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公開番号2025082618
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196069
出願日2023-11-17
発明の名称給湯暖房機
出願人株式会社パロマ
代理人個人
主分類F24D 3/08 20060101AFI20250522BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】給湯暖房機に設けられた複数の制御弁を所定の制御周期に同時期に動作させる場合に、当該制御周期に負荷が集中しすぎることを抑制する。
【解決手段】給湯暖房機1において、制御部74は、対象周期に変位させる複数のステッピングモータに対して要求される変位ステップ量の絶対値の合計が1つの制御周期で許容される最大ステップ量を超える場合には、複数のステッピングモータの少なくとも一部を抑制対象とし、当該抑制対象を変位させるために使用するステップ量の絶対値を当該抑制対象に対して要求される変位ステップ量の絶対値よりも減少させることにより、対象周期に複数のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値の合計を最大ステップ量以内とした上で、対象周期に複数のステッピングモータを変位させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガスを燃焼させる第1バーナと、前記第1バーナで生じた排気によって加熱される第1熱交換器と、を備え、外部から供給される水を前記第1熱交換器によって加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させる第2バーナと、前記第2バーナで生じた排気によって加熱される第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通すように熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を備え、前記第2熱交換器によって前記熱媒を加熱し、前記熱媒循環路を介して前記熱媒を暖房端末へと供給する暖房回路と、
外部浴槽から導出された湯水を循環させて前記外部浴槽に導入する風呂循環路を有する風呂回路と、
前記風呂循環路を流れる湯水と前記熱媒とが熱交換を行う第3熱交換器と、
前記熱媒循環路から分岐し、前記熱媒循環路を流れた前記熱媒を前記第3熱交換器側に導く分岐路と、
を有する給湯暖房機であって、
前記給湯回路が、
当該給湯暖房機の外部からの水を導入する入口である導水口から前記第1熱交換器へと水を流す流路である給水路と、
第1弁体と第1ステッピングモータとを備え、前記第1ステッピングモータによって前記第1弁体を駆動することにより前記給水路を流れる水の流量を調節する第1制御弁と、
前記第1熱交換器から流れ出た湯水の流路である出湯路と、
前記給水路から分岐して設けられるとともに前記給水路と前記出湯路との間をバイパスさせる流路であるバイパス路と、
第2弁体と第2ステッピングモータとを備え、前記第2ステッピングモータによって前記第2弁体を駆動することにより前記バイパス路を流れる水の流量を調節する第2制御弁と、
を備え、
更に、
第3弁体と第3ステッピングモータとを備え、前記第3弁体を前記第3ステッピングモータによって駆動することにより前記分岐路を開閉する第3制御弁と、
前記第1制御弁、前記第2制御弁、及び前記第3制御弁を制御する制御部と、
前記第1制御弁、前記第2制御弁、及び前記第3制御弁に対して電力を供給する電源回路と、
を有し、
前記制御部は、制御周期毎に前記第1ステッピングモータ、前記第2ステッピングモータ、及び前記第3ステッピングモータの各々に対して要求される変位量を定める変位ステップ量を取得し、前記第1ステッピングモータ、前記第2ステッピングモータ、及び前記第3ステッピングモータのうちの複数のステッピングモータを1つの前記制御周期に同時期に変位させる場合において、当該同時期の対象周期に変位させる前記複数のステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量の絶対値の合計が1つの前記制御周期で許容される最大ステップ量を超える場合には、前記複数のステッピングモータの少なくとも一部を抑制対象とし、当該抑制対象を変位させるために使用するステップ量の絶対値を当該抑制対象に対して要求される前記変位ステップ量の絶対値よりも減少させることにより、前記対象周期に前記複数のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値の合計を前記最大ステップ量以内とした上で、前記対象周期に前記複数のステッピングモータを変位させる
給湯暖房機。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記電源回路が実装される一つの基板を有し、
前記一つの基板に実装された同一の前記電源回路から前記第1制御弁、前記第2制御弁、及び前記第3制御弁に対して電力が供給される
請求項1に記載の給湯暖房機。
【請求項3】
前記制御部は、前記対象周期に変位させる前記複数のステッピングモータが前記第3ステッピングモータを含む場合又は前記対象周期に前記第3ステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量の絶対値が所定値を超える場合において、前記対象周期に変位させる前記複数のステッピングモータの前記変位ステップ量の絶対値の合計が前記最大ステップ量を超える場合に、少なくとも前記対象周期に前記第3ステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値を前記対象周期に前記第3ステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量よりも減少させることにより、前記対象周期に前記複数のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値の合計を前記最大ステップ量以内とした上で、前記対象周期に前記複数のステッピングモータを変位させる
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。
【請求項4】
前記制御部は、前記対象周期に変位させる前記複数のステッピングモータが前記第3ステッピングモータを含む場合且つ前記対象周期に変位させる前記複数のステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量の絶対値の合計が前記最大ステップ量を超える場合において、前記対象周期に前記第3ステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量の絶対値が前記最大ステップ量のX%を超える場合、
前記対象周期に前記第3ステッピングモータ以外の他のステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量の絶対値の合計Sanが前記最大ステップ量の(100-X)%を超える場合には、前記対象周期に前記第3ステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値を前記最大ステップ量のX%とし、前記対象周期に前記他のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値の合計を前記最大ステップ量の(100-X)%以内とするように、前記対象周期に前記他のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値を減少させ、
前記合計Sanが前記最大ステップ量の(100-X)%以内である場合には、前記対象周期に前記第3ステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値を前記最大ステップ量から前記合計Sanを差し引いた値とし、前記対象周期に前記他のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量を前記対象周期に前記他のステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量とし、
X<100/3である
請求項1又は請求項2に記載の給湯暖房機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、給湯暖房機に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガス器具として構成される熱源装置の一例が開示されている。特許文献1の熱源装置は、浴室等に設けられたカラン等の給湯端末に湯水を供給する給湯運転と、浴槽内の湯水を加熱する追焚き運転と、温水暖房端末(床暖房機、温風暖房機等)に湯水を循環供給する暖房運転とを実行する暖房及び追焚き機能付き給湯装置として構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-240716公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような給湯暖房機は、給湯回路、暖房回路、風呂回路が設けられ、それぞれの回路には、流量センサ、開閉弁、温度センサ、ポンプなどの数々の電気負荷が備えられるため、電気負荷の数が多くなる傾向にある。そして、特に負荷が懸念される電気部品は、給水路に設けられる制御弁、バイパス路に設けられる制御弁、暖房回路から風呂回路側の熱交換器へと分岐する分岐路に設けられる制御弁などであり、これらの制御弁は、弁体をステッピングモータによって駆動する駆動方式が採用され得る。
【0005】
このように複数の制御弁が設けられた給湯暖房機では、各制御弁は、制御弁毎に定められた制御方法に従って個別に制御されるべきであるが、状況によっては、複数の制御弁のステッピングモータが同時期に駆動する場合も想定される。しかしながら、このように複数のステッピングモータの駆動が同時期に重なり、同時期に動作するステッピングモータの負荷の総量(ステップ量の総量)が大きくなると、負荷が集中しすぎることに起因する電気的問題が懸念される。
【0006】
本開示の目的の一つは、給湯暖房機に設けられた複数の制御弁を1つの制御周期に同時期に動作させる場合に、当該制御周期に負荷が集中しすぎることを抑制することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一つである給湯暖房機は、
ガスを燃焼させる第1バーナと、前記第1バーナで生じた排気によって加熱される第1熱交換器と、を備え、外部から供給される水を前記第1熱交換器によって加熱して湯を供給する給湯回路と、
ガスを燃焼させる第2バーナと、前記第2バーナで生じた排気によって加熱される第2熱交換器と、前記第2熱交換器を通すように熱媒を循環させる経路である熱媒循環路と、を備え、前記第2熱交換器によって前記熱媒を加熱し、前記熱媒循環路を介して前記熱媒を暖房端末へと供給する暖房回路と、
外部浴槽から導出された湯水を循環させて前記外部浴槽に導入する風呂循環路を有する風呂回路と、
前記風呂循環路を流れる湯水と前記熱媒とが熱交換を行う第3熱交換器と、
前記熱媒循環路から分岐し、前記熱媒循環路を流れた前記熱媒を前記第3熱交換器側に導く分岐路と、
を有する給湯暖房機であって、
前記給湯回路が、
当該給湯暖房機の外部からの水を導入する入口である導水口から前記第1熱交換器へと水を流す流路である給水路と、
第1弁体と第1ステッピングモータとを備え、前記第1ステッピングモータによって前記第1弁体を駆動することにより前記給水路を流れる水の流量を調節する第1制御弁と、
前記第1熱交換器から流れ出た湯水の流路である出湯路と、
前記給水路から分岐して設けられるとともに前記給水路と前記出湯路との間をバイパスさせる流路であるバイパス路と、
第2弁体と第2ステッピングモータとを備え、前記第2ステッピングモータによって前記第2弁体を駆動することにより前記バイパス路を流れる水の流量を調節する第2制御弁と、
を備え、
更に、
第3弁体と第3ステッピングモータとを備え、前記第3弁体を前記第3ステッピングモータによって駆動することにより前記分岐路を開閉する第3制御弁と、
前記第1制御弁、前記第2制御弁、及び前記第3制御弁を制御する制御部と、
前記第1制御弁、前記第2制御弁、及び前記第3制御弁に対して電力を供給する電源回路と、
を有し、
前記制御部は、制御周期毎に前記第1ステッピングモータ、前記第2ステッピングモータ、及び前記第3ステッピングモータの各々に対して要求される変位量を定める変位ステップ量を取得し、前記第1ステッピングモータ、前記第2ステッピングモータ、及び前記第3ステッピングモータのうちの複数のステッピングモータを1つの前記制御周期に同時期に変位させる場合において、当該同時期の対象周期に変位させる前記複数のステッピングモータに対して要求される前記変位ステップ量の絶対値の合計が1つの前記制御周期で許容される最大ステップ量を超える場合には、前記複数のステッピングモータの少なくとも一部を抑制対象とし、当該抑制対象を変位させるために使用するステップ量の絶対値を当該抑制対象に対して要求される前記変位ステップ量の絶対値よりも減少させることにより、前記対象周期に前記複数のステッピングモータを変位させるために使用するステップ量の絶対値の合計を前記最大ステップ量以内とした上で、前記対象周期に前記複数のステッピングモータを変位させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る技術によれば、給湯暖房機に設けられた複数の制御弁を1つの制御周期に同時期に動作させる場合に、当該制御周期に負荷が集中しすぎることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る給湯暖房機の構成を概略的に例示する概略回路図である。
図2は、図1の給湯暖房機における制御部、第1制御弁、第2制御弁、第3制御弁、電源回路等の電気的構成を概念的に例示するブロック図である。
図3は、図1の給湯暖房機で行われる更新制御の流れを例示するフローチャートである。
図4は、図3に続くフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の〔1〕~〔4〕の各々は、本開示に含まれる給湯暖房機の一例である。
(【0011】以降は省略されています)

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