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公開番号
2024160476
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075507
出願日
2023-05-01
発明の名称
熱交換器
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F28F
1/30 20060101AFI20241107BHJP(熱交換一般)
要約
【課題】フィンに付着した凝縮水を排出する効果を奏しつつ、空気の流れの偏りを解消することもできる熱交換器を提供する。
【解決手段】第2屈曲部20Bが2つの平板部20Cと繋がる2つの接続部分20BCa,20BCbそれぞれに、第3方向xにおいて一部領域が他領域よりも互いに離隔するように形成された流路調整部20Ba,20Bbが設けられている。流路調整部20Ba,20Bbには、フィン20及び第2チューブ10Bの少なくとも一部を伝う水を第3方向xに沿って流すことが可能な開口部20Baa,20Bbaが設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1方向(y)に沿って延びるように形成され、前記第1方向に沿って内部に設けられた媒体流路(1b)を熱媒体が通り、前記第1方向に交わる第2方向(z)に沿って所定間隔をおいて配置される第1チューブ(10A)及び第2チューブ(10B)と、
前記第1方向に沿って前記第1チューブと前記第2チューブとに交互に当接する波型を成し、前記熱媒体と熱交換を行う空気が通る空気流路(1a)を、前記第1方向及び前記第2方向に交わる第3方向(x)に沿い且つ前記第1チューブと前記第2チューブとの間に形成するフィン(20)と、を備え、
前記フィンは、前記第1チューブに当接する第1屈曲部(20A)と、前記第2チューブに当接する第2屈曲部(20B)と、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部とを繋ぐ平板部(20C)と、を有し、
前記第2屈曲部が2つの前記平板部と繋がる2つの接続部分(20BCa,20BCb)それぞれに、前記第3方向において一部領域が他領域よりも互いに離隔するように形成された流路調整部(20Ba,20Bb)が設けられ、
前記流路調整部には、前記フィン及び前記第2チューブの少なくとも一部を伝う水を前記第3方向に沿って流すことが可能な開口部(20Baa,20Bba)が設けられている、熱交換器。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記第1チューブは前記第2チューブに対して鉛直方向において上側に位置するように設けられている、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項3】
前記流路調整部(20Ba,20Bb)は前記空気流路を空気が流れる際の下流側に少なくとも配置されている、請求項1または2に記載の熱交換器。
【請求項4】
前記第1チューブおよび前記第2チューブは、前記空気流路を空気が流れる際の下流側が上流側よりも鉛直方向下方に位置するように傾斜している、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項5】
前記フィンと前記第2チューブとは、前記第3方向における前記第2チューブの最外部よりも内側において当接している、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項6】
前記流路調整部は、前記フィンに設けられる一般伝熱要素(20Ca)の前記第2方向における前記第2チューブ側の端部よりも前記第2チューブから離れた位置まで設けられている、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項7】
前記第2チューブは、少なくとも空気流路における風下側に、前記フィンが当接する部分の厚みよりも厚みが縮小する突出部を有する、請求項1に記載の熱交換器。
【請求項8】
前記流路調整部は、前記接続部分に一対の切り込みが形成され、一対の前記切り込みの間の部分を変形させることで形成されている、請求項1に記載の熱交換器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載されている熱交換器は、内部を熱媒体が通るチューブと、隣り合うチューブ間に配置されるフィンとを備えている。フィンは波状に折り曲げられており、チューブの近傍において屈曲している屈曲部を有するものである。フィンには、少なくとも一部が屈曲部まで伸びるように形成された一対の切り込みと、一対の切り込みの間の部分であって、屈曲部の内側に向けて凹状に変形しているオフセット部と、が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-153655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、フィンの一部に一対の切り込みが形成されており、切り込みの間の部分を、屈曲部の内側に向けて凹状に変形させることによりオフセット部が形成されている。オフセット部の近傍には開口が形成されているので、フィンに付着した凝縮水を、開口を通じて外部へと排出することができる。
【0005】
ところで、チューブ近傍において屈曲部を有するいわゆるコルゲートフィンは、屈曲部側のフィン間距離が相対的に短く、屈曲部から離れるに従ってフィン間距離が長くなるようにフィンが傾斜して形成される。このような形態的な特徴により、屈曲部側は空気の流れが悪くなり、屈曲部から離れた側に空気の流れが集中する現象が発生する。
【0006】
特許文献1に記載されているオフセット部はフィンに付着した凝縮水を排出する効果を奏するものの、屈曲部側にオフセット部を形成することで空気の流れをより阻害するように作用するという解決すべき課題がある。
【0007】
本開示は、フィンに付着した凝縮水を排出する効果を奏しつつ、空気の流れの偏りを解消することもできる熱交換器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、熱交換器であって、第1方向(y)に沿って延びるように形成され、第1方向に沿って内部に設けられた媒体流路(1b)を熱媒体が通り、第1方向に交わる第2方向(z)に沿って所定間隔をおいて配置される第1チューブ(10A)及び第2チューブ(10B)と、第1方向に沿って第1チューブと第2チューブとに交互に当接する波型を成し、熱媒体と熱交換を行う空気が通る空気流路(1a)を、第1方向及び第2方向に交わる第3方向(x)に沿い且つ第1チューブと第2チューブとの間に形成するフィン(20)と、を備える。フィンは、第1チューブに当接する第1屈曲部(20A)と、第2チューブに当接する第2屈曲部(20B)と、第1屈曲部と第2屈曲部とを繋ぐ平板部(20C)と、を有する。第2屈曲部が2つの平板部と繋がる2つの接続部分(20BCa,20BCb)それぞれに、第3方向において一部領域が他領域よりも互いに離隔するように形成された流路調整部(20Ba,20Bb)が設けられている。流路調整部には、フィン及び第2チューブの少なくとも一部を伝う水を第3方向に沿って流すことが可能な開口部(20Baa,20Bba)が設けられている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、フィンに付着した凝縮水を排出する効果を奏しつつ、空気の流れの偏りを解消することもできる熱交換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態における熱交換器の全体構成を示す斜視図である。
図2は、図1のII方向から見た局所拡大図である。
図3は、図2のIII-III断面を示す断面図である。
図4は、図1の一部を拡大して示す斜視図である。
図5は、図4の一部を拡大して示す正面図である。
図6は、図1の一部を拡大して示す斜視図である。
図7は、変形例に係る熱交換器を示す斜視図である。
図8は、変形例に係る熱交換器を示す斜視図である。
図9は、本実施形態の熱交換器におけるチューブとフィンとの関係を説明するための側面図である。
図10は、本実施形態の熱交換器におけるチューブとフィンとの関係を説明するための側面図である。
図11は、チューブの変形例を示す側面図である。
図12は、チューブの変形例を示す側面図である。
図13は、変形例に係る熱交換器を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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