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公開番号2025083554
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2025043038,2021128429
出願日2025-03-18,2021-08-04
発明の名称給湯器の製造方法、及び仕切り部の位置決定方法
出願人株式会社パロマ
代理人個人,個人
主分類F23D 14/78 20060101AFI20250523BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】バーナユニットの火炎でバーナユニットが炙られるのを防止できる給湯器の製造方法、及び仕切り部の位置決定方法を提供する。
【解決手段】冷却空間91,92は、ユニット群23の左右両側に位置する外側のバーナユニット51,51と、右壁部31及び左壁部32の夫々との間に設けられ、燃焼用空気を下方から上方へ通過させる。仕切壁425,435は、冷却空間91,92内に生じる燃焼用空気の渦流のうち所定領域内に設けられる。所定領域は、シミュレーションで特定される燃焼用空気の下向きに流れる領域である。仕切壁425,435は、冷却空間91,92を前後方向に区画する。これにより、下向きの流れが仕切壁425,435により前後方向に分断されるので、下向きの流れが弱まる。従って、燃焼用空気の上向きの流れが優勢となることから、冷却空間91,92において渦流の発生を抑制できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数のバーナユニットが左右方向に並設されてなるユニット群と、
後壁部と、前記後壁部の左右両端から前側に延びる左右一対の側壁部と、前記後壁部と前記左右一対の側壁部と接続されて下面を閉塞する底壁部と、前記底壁部に設けられ、前記底壁部の下方に設けられたファンから供給される空気を取り入れる為の開口とを備え、前記ユニット群を内側に収容するインナーケースと、
前記インナーケースの内側に設けられ、前記ユニット群を前後方向から挟み込むように支持する支持部と、
前記ユニット群の前記複数のバーナユニットのうち左右両側に位置する外側バーナユニットと、前記左右一対の側壁部の夫々との間に設けられ、前記開口から前記インナーケース内に取り入れた前記空気が供給される冷却空間と
を備える給湯器の製造方法であって、
前記冷却空間内に生じる前記空気の上向きと下向きの流れを含む渦流のうち前記下向きに流れる領域について、試験又は実験で特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記領域内に、前記冷却空間を前後方向に区画し、前記下向きの流れを分断する仕切り壁を設置する設置ステップと
を備えたことを特徴とする給湯器の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記試験又は実験とは、給湯器を稼働させた状態で、燃焼用空気の流速度を、センサを使って計測する試験又は実験であること
を特徴とする請求項1に記載の給湯器の製造方法。
【請求項3】
前記試験又は実験とは、コンピュータ上で給湯器のモデルを構築し、当該モデルを使ってシミュレーションする試験又は実験であること
を特徴とする請求項1に記載の給湯器の製造方法。
【請求項4】
複数のバーナユニットが左右方向に並設されてなるユニット群と、
後壁部と、前記後壁部の左右両端から前側に延びる左右一対の側壁部と、前記後壁部と前記左右一対の側壁部と接続されて下面を閉塞する底壁部と、前記底壁部に設けられ、前記底壁部の下方に設けられたファンから供給される空気を取り入れる為の開口とを備え、前記ユニット群を内側に収容するインナーケースと、
前記インナーケースの内側に設けられ、前記ユニット群を前後方向から挟み込むように支持する支持部と、
前記ユニット群の前記複数のバーナユニットのうち左右両側に位置する外側バーナユニットと、前記左右一対の側壁部の夫々との間に設けられ、前記開口から前記インナーケース内に取り入れた前記空気が供給される冷却空間と、
前記冷却空間内に設けられ、前記冷却空間を前後方向に区画する仕切り部と
を備える給湯器の前記冷却空間内における前記仕切り部の位置を決定する仕切り部の位置決定方法であって、
前記冷却空間内に生じる前記空気の上向きと下向きの流れを含む渦流のうち前記下向きに流れる領域について、試験又は実験で特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記領域内に、前記仕切り部の位置を決定する決定ステップと
を備えたことを特徴とする仕切り部の位置決定方法。
【請求項5】
前記試験又は実験とは、給湯器を稼働させた状態で、燃焼用空気の流速度を、センサを使って計測する試験又は実験であること
を特徴とする請求項4に記載の仕切り部の位置決定方法。
【請求項6】
前記試験又は実験とは、コンピュータ上で給湯器のモデルを構築し、当該モデルを使ってシミュレーションする試験又は実験であること
を特徴とする請求項4に記載の仕切り部の位置決定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器の製造方法、及び仕切り部の位置決定方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の給湯器は筐体内に燃焼装置と熱交換器を備える。燃焼装置はユニット群とインナーケースを備える。ユニット群は複数のバーナユニットを左右方向に並設し、ガスと燃焼用空気の混合気に点火して燃焼する。インナーケースはユニット群を内側に収容する。熱交換器は燃焼装置の上部に配置され、ユニット群の燃焼排気で通水を加熱する。
【0003】
インナーケース下面には開口が設けられる。開口はファンから送風される燃焼用空気を取り入れる。インナーケースの内側には支持板と下板部が組付けられる。支持板は平面視コ字状に形成され、内側にユニット群を支持する。下板部はインナーケースの内側の空間を上下に仕切ると共に、ユニット群の下側に配置される。下板部には複数の小孔が設けられる。複数の小孔は、左右方向に並設する複数のバーナユニット側に燃焼用空気を供給する。下板部の前端部には、上方に向けて延びる前板部が設けられる。前板部はユニット群の前側に配置され、複数のバーナユニットの夫々の前部を支持する。
【0004】
インナーケースの左右両側の側壁部の内面と、ユニット群の左右両側のバーナユニットとの間には、冷却空間が設けられる。冷却空間は開口からインナーケース内に取り入れた燃焼用空気の一部をユニット群の左右両側に分岐させ、冷却空気として下方から上方へ通過させることで、燃焼装置の過熱を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-80613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記構成の燃焼装置において、ユニット群の左右両側のバーナユニットに部分的な焼きが生じるという問題があった。この原因について調査したところ、冷却空間内において、下側から上側に流れる空気に対して前板部により後ろ向きのベクトルが付与され、冷却空間の後側において下向きに流れることで渦流が発生することが分かった。この渦流の下向きの流れにより、ユニット群の左右両側のバーナユニットの火炎が下方に向けて押し込まれ、その結果、左右両側のバーナユニットが炙られたものと推測される。
【0007】
本発明の目的は、バーナユニットの火炎でバーナユニットが炙られるのを防止できる給湯器の製造方法、及び仕切り部の位置決定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の給湯器の製造方法は、複数のバーナユニットが左右方向に並設されてなるユニット群と、後壁部と、前記後壁部の左右両端から前側に延びる左右一対の側壁部と、前記後壁部と前記左右一対の側壁部と接続されて下面を閉塞する底壁部と、前記底壁部に設けられ、前記底壁部の下方に設けられたファンから供給される空気を取り入れる為の開口とを備え、前記ユニット群を内側に収容するインナーケースと、前記インナーケースの内側に設けられ、前記ユニット群を前後方向から挟み込むように支持する支持部と、前記ユニット群の前記複数のバーナユニットのうち左右両側に位置する外側バーナユニットと、前記左右一対の側壁部の夫々との間に設けられ、前記開口から前記インナーケース内に取り入れた前記空気が供給される冷却空間とを備える給湯器の製造方法であって、前記冷却空間内に生じる前記空気の上向きと下向きの流れを含む渦流のうち前記下向きに流れる領域について、試験又は実験で特定する第1ステップと、前記第1ステップで特定された前記領域内に、前記冷却空間を前後方向に区画し、前記下向きの流れを分断する仕切り壁を設ける第2ステップとを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の給湯器の製造方法において、前記試験又は実験とは、給湯器を稼働させた状態で、燃焼用空気の流速度を、センサを使って計測する試験又は実験であってもよい。
【0010】
請求項3の給湯器の製造方法において、前記試験又は実験とは、コンピュータ上で給湯器のモデルを構築し、当該モデルを使ってシミュレーションする試験又は実験であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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