TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025057017
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166621
出願日
2023-09-28
発明の名称
ベーパーチャンバー及び冷却装置
出願人
三菱電機株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
F28D
15/02 20060101AFI20250402BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】ベーパーチャンバーが傾くように配置されても、発熱体を効率的に冷却することができるベーパーチャンバーを提供する。
【解決手段】ベーパーチャンバー1は、チャンバ本体10を備える。チャンバ本体10は、前面11と、底面24と、第1傾斜面25と、第2傾斜面26と、頂面27とを含む。前面11は、発熱体2が載置される載置領域17を含む。前面11の平面視において、第1傾斜面25及び第2傾斜面26は、各々、底面24から頂面27に向かうにつれて密閉空間が次第に拡がるように底面に対して傾斜している。前面11の平面視において、載置領域17は、第1傾斜面25と第2傾斜面26との間にある。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
チャンバ本体を備え、
前記チャンバ本体の内部に、作動液が封入される密閉空間が設けられており、
前記チャンバ本体は、前面と、前記前面とは反対側の背面と、前記前面の裏側にある第1主面と、前記第1主面に対向する第2主面と、底面と、第1傾斜面と、第2傾斜面と、頂面とを含み、前記第1主面と前記第2主面と前記底面と前記第1傾斜面と前記第2傾斜面と前記頂面とは、前記密閉空間を規定し、
前記前面は、発熱体が載置される載置領域を含み、
前記底面は、前記第1主面及び前記第2主面に接続されており、かつ、第1端縁と第2端縁とを含み、前記第1端縁と前記第2端縁とは、前記前面の平面視において、前記底面の両端縁であり、
前記頂面は、前記第1主面と前記第2主面とに接続されており、かつ、前記底面と前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とに対向しており、
前記第1傾斜面は、前記第1主面と前記第2主面と前記第1端縁とに接続されており、かつ、前記前面の前記平面視において、前記底面から前記頂面に向かうにつれて前記密閉空間が次第に拡がるように前記底面に対して傾斜しており、
前記第2傾斜面は、前記第1主面と前記第2主面と前記第2端縁とに接続されており、かつ、前記前面の前記平面視において、前記底面から前記頂面に向かうにつれて前記密閉空間が次第に拡がるように前記底面に対して傾斜しており、
前記前面の前記平面視において、前記載置領域は、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との間にある、ベーパーチャンバー。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記第2主面は、前記背面に対して傾斜しており、かつ、前記底面から前記頂面に向かうにつれて前記第1主面に次第に近づいている、請求項1に記載のベーパーチャンバー。
【請求項3】
前記第2主面は、前記背面に対して傾斜しており、かつ、前記頂面から前記底面に向かうにつれて前記第1主面に次第に近づいており、
前記第2主面は、第1傾斜部分と、前記第1傾斜部分よりも前記底面の近くにある第2傾斜部分とを含み、
前記背面に対する前記第2傾斜部分の傾斜角は、前記背面に対する前記第1傾斜部分の傾斜角よりも小さい、請求項1に記載のベーパーチャンバー。
【請求項4】
前記第2傾斜部分の面積は、前記第1傾斜部分の面積よりも大きい、請求項3に記載のベーパーチャンバー。
【請求項5】
前記第1主面または前記第2主面から突出している複数のフィンをさらに備え、
前記複数のフィンは、前記底面、前記第1傾斜面または前記第2傾斜面に向かって延在している、請求項1に記載のベーパーチャンバー。
【請求項6】
前記複数のフィンは、前記底面に対して傾いており、かつ、前記底面に近づくにつれて前記載置領域に向かって延在している、請求項5に記載のベーパーチャンバー。
【請求項7】
前記複数のフィンは、前記第1傾斜面に対向する第1フィンと、前記第2傾斜面に対向する第2フィンとを含み、
前記前面の前記平面視において、前記第1フィンは、前記頂面から前記底面に向かうにつれて前記第1端縁から前記第2端縁に向かうように傾いており、
前記前面の前記平面視において、前記第2フィンは、前記頂面から前記底面に向かうにつれて前記第2端縁から前記第1端縁に向かうように傾いている、請求項5に記載のベーパーチャンバー。
【請求項8】
前記底面に対する前記第1フィンの傾斜角は、前記底面に対する前記第1傾斜面の傾斜角に等しいまたはより大きく、
前記底面に対する前記第2フィンの傾斜角は、前記底面に対する前記第2傾斜面の傾斜角に等しいまたはより大きい、請求項7に記載のベーパーチャンバー。
【請求項9】
前記前面の前記平面視において、前記複数のフィンの一部は前記載置領域に重なっている、請求項5に記載のベーパーチャンバー。
【請求項10】
内部に作動液が封入される空間が設けられており、発熱体から伝わる熱を前記空間内に放熱する放熱部と、前記放熱部の熱により蒸発した前記作動液の蒸気が凝縮する凝縮部とを有する平板状の容器を備え、
前記容器の内面は、
前記放熱部を有する第1主面と、
前記第1主面に対向する第2主面と、
前記第1主面及び前記第2主面に接続されている第1側面と、
前記第1主面及び前記第2主面に接続されており、かつ、前記第1側面に対向する第2側面と、
前記第1主面及び前記第2主面に接続されている底面とを有し、
前記底面は、前記第1側面の側の第1端縁と前記第2側面の側の第2端縁とを有し、かつ、前記第1端縁から前記第2端縁まで延在しており、
前記容器の前記内面はさらに、
前記第1主面及び前記第2主面に接続されており、かつ、前記底面に対向する頂面と、
前記第1端縁から前記第1側面に向かって前記底面から離れるにつれて高くなるように傾斜する第1傾斜面と、
前記第2端縁から前記第2側面に向かって前記底面から離れるにつれて高くなるように傾斜する第2傾斜面とを有し、
前記頂面と前記底面との間に前記凝縮部が設けられている、ベーパーチャンバー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベーパーチャンバー及び冷却装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2001-165585号公報(特許文献1)は、発熱部と、第1の凝縮部と、第2の凝縮部と、第1中間部と、第2中間部とを備える平面型ヒートパイプを開示している。第1中間部は、発熱部と第1の凝縮部との間をショートカットする第1のショートパス部を含む。第2中間部は、発熱部と第2の凝縮部との間をショートカットする第2のショートパス部を含む。発熱部には、発熱体が取り付けられる発熱体取付部が設けられている。平面型ヒートパイプの内部に、作動流体が封入されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-165585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された平面型ヒートパイプでは、発熱部のすぐ上部にヒートパイプを構成する壁面が存在する。そのため、作動流体が蒸発することにより発生した蒸気は、壁面に遮られて、第1の凝縮部と第2の凝縮部に回り込むようにして向かう。このように、蒸気は、凝縮部に直接移動することなく、バイパス経路を介して凝縮部に至るため、作動流体が蒸発してから凝縮部を経由して発熱部に戻るまでの時間が長くなる。その結果、平面型ヒートパイプの冷却効率は低下してしまう。
本開示の目的は、ベーパーチャンバーが傾くように配置されても、発熱体を効率的に冷却することができるベーパーチャンバー及びベーパーチャンバーを備える冷却装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第一の局面のベーパーチャンバーは、チャンバ本体を備える。チャンバ本体の内部に、作動液が封入される密閉空間が設けられている。チャンバ本体は、前面と、前面とは反対側の背面と、前面の裏側にある第1主面と、第1主面に対向する第2主面と、底面と、第1傾斜面と、第2傾斜面と、頂面とを含む。第1主面と第2主面と底面と第1傾斜面と第2傾斜面と頂面とは、密閉空間を規定している。前面は、発熱体が載置される載置領域を含む。底面は、第1主面及び第2主面に接続されており、かつ、第1端縁と第2端縁とを含む。第1端縁と第2端縁とは、前面の平面視において、底面の両端縁である。頂面は、第1主面と第2主面とに接続されており、かつ、底面と第1傾斜面と第2傾斜面とに対向している。第1傾斜面は、第1主面と第2主面と第1端縁とに接続されており、かつ、前面の平面視において、底面から頂面に向かうにつれて密閉空間が次第に拡がるように底面に対して傾斜している。第2傾斜面は、第1主面と第2主面と第2端縁とに接続されており、かつ、前面の平面視において、底面から頂面に向かうにつれて密閉空間が次第に拡がるように底面に対して傾斜している。前面の平面視において、載置領域は、第1傾斜面と第2傾斜面との間にある。
【0006】
本開示の第二の局面のベーパーチャンバーは、平板状の容器を備える。容器の内部に作動液が封入される空間が設けられている。容器は、発熱体から伝わる熱を空間内に放熱する放熱部と、放熱部の熱により蒸発した作動液の蒸気が凝縮する凝縮部とを有する。容器の内面は、放熱部を有する第1主面と、第1主面に対向する第2主面と、第1側面と、第2側面と、底面と、頂面と、第1傾斜面と、第2傾斜面とを有する。第1側面は、第1主面及び第2主面に接続されている。第2側面は、第1主面及び第2主面に接続されており、かつ、第1側面に対向している。底面は、第1主面及び第2主面に接続されている。底面は、第1側面の側の第1端縁と第2側面の側の第2端縁とを有しており、かつ、第1端縁から第2端縁まで延在している。頂面は、第1主面及び第2主面に接続されており、かつ、底面に対向している。第1傾斜面は、第1端縁から第1側面に向かって底面から離れるにつれて高くなるように傾斜している。第2傾斜面は、第2端縁から第2側面に向かって底面から離れるにつれて高くなるように傾斜している。頂面と底面との間に凝縮部が設けられている。
【0007】
本開示の冷却装置は、本開示の第一局面または第二局面のベーパーチャンバーと、ベーパーチャンバーに取り付けられている冷却器とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示のベーパーチャンバー及び冷却装置は、傾くように配置されても、発熱体を効率的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1のベーパーチャンバー及び冷却装置の概略斜視図である。
実施の形態1のベーパーチャンバー及び冷却装置の、図1に示される断面線II-IIにおける概略断面図である。
実施の形態1のベーパーチャンバー及び冷却装置の、図1及び図2に示される断面線III-IIIにおける概略部分断面図である。
前面に沿う面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された実施の形態1のベーパーチャンバーの概略断面図である。
前面に沿う面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された実施の形態1のベーパーチャンバーの概略断面図である。
z方向と前面と背面とが互いに離間されているx方向とによって規定される面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された実施の形態1のベーパーチャンバーの概略部分断面図である。
z方向と前面と背面とが互いに離間されているx方向とによって規定される面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された実施の形態1のベーパーチャンバーの概略部分断面図である。
前面に沿う面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された第1比較例のベーパーチャンバーの概略断面図である。
前面に沿う面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された第1比較例のベーパーチャンバーの概略断面図である。
z方向と前面と背面とが互いに離間されているx方向とによって規定される面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された第1比較例のベーパーチャンバーの概略部分断面図である。
z方向と前面と背面とが互いに離間されているx方向とによって規定される面内においてz方向が鉛直方向に対して傾くように配置された第2比較例のベーパーチャンバーの概略部分断面図である。
実施の形態2のベーパーチャンバー及び冷却装置の概略断面図である。
実施の形態2のベーパーチャンバー及び冷却装置の、図12に示される断面線XIII-XIIIにおける概略部分断面図である。
第3比較例のベーパーチャンバーの概略断部分面図である。
実施の形態3のベーパーチャンバー及び冷却装置の概略断面図である。
実施の形態3のベーパーチャンバー及び冷却装置の、図15に示される断面線XVI-XVIにおける概略部分断面図である。
実施の形態3の変形例のベーパーチャンバー及び冷却装置の概略部分断面図である。
実施の形態4のベーパーチャンバー及び冷却装置の概略断面図である。
実施の形態4のベーパーチャンバー及び冷却装置の、図18に示される断面線XIX-XIXにおける概略部分断面図である。
実施の形態4の変形例のベーパーチャンバー及び冷却装置の概略部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱電機株式会社
半導体装置
6日前
三菱電機株式会社
換気空調システム
5日前
三菱電機株式会社
換気空調システム
5日前
三菱電機株式会社
換気空調システム
5日前
三菱電機株式会社
移載装置及び吸着方法
6日前
三菱電機株式会社
半導体チップ及び半導体装置
6日前
三菱電機株式会社
ベーパーチャンバー及び冷却装置
4日前
三菱電機株式会社
漏油画像生成装置および漏油検知装置
6日前
三菱電機株式会社
アンテナモジュールおよびアンテナ装置
6日前
三菱電機株式会社
車両挙動推定装置及び車両挙動推定方法
3日前
三菱電機株式会社
半導体装置および半導体装置の製造方法
4日前
三菱電機株式会社
半導体装置、及び、半導体装置の製造方法
4日前
三菱電機株式会社
半導体製造装置および半導体装置の製造方法
5日前
三菱電機株式会社
ホームドアの状態診断装置、状態診断方法及び状態診断システム
3日前
三菱電機株式会社
プリント配線板
3日前
三菱電機株式会社
ユーザ装置、基地局および通信システム
3日前
三菱電機株式会社
ユーザ装置、基地局、及び、通信システム
3日前
三菱電機株式会社
旅客案内情報生成装置、旅客案内システム、旅客案内情報の生成方法、及び旅客案内情報の生成プログラム
5日前
個人
熱交換器
7か月前
ホーコス株式会社
熱交換ユニット
2か月前
三恵技研工業株式会社
熱交換器
9日前
住友精密工業株式会社
熱交換器
6か月前
三恵技研工業株式会社
熱交換器
9日前
株式会社パイオラックス
熱交換器
2か月前
ホシザキ株式会社
冷凍機器
7か月前
東京窯業株式会社
蓄熱体構造
9か月前
個人
輻射パネルおよびその製造方法
9か月前
株式会社ティラド
ドロンカップ型熱交換器
6か月前
日産自動車株式会社
熱交換器
1か月前
株式会社ティラド
ラジエータ
2か月前
リンナイ株式会社
熱交換器
7か月前
リンナイ株式会社
熱交換器
7か月前
リンナイ株式会社
熱交換器
7か月前
リンナイ株式会社
熱交換器
7か月前
リンナイ株式会社
熱交換器
7か月前
個人
熱交換器
4か月前
続きを見る
他の特許を見る