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公開番号
2025009038
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111754
出願日
2023-07-06
発明の名称
メッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
フェリシテ弁理士法人
主分類
H04N
19/52 20140101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】メッシュの符号化効率を向上させること。
【解決手段】本発明に係るメッシュ復号装置200において、モード1では、動きベクトル算出部202E4は、動きベクトル残差と動きベクトル予測値とを加算して復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、動きベクトル算出部202E4は、動きベクトル残差を復号対象の頂点の動きベクトルとして出力する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
メッシュ復号装置であって、
参照フレームの頂点の座標とPフレームのビットストリームから復号した動きベクトルとを加算することによって、前記Pフレームの頂点の座標を復号するインター復号部を備え、
前記インター復号部は、
インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、
復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを予測し、最大の利用数を超えないように前記復号対象の頂点の周りにある頂点の前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を利用して動きベクトル予測値を算出し、最大隣接頂点数を算出できる制御信号をビットストリームから復号する動きベクトル予測部と、
前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、
モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、
モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力することを特徴とするメッシュ復号装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記動きベクトル予測部は、前記最大隣接頂点数の値を予め定めた最大値以下となるように復号することを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項3】
前記最大値は、統計的な隣接頂点数の平均の一定比率或いはNビットまでカバーできるような自然数より大きくない値とすることを特徴とする請求項2に記載のメッシュ復号装置。
【請求項4】
前記最大値は、8又は3ビットであることを特徴とする請求項2に記載のメッシュ復号装置。
【請求項5】
前記最大隣接頂点数として設定可能な範囲は、明確な値である、或いは、他の制御信号又はデータから算出されることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ復号装置。
【請求項6】
メッシュ復号方法であって、
参照フレームの頂点の座標とPフレームのビットストリームから復号した動きベクトルとを加算することによって、前記Pフレームの頂点の座標を復号する工程を有し、
前記工程は、
インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する工程Aと、
復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを予測し、最大の利用数を超えないように前記復号対象の頂点の周りにある頂点の前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を利用して動きベクトル予測値を算出し、最大隣接頂点数を算出できる制御信号をビットストリームから復号する工程Bと、
前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する工程Cと、を有し、
前記工程Cにおいて、
モード1では、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、
モード0では、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力することを特徴とするメッシュ復号方法。
【請求項7】
コンピュータを、メッシュ復号装置として機能させるプログラムであって、
前記メッシュ復号装置は、参照フレームの頂点の座標とPフレームのビットストリームから復号した動きベクトルとを加算することによって、前記Pフレームの頂点の座標を復号するインター復号部を備え、
前記インター復号部は、
インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、
復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを予測し、最大の利用数を超えないように前記復号対象の頂点の周りにある頂点の前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を利用して動きベクトル予測値を算出し、最大隣接頂点数を算出できる制御信号をビットストリームから復号する動きベクトル予測部と、
前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、
モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、
モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力することを特徴とするプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 5,100 文字)
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、非特許文献2又は3を用いてメッシュを符号化する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Khaled Mammou, Jungsun Kim, Alexis M Tourapis, Dimitri Podborski, and Krasimir Kolarov, “[V-CG] Apple’s Dynamic Mesh Coding CfP Response,” April 2022, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7.
Google Draco、2022年5月26日アクセス[Online]、https://google.github.io/draco
Jean-Eudes Marvie, Olivier Mocquard, “[V-DMC][EE4.4-related] An efficient EdgeBreaker implementation,” April 2023, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7 m63344.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、動きベクトルの符号化効率が低いという問題点があった。 そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、メッシュの符号化効率を向上させることができるメッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴は、メッシュ復号装置であって、参照フレームの頂点の座標とPフレームのビットストリームから復号した動きベクトルとを加算することによって、前記Pフレームの頂点の座標を復号するインター復号部を備え、前記インター復号部は、インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを予測し、最大の利用数を超えないように前記復号対象の頂点の周りにある頂点の前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を利用して動きベクトル予測値を算出し、最大隣接頂点数を算出できる制御信号をビットストリームから復号する動きベクトル予測部と、前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力することを要旨とする。
【0006】
本発明の第2の特徴は、メッシュ復号方法であって、参照フレームの頂点の座標とPフレームのビットストリームから復号した動きベクトルとを加算することによって、前記Pフレームの頂点の座標を復号する工程を有し、前記工程は、インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する工程Aと、復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを予測し、最大の利用数を超えないように前記復号対象の頂点の周りにある頂点の前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を利用して動きベクトル予測値を算出し、最大隣接頂点数を算出できる制御信号をビットストリームから復号する工程Bと、前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する工程Cと、を有し、前記工程Cにおいて、モード1では、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力することを要旨とする。
【0007】
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、メッシュ復号装置として機能させるプログラムであって、前記メッシュ復号装置は、参照フレームの頂点の座標とPフレームのビットストリームから復号した動きベクトルとを加算することによって、前記Pフレームの頂点の座標を復号するインター復号部を備え、前記インター復号部は、インターフレームのビットストリームから動きベクトル残差を生成する動きベクトル残差復号部と、復号対象の頂点及び前記復号対象の頂点と接続している周囲の頂点から復号済みの動きベクトルを予測し、最大の利用数を超えないように前記復号対象の頂点の周りにある頂点の前記復号済みの動きベクトルの全部又は一部を利用して動きベクトル予測値を算出し、最大隣接頂点数を算出できる制御信号をビットストリームから復号する動きベクトル予測部と、前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力する動きベクトル算出部と、を備え、モード1では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差と前記動きベクトル予測値とを加算して前記復号対象の頂点の動きベクトルを出力し、モード0では、前記動きベクトル算出部は、前記動きベクトル残差を前記復号対象の頂点の動きベクトルとして出力することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、メッシュの符号化効率を向上させることができるメッシュ復号装置、メッシュ復号方法及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係るメッシュ処理システム1の構成の一例を示す図である。
図2は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の機能ブロックの一例を示す図である。
図3Aは、基本メッシュ及び細分割メッシュの一例を示す図である。
図3Bは、基本メッシュ及び細分割メッシュの一例を示す図である。
図4は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の機能ブロックの一例を示す図である。
図5は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のイントラ復号部202Bの機能ブロックの一例を示す図である。
図6は、Pフレームの基本メッシュの頂点とIフレームの基本メッシュの頂点との間の対応関係の一例を示す図である。
図7は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの機能ブロックの一例を示す図である。
図8は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの動きベクトル予測部202E3による復号対象の頂点のMVPの算出方法の一例を説明するための図である。
図9は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの動きベクトル予測部202E3の動作の一例を示すフローチャートを示す。
図10Aは、メッシュに対する復号順の一例を示す図である。
図10Bは、復号対象の頂点の周りにある頂点のリストの一例である。
図11は、復号済みの動きベクトル数と復号対象の頂点の周りにある頂点の数との関係を示す統計データの一例を示す図である。
図12は、Worst caseの一例を説明するための図である。
図13は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの変更例2について説明するための図である。
図14は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のインター復号部202Eの変更例2について説明するための図である。
図15は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例1の機能ブロックの変更例を示す図である。
図16は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例1について説明するための図である。
図17は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のメッシュバッファ部202Cについて説明するための図である。
図18は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202のメッシュバッファ部202Cについて説明するための図である。
図19は、変更例2に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例について説明するための図である。
図20は、変更例2に係るメッシュ復号装置200の基本メッシュ復号部202の変更例について説明するための図である。
図21は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の機能ブロックの一例について示す図である。
図22は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の基本メッシュ細分割部203Aの機能ブロックの一例を示す図である。
図23は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の基本メッシュ細分割部203Aの基本面分割部203A5による基本面の分割方法の一例について説明するための図である。
図24は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の基本メッシュ細分割部203Aの動作の一例を示すフローチャートである。
図25は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの機能ブロックの一例を示す図である。
図26は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの辺分割点移動部701によって基本面ABC上の辺分割点が移動されたケースの一例を示す図である。
図27は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの細分割面分割部702によって基本面内の細分割面Xに対して再度細分割が行われたケースの一例を示す図である。
図28は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の細分割部203の細分割メッシュ調整部203Bの細分割面分割部702によって全ての細分割面に対して再度細分割が行われたケースの一例を示す図である。
図29は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部206の機能ブロックの一例について示す図である(空間領域でインター予測が行われる場合)。
図30は、変位量ビットストリームの構成の一例について示す図である。
図31は、DPSのシンタックス構成の一例について示す図である。
図32は、DPHのシンタックス構成の一例について示す図である。
図33は、空間領域でインター予測が行われる場合の参照フレームと復号対象フレームとの間の周波数の対応関係の一例について説明するための図である。
図34は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部206の機能ブロックの一例について示す図である(周波数領域でインター予測が行われる場合)。
図35は、周波数領域でインター予測が行われる場合の参照フレームと復号対象フレームとの間の周波数の対応関係の一例について説明するための図である。
図36は、一実施形態に係るメッシュ復号装置200の変位量復号部206の動作の一例を示すフローチャートである。
図37は、変形例1に係る変位量復号部206の機能ブロックの一例を示す図である。
図38は、変形例2に係る変位量復号部206の機能ブロックの一例を示す図である。
図39は、NALヘッダの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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