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公開番号2024174491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092343
出願日2023-06-05
発明の名称自動制御装置
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類F24F 11/70 20180101AFI20241210BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】状態量検知部の検知感度が経年劣化した場合でも、室内の気中物質の状態量を使用者が期待する量まで調整することができる自動制御装置を得ること。
【解決手段】自動制御装置10は、室内の空気における気中物質の状態量を調整する状態量調整機械を制御する自動制御装置10である。自動制御装置10は、室内の気中物質の状態量を検知して出力する状態量検知部と、状態量検知部の出力が目標値以下となるように状態量検知部の出力に基づいて状態量調整機械をフィードバック制御する制御部2と、を備える。制御部2は、状態量検知部の出力値と、過去の状態量検知部の出力値とに基づいて状態量検知部の経年劣化による検知感度の低下量を算出し、低下量に基づいて目標値を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
室内の空気における気中物質の状態量を調整する状態量調整機械を制御する自動制御装置であって、
前記室内の気中物質の状態量を検知して出力する状態量検知部と、
前記状態量検知部の出力が目標値以下となるように前記状態量検知部の出力に基づいて前記状態量調整機械をフィードバック制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記状態量検知部の出力値と、過去の前記状態量検知部の出力値とに基づいて前記状態量検知部の経年劣化による検知感度の低下量を算出し、前記低下量に基づいて前記目標値を調整すること、
を特徴とする自動制御装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記状態量検知部への通電を開始してからあらかじめ決められた出力安定時間の経過後の前記状態量検知部の出力のピーク値と、前記状態量検知部への通電を開始してからあらかじめ決められた出力安定時間の経過後の過去の前記状態量検知部の出力値のピーク値とに基づいて前記状態量検知部の経年劣化による検知感度の低下量を算出すること、
を特徴とする請求項1に記載の自動制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記状態量検知部への通電開始直後における前記状態量検知部の出力値の上限値が継続して出力されている時間である上限値出力の継続時間と、過去の前記上限値出力の継続時間とに基づいて前記状態量検知部の経年劣化による検知感度の低下量を算出すること、
を特徴とする請求項1に記載の自動制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記状態量検知部への通電をあらかじめ決められた通電停止時間だけ停止させた後に前記状態量検知部への通電を開始させて、前記状態量検知部の出力値と、過去の前記状態量検知部の出力値とに基づいて前記状態量検知部の経年劣化による検知感度の低下量を算出すること、
を特徴とする請求項1に記載の自動制御装置。
【請求項5】
前記状態量調整機械の運転に関する操作指令を受け付けて前記制御部に送信するリモートコントローラを備え、
前記制御部は、前記低下量に基づいて前記低下量があらかじめ決められた進行度合いに到達する時期を予測し、予測結果を前記リモートコントローラに送信して前記リモートコントローラに表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の自動制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、直前に測定した前記状態量検知部の出力値に比べ、現在測定した前記状態量検知部の出力値があらかじめ決められた上昇幅閾値をあらかじめ決められた期間またはあらかじめ決められた回数を連続して超えている場合には、現在の前記状態量検知部の出力値に基づいて前記目標値を調整すること、
を特徴とする請求項1に記載の自動制御装置。
【請求項7】
前記状態量調整機械が、送風機であること、
を特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の自動制御装置。
【請求項8】
前記状態量調整機械が、電気集塵機であること、
を特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の自動制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、室内の空気の状態量を調整できる機能を備えた機械を制御する自動制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
室内の空気の空気質を調整する機能を有する換気装置の自動制御装置においては、室内のにおい濃度、または微小粒子状物質等の状態量を状態量検知部で検知し、状態量検知部で検知された状態量が目標値になるように換気装置を制御している。微小粒子状物質は、PM(Particulate Matter)2.5とも呼ばれる。そして、換気装置は、例えば、煙草の煙等で室内の空気が目標値より汚濁すると、運転を開始し、室内の汚濁した空気を室外へ排気し、新鮮な外気を導入して、室内の空気が予め設定された清浄度になるまで換気を行う。
【0003】
自動制御装置内の状態量検知部は、室内のにおい濃度等の状態量を正確に検知するために、ヒータ抵抗等の熱源が内部に実装されていることがある。熱源は、状態量検知部を室内のにおい濃度等の状態量の検知に適した温度に保つ役割、および熱源の発熱により上昇気流を発生させることによって状態量検知部内に室内の空気を引き込む役割を担っている。
【0004】
ただし、熱源への通電が開始された直後は、状態量検知部の内部および熱源の温度が急激に上昇するため、状態量検知部の内部および熱源に付着していた物質が一斉に放出される。このため、状態量検知部の出力値は、一斉に放出された物質を検知することにより、一時的に急増する。
【0005】
したがって、自動制御装置では、状態量検知部の熱源に通電を開始してからあらかじめ設定された時間は、状態量検知部の出力値を制御対象である換気装置のフィードバック制御に使用しない、状態量検知部の出力値安定待ち期間が設けられている場合が多い。
【0006】
特許文献1には、特定の空間におけるガス濃度等の状態量を調整できる機能を備えた換気装置を制御対象とし、同空間の状態量を検知する雑ガスセンサの出力値が設定された目標値になるように送風機をフィードバック制御する自動制御装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-310480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載された自動制御装置は、雑ガスセンサの経年劣化によって雑ガスセンサの検知感度が低下すると、室内の空気が汚濁しているにも関わらず、雑ガスセンサの出力値が目標値を超えない状態が発生し、送風機が運転する時間が少なくなり、室内を十分に換気することができない、という問題があった。室内を十分に換気できない場合には、室内の空気が汚濁しているため、使用者が不快に感じる。
【0009】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、状態量検知部の検知感度が経年劣化した場合でも、室内の気中物質の状態量を使用者が期待する量まで調整することができる自動制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる自動制御装置は、室内の空気における気中物質の状態量を調整する状態量調整機械を制御する自動制御装置である。自動制御装置は、室内の気中物質の状態量を検知して出力する状態量検知部と、状態量検知部の出力が目標値以下となるように状態量検知部の出力に基づいて状態量調整機械をフィードバック制御する制御部と、を備える。制御部は、状態量検知部の出力値と、過去の状態量検知部の出力値とに基づいて状態量検知部の経年劣化による検知感度の低下量を算出し、低下量に基づいて目標値を調整する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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