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公開番号2025164959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-31
出願番号2024068739
出願日2024-04-21
発明の名称ガスコンロ
出願人株式会社パロマ
代理人個人
主分類F24C 3/10 20060101AFI20251024BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】ガスコンロに複数のイグナイタ装置を設けた場合でも、スパーク音のズレに起因する違和感を使用者に与えにくくする。
【解決手段】ガスコンロ1において、一のイグナイタ装置26Aは、グリルバーナ54に点火するための複数の第2点火電極P4,P5,P6のいずれかである第2点火電極に対して点火用の電力を供給する。他のイグナイタ装置26Bは、第1点火電極P1,P2,P3と、一のイグナイタ装置26Aから電力供給を受ける第2点火電極以外の第2点火電極と、第3点火電極P7と、に対して同時期に点火用の電力を供給可能とさる。一のイグナイタ装置26Aから電力供給を受ける第2点火電極P6は、一のイグナイタ装置26A及び他のイグナイタ装置26Bによって点火用の電力を供給される全ての点火電極のうち、筐体2内において最も深い位置に配置される電極又は天板3の前端の左右方向の中心から最も遠い位置に配置される電極である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
上方側に向かって火炎を放出する1以上のコンロバーナと、
前記コンロバーナの少なくとも一部を収容する構成をなし、上端部側が開口した筐体と、
前記筐体の上端部に取り付けられ、前記筐体の上端部側の開口を部分的に閉塞する天板と、
前記筐体内に収容され、グリル庫と、前記グリル庫内を加熱する複数のグリルバーナと、を有するグリル装置と、
排気口を有し、前記グリル庫で生じた煙を前記排気口に導いて排気する排気ダクトと、
前記グリル庫で生じた煙又は臭気成分の少なくともいずれかを加熱する1以上のアフターバーナと、
前記コンロバーナに点火するための第1点火電極と、
前記グリルバーナに点火するための複数の第2点火電極と、
前記アフターバーナに点火するための第3点火電極と、
点火用の電力を供給する複数のイグナイタ装置と、
を備え、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの一のイグナイタ装置は、複数の前記第2点火電極のうちのいずれかの前記第2点火電極に対して点火用の電力を供給し、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの他の前記イグナイタ装置は、前記第1点火電極と、前記一のイグナイタ装置から電力供給を受ける前記第2点火電極以外の前記第2点火電極と、前記第3点火電極と、に対して同時期に点火用の電力を供給可能とされ、
前記一のイグナイタ装置から電力供給を受ける前記第2点火電極は、前記一のイグナイタ装置及び前記他のイグナイタ装置によって点火用の電力を供給される全ての点火電極のうち、前記筐体内において前記天板を基準としたときの最も深い位置に配置される電極又は前記天板の前端の左右方向の中心から最も遠い位置に配置される電極である
ガスコンロ。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
上方側に向かって火炎を放出する1以上のコンロバーナと、
前記コンロバーナの少なくとも一部を収容する構成をなし、上端部側が開口した筐体と、
前記筐体の上端部に取り付けられ、前記筐体の上端部側の開口を部分的に閉塞する天板と、
前記筐体内に収容され、グリル庫と、前記グリル庫内を加熱する複数のグリルバーナと、を有するグリル装置と、
排気口を有し、前記グリル庫で生じた煙を前記排気口に導いて排気する排気ダクトと、
前記グリル庫で生じた煙又は臭気成分の少なくともいずれかを加熱する1以上のアフターバーナと、
前記コンロバーナに点火するための第1点火電極と、
前記グリルバーナに点火するための複数の第2点火電極と、
前記アフターバーナに点火するための第3点火電極と、
点火用の電力を供給する複数のイグナイタ装置と、
を備え、
前記複数のグリルバーナは、上バーナと、前記上バーナよりも下位置に配置される1以上の下バーナと、を有し、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの一のイグナイタ装置は、複数の前記第2点火電極のうち、前記下バーナを点火するためのいずれかの前記第2点火電極に対して点火用の電力を供給し、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの他のイグナイタ装置は、前記第1点火電極と、前記一のイグナイタ装置から電力供給を受ける前記第2点火電極以外の前記第2点火電極と、前記第3点火電極と、に対して同時期に点火用の電力を供給可能とされ、
前記一のイグナイタ装置が点火用の電力を供給する前記第2点火電極は、前記第1点火電極、前記上バーナを点火するための前記第2点火電極、および前記第3点火電極よりも下位置に配置される
ガスコンロ。
【請求項3】
前記複数のグリルバーナは、上バーナと、前記上バーナよりも下位置に配置される下バーナと、を備え、
前記アフターバーナは、前記上バーナの後方側かつ複数の前記下バーナよりも上位置に配置され、
前記下バーナを点火するための複数の前記第2点火電極が設けられており、
前記下バーナを点火するための複数の前記第2点火電極において、いずれか一つの前記第2点火電極は、前記一のイグナイタ装置から点火用の電力を受ける電極であり、前記筐体内において最も深い位置に配置される電極又は前記天板の前端の左右方向の中心から最も遠い位置に配置される電極であり、前記筐体の上下方向中心位置よりも底壁寄りかつ前記筐体の前後方向中心位置よりも背面壁寄りに配置され、他の前記第2点火電極は、前記他のイグナイタ装置から点火用の電力を受ける電極である
請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ。
【請求項4】
前記複数のグリルバーナは、上バーナと、前記上バーナよりも下位置に配置される1以上の下バーナと、を備え、
前記筐体は、底壁と、前記排気ダクトを後方から覆う背面壁を有し、
前記下バーナの後方側において前記背面壁の前側には、前記下バーナに燃料ガスを供給する経路である供給路が設けられ、
前記一のイグナイタ装置は、前記供給路よりも後方側かつ前記背面壁の前方側の空間において自身の少なくとも一部を前記供給路よりも前記背面壁に隣接させた構成で、前記底壁の後端部寄りの位置又は前記背面壁の少なくともいずれかに取り付けられている。
請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ。
【請求項5】
前記複数のグリルバーナは、上バーナと、前記上バーナよりも下位置に配置される1以上の下バーナと、を備え、
前記天板には、当該天板の後端部寄りの位置において前記排気口の上側には、前記排気口から放出される排気を通すための後端側開口部が設けられており、
前記アフターバーナは、前記グリル庫内において前記上バーナよりも後方側の位置にあり、前記下バーナよりも上方側の位置にあり、
前記第3点火電極を点火する際の点火音が前記排気口および前記後端側開口部を通って前記天板の上方側に放出される構成であり、
前記一のイグナイタ装置は、少なくともいずれかの前記下バーナを点火するための前記第2点火電極に対して点火用の電力を供給する
請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスコンロに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コンロバーナおよびグリルバーナを備えたガスコンロが開示されている。このガスコンロの各コンロ部には、筐体内で支持されるコンロバーナが設けられ、グリル庫内には、扁平状のグリル上バーナが上部に、下側にグリル下バーナが設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-071920号公報
特開2022-150884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のガスコンロを含め、従来のガスコンロでは、コンロバーナやグリルバーナに近接した位置に放電電極が設けられ、筐体内には、各放電電極に対して点火用の電力を供給するイグナイタ装置が各放電電極に電気的に接続された構成で設けられている。
【0005】
一方、特許文献2のように、アフターバーナを備えたガスコンロも提供されている。このように一般的なグリルバーナに加えてアフターバーナを設けた構成のものでは、点火対象となるバーナの個数が増えるため、イグナイタ装置を追加する必要が生じやすい。しかし、イグナイタ装置の個数が増えると、一のイグナイタ装置によるスパーク音と、他のイグナイタ装置によるスパーク音とがズレやすく、このようなズレが生じると、使用者に違和感を与える虞がある。
【0006】
本開示の目的の一つは、ガスコンロに複数のイグナイタ装置を設けた場合でも、スパーク音のズレに起因する違和感を使用者に与えにくい技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一つであるガスコンロは、
上方側に向かって火炎を放出する1以上のコンロバーナと、
前記コンロバーナの少なくとも一部を収容する構成をなし、上端部側が開口した筐体と、
前記筐体の上端部に取り付けられ、前記筐体の上端部側の開口を部分的に閉塞する天板と、
前記筐体内に収容され、グリル庫と、前記グリル庫内を加熱する複数のグリルバーナと、を有するグリル装置と、
排気口を有し、前記グリル庫で生じた煙を前記排気口に導いて排気する排気ダクトと、
前記グリル庫で生じた煙又は臭気成分の少なくともいずれかを加熱する1以上のアフターバーナと、
前記コンロバーナに点火するための第1点火電極と、
前記グリルバーナに点火するための複数の第2点火電極と、
前記アフターバーナに点火するための第3点火電極と、
点火用の電力を供給する複数のイグナイタ装置と、
を備え、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの一のイグナイタ装置は、複数の前記第2点火電極のうちのいずれかの前記第2点火電極に対して点火用の電力を供給し、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの他の前記イグナイタ装置は、前記第1点火電極と、前記一のイグナイタ装置から電力供給を受ける前記第2点火電極以外の前記第2点火電極と、前記第3点火電極と、に対して同時期に点火用の電力を供給可能とされ、
前記一のイグナイタ装置から電力供給を受ける前記第2点火電極は、前記一のイグナイタ装置及び前記他のイグナイタ装置によって点火用の電力を供給される全ての点火電極のうち、前記筐体内において前記天板を基準としたときの最も深い位置に配置される電極又は前記天板の前端の左右方向の中心から最も遠い位置に配置される電極である。
【0008】
本開示の一つであるガスコンロは、
上方側に向かって火炎を放出する1以上のコンロバーナと、
前記コンロバーナの少なくとも一部を収容する構成をなし、上端部側が開口した筐体と、
前記筐体の上端部に取り付けられ、前記筐体の上端部側の開口を部分的に閉塞する天板と、
前記筐体内に収容されるグリル庫と、
前記筐体内に収容され、前記グリル庫内を加熱する複数のグリルバーナと、
排気口を有し、前記グリル庫で生じた煙を前記排気口に導いて排気する排気ダクトと、
前記グリル庫で生じた煙又は臭気成分の少なくともいずれかを加熱する1以上のアフターバーナと、
前記コンロバーナに点火するための第1点火電極と、
前記グリルバーナに点火するための複数の第2点火電極と、
前記アフターバーナに点火するための第3点火電極と、
点火用の電力を供給する複数のイグナイタ装置と、
を備え、
前記複数のグリルバーナは、上バーナと、前記上バーナよりも下位置に配置される1以上の下バーナと、を有し、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの一のイグナイタ装置は、複数の前記第2点火電極のうち、前記下バーナを点火するためのいずれかの前記第2点火電極に対して点火用の電力を供給し、
前記複数の前記イグナイタ装置のうちの他のイグナイタ装置は、前記第1点火電極と、前記一のイグナイタ装置から電力供給を受ける前記第2点火電極以外の前記第2点火電極と、前記第3点火電極と、に対して同時期に点火用の電力を供給可能とされ、
前記一のイグナイタ装置が点火用の電力を供給する前記第2点火電極は、前記第1点火電極、前記上バーナを点火するための前記第2点火電極、および前記第3点火電極よりも下位置に配置される。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る技術によれば、ガスコンロに複数のイグナイタ装置を設けた場合でも、スパーク音のズレに起因する違和感を使用者に与えにくい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態に係るガスコンロを概略的に例示する斜視図である。
図2は、図1のガスコンロの正面図である。
図3は、図1のガスコンロにおける各ガスバーナへのガスの供給構造を概略的に示す説明図である。
図4は、図1のガスコンロの電気的構成を例示するブロック図である。
図5は、図1のガスコンロの一部を所定位置で切断した構成を例示する斜視断面図である。
図6は、図1のガスコンロの一部について裏面側から見た斜視図である。
図7は、図1のガスコンロの一部を図5とは異なる位置で切断した構成を例示する斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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