があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６９４２０６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、この従来のものでは、通常運転時に高温の空気を送風してリンク機構の温度が上昇すると、リンク機構に撓みや膨張が発生することで風向板が狙いの所定角度からずれる。よって、通常運転時において風向板を所定角度にするとき、送風される空気の温度に関わらず同一の所定の制御値で駆動モータを制御すると、風向板が狙いの所定角度からずれてしまい送風される空気の方向が設定値と異なる場合があることから、改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を解決するために、本発明の請求項１では、外部からの空気を取り入れ可能な空気取入口及び取り入れられた空気を外部へ吹出し可能な空気吹出口が開けられているケースと、
当該ケースに回転可能に支持され、回転することにより送風を行うファンと、
前記ケース内にあり、前記ファンを駆動させ前記ケースが設置された室内へ送風する通常運転の実施時、内部を通過する冷媒と熱交換することで送風される空気の温度を変える熱交換器と、
前記ケース内にあり、前記ファンにより送風される空気を前記空気吹出口へ案内する送風路と、
当該送風路に設置され、前記ファンにより送風される空気の送風方向を変更可能な風向板と、
当該風向板とリンク機構を介して接続され、前記風向板が所定角度となるよう駆動する駆動モータと、
前記通常運転の実施時に前記所定角度に応じた所定の制御値となるよう前記駆動モータを制御する制御部と、を備え、
前記通常運転の実施時に前記送風路を通過する空気の温度を直接的、あるいは間接的に検知する温度検知手段を有し、
前記制御部は、前記温度検知手段により検知された温度に基づき、前記駆動モータの前記所定角度に応じた前記所定の制御値を補正することを特徴とした。
【０００６】
また、請求項２では、前記温度検知手段は、前記熱交換器の温度を検知する熱交温度センサであり、
前記制御部は、前記熱交温度センサでの検知値が所定の高温値以上であれば、前記駆動モータの前記所定角度に応じた前記所定の制御値を補正することを特徴とした。
【０００７】
また、請求項３では、前記制御部は、前記熱交温度センサでの検知値が前記所定の高温値以上であれば、前記熱交温度センサでの検知値が前記所定の高温値未満であるときにおける前記所定角度とのずれ量だけ前記所定の制御値を補正することを特徴とした。
【０００８】
また、請求項４では、前記送風路に設置された基板に複数の前記風向板が挿着され、
前記リンク機構は、
複数の前記風向板と連結して一様に連動させる連接板と、
一端側が前記連接板と接続し、他端側が前記駆動モータと接続するアームと、で構成されたことを特徴とした。
【０００９】
また、請求項５では、前記送風路には、前記ケースの長手方向に亘って形成されたガイド面に沿って移動する移動体と、当該移動体を移動させる駆動部と、前記移動体に設置され前記ガイド面に付着した塵埃を除去する清掃運転が可能な清掃手段と、を有した清掃機構があり、
前記清掃機構は、前記送風路において前記風向板の上流側に位置し、
前記制御部は、前記清掃手段の交換指示が出されたら前記駆動部を駆動させ前記移動体を前記ガイド面の所定位置で停止させ、
前記所定位置から前記空気吹出口までの間に位置する前記風向板が外されたことを特徴とした。
【発明の効果】
【００１０】
この発明によれば、通常運転の実施時に送風路を通過する空気の温度を直接的、あるいは間接的に検知する温度検知手段を有し、制御部は、温度検知手段により検知された温度に基づき、駆動モータの所定角度に応じた所定の制御値を補正するので、送風温度により風向板の所定角度がずれてしまい、送風される空気の方向が設定値と異なる事態が阻止できるため、製品性が向上する。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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