TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025007031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023108162
出願日
2023-06-30
発明の名称
転写シート及び成形品の製造方法
出願人
NISSHA株式会社
代理人
主分類
B29C
45/16 20060101AFI20250109BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】転写シートの離型層の剥離力を調整することで、剥離不良が起こりにくい転写シート及びその転写シートを用いた成形品を提供することを目的とする。
【解決手段】成形品10は、平面な板状であり、射出成形体11と射出成形体11の上に接着層54が形成され、接着層54の射出成形体11が形成されていない面に剥離層53が形成されている。成形品10は転写シート50を用いたインモールド成形によって、射出成形体11の上に接着層54と剥離層53が転写される。離型層は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含み、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の比は、2:1~6:1である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基体シートと、
前記基体シートの上に形成された離型層と、
前記離型層の上に形成された剥離層とを備え、
前記離型層は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを含み、
前記熱硬化性樹脂と前記熱可塑性樹脂の比は、2:1~6:1である、転写シート。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記熱硬化性樹脂は、メラミン樹脂であり、
前記熱可塑性樹脂は、ウレタン樹脂とキシレン樹脂との混合物である、請求項1に記載の転写シート。
【請求項3】
前記ウレタン樹脂と前記キシレン樹脂の比は、20:1~5:2である、請求項2に記載の転写シート。
【請求項4】
前記ウレタン樹脂は、ガラス転移温度が-80℃~0℃である、請求項2又は請求項3に記載の転写シート。
【請求項5】
前記離型層は、触媒としてp‐トルエンスルホン酸を更に含む、請求項2又は請求項3に記載の転写シート。
【請求項6】
前記離型層は、厚みが0.16μm~0.22μmである、請求項2又は請求項3に記載の転写シート。
【請求項7】
基体シートと、前記基体シートの上に形成された離型層と、前記離型層の上に形成された剥離層とを備え、前記離型層は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂を含み、前記熱硬化性樹脂と前記熱可塑性樹脂の比は、2:1~6:1である、転写シートを準備する工程と、
第1金型と、型締めによって前記第1金型との間にキャビティを形成する第2金型とを有する射出成形金型の前記第1金型のキャビティ面に前記転写シートを配置する工程と、
前記射出成形金型を型締めする工程と、
前記キャビティ内に溶融樹脂を射出して射出成形体を成形すると同時に、前記射出成形体の表面に前記剥離層を転写する工程と、
前記射出成形金型を型開きし、前記転写シートの前記基体シートを前記離型層とともに前記成形品から剥離して、前記射出成形体を取り出す工程とを備えた、成形品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、転写シート及び成形品の製造方法に関し、特に、剥離不良が起こりにくい転写シートを用いた、転写シート及び成形品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、射出成形金型内で転写シートを射出成形体に転写するインモールド成形により、成形品が製造されている。このような成形品は、自動車の内装、電化製品の外装、ディスプレイのカバーパネルなどに使用されている。例えば、特許文献1には、転写シートを用いたインモールド成形の際に、箔バリが発生しにくい成形方法が記載されている。特許文献1では、射出成形によって製品部と製品部から隙間を置いてダミー部が形成され、製品部とダミー部はそれぞれの樹脂同士が繋がらないように構成されている。箔バリは転写領域と非転写領域の境界で発生しやすいところ、製品部とダミー部は転写シートの転写層で繋がっており、製品部と製品部の周囲には転写領域と非転写領域との境界が存在しないため、箔バリが発生しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許2020-163585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の成形品の製造方法では、成形後にダミー部を製品部から切り外す工程が必要なため、生産性が低下する場合があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、転写シートの離型層の剥離力を調整することで、剥離不良が起こりにくい転写シート及びその転写シートを用いた成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、第1の発明は、基体シートと、基体シートの上に形成された離型層と、離型層の上に形成された剥離層とを備え、離型層は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを含み、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の比は、2:1~6:1である、転写シートである。
【0007】
このように構成すると、離型層は、熱硬化性樹脂による剥離性と熱可塑性樹脂による粘着性のバランスがよいため、箔バリしにくく、また、剥離跡が残りにくい転写シートとなる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、熱硬化性樹脂は、メラミン樹脂であり、熱可塑性樹脂は、ウレタン樹脂とキシレン樹脂との混合物である、転写シートである。
【0009】
このように構成すると、ウレタン樹脂は高い柔軟性を有し、また、キシレン樹脂はメラミン樹脂とウレタン樹脂の相溶化剤となり離型層が均一な膜となるため、この転写シートを用いて射出成形した場合に耐クラック性や耐衝撃性に優れ、また、製品特性のムラが抑制される。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、ウレタン樹脂とキシレン樹脂の比は、20:1~5:2である、転写シートである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
溶融紡糸設備
8か月前
東レ株式会社
吹出しノズル
2か月前
シーメット株式会社
光造形装置
1か月前
CKD株式会社
型用台車
2か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
5か月前
グンゼ株式会社
ピン
2か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
4か月前
個人
射出ミキシングノズル
4か月前
株式会社FTS
ロッド
24日前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
1か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
3か月前
株式会社リコー
シート剥離装置
6か月前
株式会社FTS
成形装置
1か月前
帝人株式会社
成形体の製造方法
7か月前
東レ株式会社
一体化成形品の製造方法
6か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
5か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
5か月前
株式会社FTS
セパレータ
18日前
株式会社神戸製鋼所
混練機
4日前
株式会社リコー
画像形成システム
2か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
4か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
4か月前
トヨタ自動車株式会社
3Dプリンタ
2か月前
小林工業株式会社
振動溶着機
8か月前
日東工業株式会社
インサート成形機
2か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
4か月前
株式会社リコー
シート処理システム
6か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形装置
9か月前
個人
ノズルおよび熱風溶接機
1か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形方法
8か月前
KTX株式会社
シェル型の作製方法
7か月前
東レ株式会社
溶融押出装置および押出方法
1か月前
株式会社リコー
シート処理システム
5か月前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
2か月前
東ソー株式会社
高純度薬品用容器の製造方法
7か月前
日本プラスト株式会社
嵌合構造
4か月前
続きを見る
他の特許を見る