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公開番号2025064017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173385
出願日2023-10-05
発明の名称拡管工具および管の拡管方法
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B21D 39/20 20060101AFI20250410BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】拡管時の潤滑油の不足を抑制できる拡管工具および管の拡管方法を提供する。
【解決手段】拡管工具1Aは、加工対象である管の内径よりも小さい外径を有して管に挿入可能な軸部20Aと、軸部20Aの先端に設けられると共に、管の内径よりも大きい外径を有し、軸部20Aが先端の側へ押されることにより、管へ押し込まれて管の径を拡大する本体部10と、を備える。軸部20Aは、基端の側から先端まで延びる、本体部10へ潤滑油を供給するための潤滑油供給路を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加工対象である管の内径よりも小さい外径を有して前記管に挿入可能な軸部と、
前記軸部の先端に設けられると共に、前記管の内径よりも大きい外径を有し、前記軸部が前記先端の側へ押されることにより、前記管へ押し込まれて前記管の径を拡大する本体部と、
を備え、
前記軸部は、基端の側から前記先端まで延びる、前記本体部へ潤滑油を供給するための潤滑油供給路を有する、
拡管工具。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記潤滑油供給路は、前記軸部の外周部に形成された少なくとも1つの第1の溝である、
請求項1に記載の拡管工具。
【請求項3】
前記軸部の中心軸線は、直線状に延在し、
前記第1の溝は、前記中心軸線と平行に延びる、
請求項2に記載の拡管工具。
【請求項4】
前記第1の溝は、前記軸部の前記外周部に沿って延びる螺旋の形状を有する、
請求項2に記載の拡管工具。
【請求項5】
前記第1の溝は、前記軸部の前記外周部に複数条、形成され、前記外周部の周方向へ等間隔に配置されている、
請求項2に記載の拡管工具。
【請求項6】
前記第1の溝は、溝断面視で開口の幅が底の幅よりも大きい、
請求項2に記載の拡管工具。
【請求項7】
前記第1の溝は、溝断面視で下辺を開口の側に向け、上辺を底の側に向けた台形の形状である、
請求項6に記載の拡管工具。
【請求項8】
前記第1の溝は、溝断面視で円弧状または半円状である、
請求項6に記載の拡管工具。
【請求項9】
前記第1の溝は、溝断面視で底の幅が開口の幅よりも大きい、
請求項2に記載の拡管工具。
【請求項10】
前記第1の溝は、溝断面視で上辺を開口の側に向け、下辺を底の側に向けた台形の形状である、
請求項9に記載の拡管工具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は拡管工具および管の拡管方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
管の拡管方法では、先端から基端へ向かうに従い太くなり、加工対象の管に挿入されてその管の径を拡大する本体部を備える拡管工具が用いられている。その拡管方法では、管に拡管工具の本体部を挿入して管を拡管するときの摩擦を小さくするため、潤滑油が用いられている。しかしながら、管の内壁に潤滑油が残留すると、管の信頼性が低下してしまうことがある。そこで、潤滑油の使用量を少なくするために、本体部の摩耗性を高めた拡管工具が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、本体部の外周部にダイヤモンドライクカーボンを成膜した拡管工具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-93713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の拡管工具では、本体部がダイヤモンドライクカーボンで被膜されているので、耐摩耗性が高く、その結果、潤滑油の使用量を少なくすることができる。しかしながら、管の拡管対象部分が長い場合、管内壁の潤滑油が付着する部分が長くなってしまう。その結果、潤滑油が不足してしまうことがある。換言すると、拡管時に、いわゆる油切れが発生してしまうことがある。
【0006】
本開示は上記の課題を解決するためになされたもので、拡管時の潤滑油の不足を抑制できる拡管工具および管の拡管方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本開示に係る拡管工具は、加工対象である管の内径よりも小さい外径を有して管に挿入可能な軸部と、軸部の先端に設けられると共に、管の内径よりも大きい外径を有し、軸部が先端の側へ押されることにより、管へ押し込まれて管の径を拡大する本体部と、を備える。そして、軸部は、基端の側から先端まで延びる、本体部へ潤滑油を供給するための潤滑油供給路を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の構成によれば、軸部が基端の側から本体部へ延びる、本体部へ潤滑油を供給するための潤滑油供給路を有する。このため、拡管工具では、拡管時に潤滑油供給路にある潤滑油が本体部へ供給されるので、拡管時の潤滑油の不足を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施の形態1に係る拡管工具の正面図
本開示の実施の形態1に係る拡管工具の先端部分を拡大した右側面図
図2に示すIII-III切断線の断面図
本開示の実施の形態1に係る拡管工具を用いた金属管の拡管方法のフローチャート
本開示の実施の形態1に係る拡管工具を用いた金属管の拡管方法が備える拡管工具挿入工程で拡管工具が挿入されて径が拡大した拡管加工後金属管の右側面図
本開示の実施の形態2に係る拡管工具の正面図
本開示の実施の形態3に係る拡管工具の正面図
図7に示すVIII-VIII切断線の拡大断面図
本開示の実施の形態4に係る拡管工具の正面図
本開示の実施の形態1に係る拡管工具が備える軸部の変形例の断面図
本開示の実施の形態1に係る拡管工具が備える軸部の他の変形例の断面図
本開示の実施の形態3に係る拡管工具が備える軸部のさらにその他の変形例の断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態に係る拡管工具および管の拡管方法について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。なお、図に示す直交座標系XYZにおいて、拡管工具が備える軸部を鉛直方向に向けたときの、鉛直方向がZ軸、鉛直方向に垂直な水平面がXY平面である。以下、適宜、この座標系を引用して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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