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公開番号2025007929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109691
出願日2023-07-04
発明の名称積層体
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/18 20060101AFI20250109BHJP(積層体)
要約【課題】本開示は、耐候性に優れた積層体(化粧シート)を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態の化粧シート10は、少なくともオレフィン系樹脂を含む原反層7と、原反層7上に積層され、透明樹脂層1を少なくとも含む積層部50と、を備える化粧シートにおいて、積層部50は、極大吸収波長が互いに異なる少なくとも2種類の光吸収剤を含み、その2種類の光吸収剤は、極大吸収波長280~330nmの紫外線吸収剤と、極大吸収波長380~430nmの可視光吸収剤とである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともオレフィン系樹脂を含む基材シートと、
前記基材シート上に積層され、透明樹脂層を少なくとも含む積層部と、を備える積層体において、
前記積層部は、極大吸収波長が互いに異なる少なくとも2種類の光吸収剤を含み、
前記2種類の光吸収剤は、極大吸収波長280~330nmの紫外線吸収剤と、極大吸収波長380~430nmの可視光吸収剤とであることを特徴とする積層体。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記極大吸収波長280~330nmの紫外線吸収剤の吸光度A1と、前記極大吸収波長380~430nmの可視光吸収剤の吸光度A2の比(A1/A2)が5以上であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記紫外線吸収剤がトリアジン系紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記積層部は、前記基材シート側から順に、絵柄印刷層、接着剤層、透明性樹脂層および表面保護層を備え、
前記紫外線吸収剤が前記表面保護層に含まれていることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記積層部は、前記基材シート側から順に、絵柄印刷層、接着剤層、透明性樹脂層および表面保護層を備え、
前記極大吸収波長280~330nmの紫外線吸収剤が前記表面保護層に、前記極大吸収波長380~430nmの可視光吸収剤が前記透明性樹脂層に、それぞれ含まれていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
化粧シートの用途は、屋内だけでなく、屋外にも拡がっている。そのような化粧シートにおいて重要となる要求特性は、耐候性である。
従来、表面保護層や透明樹脂層に紫外線吸収剤やラジカル捕捉剤を添加することにより、耐候性の向上を図っていた(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-133017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の化粧シートでは耐候性が十分でなく、意匠性が低下することがあるといった問題が生じることがある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、耐候性に優れた積層体(化粧シート)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様による積層体は、少なくともオレフィン系樹脂を含む基材シートと、前記基材シート上に積層され、透明樹脂層を少なくとも含む積層部と、を備える積層体であって、前記積層部に極大吸収波長の異なる少なくとも2種類の光吸収剤を含み、前記2種類の光吸収剤は、極大吸収波長280~330nmの紫外線吸収剤と、極大吸収波長380~430nmの可視光吸収剤とであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、耐候性に優れた積層体(化粧シート)を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る化粧シートの概略構成を表す断面図である。
本開示の一実施形態の第1変形例に係る化粧シートの概略構成を表す断面図である。
本開示の一実施形態の第2変形例に係る化粧材の概略構成を表す断面図である。
本開示の一実施形態の第2変形例に係る化粧材の他の構成例を表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る化粧シート及び化粧部材について、図面を参照しつつ説明する。ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。本開示の範囲内にあるものであれば、必ずしも図面に示す順に積層してある必要はない。またこの図面に記載されていない層が付加されていても良い。また、以下に示す実施形態は、本開示の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本開示の技術的思想は、構成部品の材質、形状、及び構造等が下記のものに特定するものでない。本開示の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
また、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本開示の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」になり、「右」が「左」になることは勿論である。
【0010】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、化粧シート(積層体)において、基材シート上に積層され、透明樹脂層を少なくとも含む積層部に極大吸収波長(吸収波長領域)が互いに異なる少なくとも2種類の光吸収剤を添加することにより、積層体に対して優れた耐候性を付与できることを見出した。これにより、本発明者らは、耐候性に優れた化粧シート(積層体)を発明するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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