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公開番号2025106055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-11
出願番号2023223849
出願日2023-12-31
発明の名称給湯暖房機
出願人株式会社パロマ
代理人個人
主分類F24D 3/08 20060101AFI20250704BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】給湯暖房機を制御する制御装置の接続端子数の不足を抑制する。
【解決手段】給湯暖房機1は、制御装置70Aと、通信状態となる暖房リモコン73を切替え可能な切替回路91とを備え、切替回路91は、複数の第1ポートA1～A4及び複数の第2ポートB1～B3を有する複数の制御装置側接続部A1～A4,B1～B3と、第1トランジスタTR1A～TR10Aと、第2トランジスタTR1B～TR10Bと、を備え、各第2トランジスタTR1B～TR10BのエミッタEに接続される複数の第1ポートA1～A4と、各第2トランジスタTR1B～TR10BのベースBに接続される複数の第2ポートB1～B3と、における切替信号のハイレベル信号及びローレベル信号の組み合わせにより、複数のリモコン側接続部D1～D10のうち、入出力端子T8,T9に対して通信可能に接続されるリモコン側接続部D1～D10が切り替わるように構成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
熱媒を流す端末流路を有する複数の放熱端末に対して前記熱媒を供給可能に構成され、前記端末流路への前記熱媒の供給を許可する第１状態と遮断する第２状態とに切り替わる切替弁を制御する給湯暖房機であって、
外部から供給される水を加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させるバーナと、前記バーナでのガスの燃焼によって生じた排気によって加熱される熱交換器と、前記端末流路とともに前記熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を有し、前記熱媒循環路を流れる前記熱媒が前記熱交換器によって加熱されるように構成された暖房回路と、
前記複数の放熱端末に対応する複数のリモコンに対して通信可能に接続される制御基板と、を備え、
前記制御基板は、複数の接続端子を有する制御装置と、前記制御装置と通信状態となる前記リモコンを切替え可能な切替回路と、を備え、
前記切替回路は、各前記リモコンに対して電気的に接続される各リモコン側接続部と、各前記接続端子に対して電気的に接続される各制御装置側接続部と、第１制御端子及び一対の第１主端子を有する第１トランジスタと、第２制御端子及び一対の第２主端子を有する第２トランジスタと、をそれぞれ複数備え、
複数の前記制御装置側接続部は、複数の第１ポート及び複数の第２ポートを有し、
前記制御装置における前記複数の接続端子は、前記リモコンとの間で情報の入力又は出力を行う入出力端子と、前記複数の第１ポート及び前記複数の第２ポートにハイレベル信号又はローレベル信号からなる切替信号を出力する複数の切替端子とを備え、
前記第１トランジスタにおける前記一対の第１主端子のうちの一方が前記リモコン側接続部に電気的に接続され、他方が前記入出力端子に電気的に接続され、
前記第２トランジスタにおける前記一対の第２主端子のうちの一方が前記第１制御端子に電気的に接続され、他方がいずれかの前記第１ポートに電気的に接続され、前記第２制御端子がいずれかの前記第２ポートに電気的に接続され、
各前記第１ポート及び各前記第２ポートに与えられる前記切替信号の組み合わせにより、複数の前記リモコン側接続部の中から、前記入出力端子に対して通信可能に接続される前記リモコン側接続部が選択されるように切り替わる
給湯暖房機。
続きを表示（約 1,800 文字）【請求項２】
熱媒を流す端末流路を有する複数の放熱端末に対して前記熱媒を供給可能に構成され、前記端末流路への前記熱媒の供給を許可する第１状態と遮断する第２状態とに切り替わる切替弁を制御する給湯暖房機であって、
外部から供給される水を加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させるバーナと、前記バーナでのガスの燃焼によって生じた排気によって加熱される熱交換器と、前記端末流路とともに前記熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を有し、前記熱媒循環路を流れる前記熱媒が前記熱交換器によって加熱されるように構成された暖房回路と、
前記複数の放熱端末に対応する複数のリモコンに対して通信手段を介して接続される制御基板と、
を備え、
前記制御基板は、複数の接続端子を有する制御装置と、前記制御装置と通信状態となる前記リモコンを切替え可能な切替回路を備え、
前記切替回路は、各前記リモコンに対して電気的に接続される各リモコン側接続部と、各前記接続端子に対して電気的に接続される各制御装置側接続部と、複数のトランジスタと、を備え、
複数の前記制御装置側接続部は、複数の第１ポート及び複数の第２ポートを有し、
前記制御装置における前記複数の接続端子は、前記リモコンとの間で情報の入力又は出力を行う入出力端子と、前記複数の第１ポート及び前記複数の第２ポートにハイレベル信号又はローレベル信号からなる切替信号を出力する複数の切替端子とを備え、
前記複数の第１ポートの数及び前記複数の第２ポートの数の和が、複数の前記リモコン側接続部の数よりも少なく、
前記切替回路は、各前記第１ポート及び各前記第２ポートに与えられる前記切替信号の組み合わせに応じて、複数の前記リモコン側接続部の中から、前記入出力端子に対して通信可能に接続される前記リモコン側接続部を選択するように切り替える
給湯暖房機。
【請求項３】
ＮＰＮ型のバイポーラトランジスタである第１トランジスタと、
ＰＮＰ型のバイポーラトランジスタである第２トランジスタと、
を備え、
前記複数の第１ポートの数及び前記複数の第２ポートの数の和が、複数の前記リモコン側接続部の数よりも少なく、
各々の前記第２トランジスタのコレクタが各々の前記第１トランジスタのベースに電気的に接続されるように、前記第２トランジスタと前記第１トランジスタとの組が複数構成され、各組の前記第１トランジスタのコレクタが各々の前記リモコン側接続部に電気的に接続され、
各組の前記第１トランジスタのエミッタが前記入出力端子に電気的に接続され、
各組の前記第２トランジスタのエミッタが前記第１ポートに電気的に接続され、
各前記第１ポートに対して複数の前記第２トランジスタのエミッタが電気的に接続されるように、各組の前記第２トランジスタのエミッタがいずれかの前記第１ポートに割り当てられ、
各前記第２ポートに対して複数の前記第２トランジスタのベースが接続されるように、各組の前記第２トランジスタのベースがいずれかの前記第２ポートに割り当てられ、
前記第２トランジスタのエミッタに対してハイレベルの電圧が印加され且つ前記第２トランジスタのベースに対してローレベルの電圧が印加される組の前記第１トランジスタ及び前記第２トランジスタがオン状態となり、
前記第２トランジスタのエミッタに対するローレベルの電圧の印加又は前記第２トランジスタのベースに対するハイレベルの電圧の印加の少なくともいずれかがなされる組の前記第１トランジスタ及び前記第２トランジスタがオフ状態となり、
前記第１トランジスタ及び前記第２トランジスタがオン状態となった組の前記第１トランジスタのコレクタが電気的に接続される前記リモコン側接続部と前記入出力端子とが通信可能となる
請求項１又は請求項２に記載の給湯暖房機。
【請求項４】
前記制御装置は、複数の前記リモコン側接続部の各々を時間差で択一的に前記入出力端子と通信可能とするように複数の前記第１ポート及び複数の前記第２ポートに与える前記切替信号の組み合わせを切り替える
請求項１又は請求項２に記載の給湯暖房機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、給湯暖房機に関する。
続きを表示（約 3,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、温水供給装置が記載されている。この温水供給装置は、コントローラと接続端子ユニットを有する熱源機を備える。接続端子ユニットは複数の接続端子を有する。複数の接続端子は、一列に並んで隣接配置されており、各接続端子は、浴室暖房機や異なる複数の床暖房機の通信ケーブルにそれぞれに接続されている。コントローラは、熱源機の全体的な作動を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００４－９３０１５公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
温水制御装置等の全体的な作動を制御するコントローラとしては一般にマイコンなどの制御装置が用いられている。上記特許文献１の温水供給装置は、浴室暖房機や異なる複数の床暖房機等の外部暖房端末の数に応じて各接続端子を通信ケーブルに接続する必要があるため、外部暖房端末の最大接続可能数に応じた制御装置の接続端子が必要になる。特許文献１の構成を外部暖房端末の数が多い給湯暖房機に適用する場合には、制御装置の接続端子の数の不足が想定される。この場合には、接続端子数の多い制御装置を使用したり、制御装置の数の増加等が必要になり、製造コストが高くなるという問題がある。
【０００５】
本開示の目的の一つは、給湯暖房機を制御する制御装置の接続端子数の不足を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一つである給湯暖房機は、
熱媒を流す端末流路を有する複数の放熱端末に対して前記熱媒を供給可能に構成され、前記端末流路への前記熱媒の供給を許可する第１状態と遮断する第２状態とに切り替わる切替弁を制御する給湯暖房機であって、
外部から供給される水を加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させるバーナと、前記バーナでのガスの燃焼によって生じた排気によって加熱される熱交換器と、前記端末流路とともに前記熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を有し、前記熱媒循環路を流れる前記熱媒が前記熱交換器によって加熱されるように構成された暖房回路と、
前記複数の放熱端末に対応する複数のリモコンに対して通信可能に接続される制御基板と、を備え、
前記制御基板は、複数の接続端子を有する制御装置と、前記制御装置と通信状態となる前記リモコンを切替え可能な切替回路と、を備え、
前記切替回路は、各前記リモコンに対して電気的に接続される各リモコン側接続部と、各前記接続端子に対して電気的に接続される各制御装置側接続部と、第１制御端子及び一対の第１主端子を有する第１トランジスタと、第２制御端子及び一対の第２主端子を有する第２トランジスタと、を備え、
複数の前記制御装置側接続部は、複数の第１ポート及び複数の第２ポートを有し、
前記制御装置における前記複数の接続端子は、前記リモコンとの間で情報の入力又は出力を行う入出力端子と、前記複数の第１ポート及び前記複数の第２ポートにハイレベル信号又はローレベル信号からなる切替信号を出力する複数の切替端子とを備え、
前記第１トランジスタにおける前記一対の第１主端子のうちの一方が前記リモコン側接続部に電気的に接続され、他方が前記入出力端子に電気的に接続され、
前記第２トランジスタにおける前記一対の第２主端子のうちの一方が前記第１制御端子に電気的に接続され、他方がいずれかの前記第１ポートに電気的に接続され、前記第２制御端子がいずれかの前記第２ポートに電気的に接続され、
各前記第１ポート及び各前記第２ポートに与えられる前記切替信号の組み合わせにより、複数の前記リモコン側接続部の中から、前記入出力端子に対して通信可能に接続される前記リモコン側接続部が選択されるように切り替わる。
【０００７】
本開示の一つである給湯暖房機は、
熱媒を流す端末流路を有する複数の放熱端末に対して前記熱媒を供給可能に構成され、前記端末流路への前記熱媒の供給を許可する第１状態と遮断する第２状態とに切り替わる切替弁を制御する給湯暖房機であって、
外部から供給される水を加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させるバーナと、前記バーナでのガスの燃焼によって生じた排気によって加熱される熱交換器と、前記端末流路とともに前記熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を有し、前記熱媒循環路を流れる前記熱媒が前記熱交換器によって加熱されるように構成された暖房回路と、
前記複数の放熱端末に対応する複数のリモコンに対して通信手段を介して接続される制御基板と、
を備え、
前記制御基板は、複数の接続端子を有する制御装置と、前記制御装置と通信状態となる前記リモコンを切替え可能な切替回路を備え、
前記切替回路は、各前記リモコンに対して電気的に接続される各リモコン側接続部と、各前記接続端子に対して電気的に接続される各制御装置側接続部と、複数のトランジスタと、を備え、
複数の前記制御装置側接続部は、複数の第１ポート及び複数の第２ポートを有し、
前記制御装置における前記複数の接続端子は、前記リモコンとの間で情報の入力又は出力を行う入出力端子と、前記複数の第１ポート及び前記複数の第２ポートにハイレベル信号又はローレベル信号からなる切替信号を出力する複数の切替端子とを備え、
前記複数の第１ポートの数及び前記複数の第２ポートの数の和が、複数の前記リモコン側接続部の数よりも少なく、
前記切替回路は、各前記第１ポート及び各前記第２ポートに与えられる前記切替信号の組み合わせに応じて、複数の前記リモコン側接続部の中から、前記入出力端子に対して通信可能に接続される前記リモコン側接続部を選択するように切り替える。
【発明の効果】
【０００８】
本開示に係る技術によれば、給湯暖房機を制御する制御装置の接続端子数の不足を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、第１実施形態に係る給湯暖房機の構成を概略的に例示する概略回路図である。
図２は、制御基板に実装された制御装置と切替回路の構成を示す図である。
図３は、切替回路の電気的構成を示す図である。
図４は、アクティブの第１ポート、アクティブの第２ポート、エミッタにハイレベルの電圧が加わる第２トランジスタ、ベースにローレベルの電圧が加わる第２トランジスタ、ベースにハイレベルの電圧が加わる第１トランジスタの関係を説明する表である。
図５は、アクティブの第１ポートとアクティブの第２ポートと通信が可能となるリモコン側接続部との関係を説明する表である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下の〔１〕～〔４〕の各々は、本開示に含まれる給湯暖房機の一例である。
（【００１１】以降は省略されています）

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