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公開番号2025006746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107728
出願日2023-06-30
発明の名称接合部材
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人
主分類E04C 5/18 20060101AFI20250109BHJP(建築物)
要約【課題】一方の鉄筋にナットを螺合させた状態でも、装着できる接合部材を提供する。
【解決手段】接合部材1は、一方の鉄筋81の端部およびこの鉄筋81の先端雄螺子部81aに螺合されたナット83が嵌る空間部111と、ナット83が対向する対向面112aおよび先端雄螺子部81aが挿通される第1挿通孔112bを有する対向壁部112と、を有する第1嵌合凹部11と、他方の鉄筋81の端部およびこの鉄筋81の先端雄螺子部81aに螺合されたナット83が嵌る空間部121と、ナット83が位置するナット側の面122aおよびナット83が挿通できる第2挿通孔122bを有する対向壁部122と、を有する第2嵌合凹部12と、対向壁部112,122を繋ぐ繋ぎ部13と、第2嵌合凹部12内のナット83が第2挿通孔122bに戻り入るのを、当該ナット83に当たることで阻止する後付け当り板14と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
端面側を向かい合わせて配置されるプレキャストコンクリート部材の互いの突出する鉄筋同士を接合させる接合部材であって、
一方の上記鉄筋の端部およびこの鉄筋の先端雄螺子部に螺合されたナットが嵌る空間部と、上記ナットが対向する対向面および上記鉄筋の端部が挿通される第1挿通孔を有する対向壁部と、を有する第1嵌合凹部と、
他方の上記鉄筋の端部およびこの鉄筋の先端雄螺子部に螺合されたナットが嵌る空間部と、上記ナットが位置する側であるナット側の面および上記ナットが挿通できる第2挿通孔を有する対向壁部と、を有する第2嵌合凹部と、
上記第1嵌合凹部の上記対向壁部と上記第2嵌合凹部の上記対向壁部とを繋ぐ繋ぎ部と、
上記第2嵌合凹部内の上記ナットが上記第2挿通孔に戻り入るのを、当該ナットに当たることで阻止する当たり手段と、を備えることを特徴とする接合部材。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
請求項1に記載の接合部材において、上記繋ぎ部は、上側に開口部を有しており、上記当たり手段は、切欠き部を有する後付け当り板からなり、この後付け当り板は、上記第2挿通孔に上記ナットが挿通された状態で、上記ナット側の面と上記ナットとの間で上記開口部から差し込まれて上記鉄筋の端部に嵌め込まれていることを特徴とする接合部材。
【請求項3】
請求項2に記載の接合部材において、上記後付け当り板の差し込みをガイドするガイド溝を有することを特徴とする接合部材。
【請求項4】
請求項1に記載の接合部材において、上記当たり手段は、上記第2挿通孔よりも小径且つ上記鉄筋の端部が通る内径を有し上記第1挿通孔と中心が一致し、上記第2挿通孔に連通して形成された隣接孔部であることを特徴とする接合部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、プレキャストコンクリート部材同士の接合に用いることができる接合部材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、端部をネジとした鉄筋の端を接合金物に貫通させ、この鉄筋の端に螺合するナットで接合金物を前後から挟み込んで固定し、該接合金物を介して鉄筋の相互を同一向きに接続する継手構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平5-94429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された接合構造では、2本の鉄筋を接合金物の貫通孔に差し込んだ後に、各鉄筋の先端にナットを螺合させる必要があり、作業の効率化が図れるものではなかった。
【0005】
この発明は、上記の事情に鑑み、一方の鉄筋にナットを螺合させた状態でも装着できる接合部材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の接合部材は、上記の課題を解決するために、端面側を向かい合わせて配置されるプレキャストコンクリート部材の互いの突出する鉄筋同士を接合させる接合部材であって、
一方の上記鉄筋の端部およびこの鉄筋の先端雄螺子部に螺合されたナットが嵌る空間部と、上記ナットが対向する対向面および上記鉄筋の端部が挿通される第1挿通孔を有する対向壁部と、を有する第1嵌合凹部と、
他方の上記鉄筋の端部およびこの鉄筋の先端雄螺子部に螺合されたナットが嵌る空間部と、上記ナットが位置する側であるナット側の面および上記ナットが挿通できる第2挿通孔を有する対向壁部と、を有する第2嵌合凹部と、
上記第1嵌合凹部の上記対向壁部と上記第2嵌合凹部の上記対向壁部とを繋ぐ繋ぎ部と、
上記第2嵌合凹部内の上記ナットが上記第2挿通孔に戻り入るのを、当該ナットに当たることで阻止する当たり手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記構成の接合部材であれば、上記第1挿通孔に一方の上記鉄筋の端部を差し込んで、上記第1嵌合凹部の上記空間部内において、上記鉄筋の先端雄螺子部に上記ナットを螺合させることができる。そして、他方の上記鉄筋には上記ナットを螺合しておき、上記接合部材を他方の上記鉄筋の側に移動させて、上記第2挿通孔に上記ナットを通すことで、両ナットを上記接合部材の両空間部内に位置させることができる。この状態は、上記当たり手段によって、上記第2嵌合凹部内の上記ナットが上記第2挿通孔に戻り入るのが阻止されることで維持される。
【0008】
上記繋ぎ部は、上側に開口部を有しており、上記当たり手段は、切欠き部を有する後付け当り板からなり、この後付け当り板は、上記第2挿通孔に上記ナットが挿通された状態で、上記ナット側の面と上記ナットとの間で上記開口部から差し込まれて上記鉄筋の端部に嵌め込まれてもよい。これによれば、当該接合部材の構造の複雑化を回避しつつ、後付け当り板の後装着で簡単に上記阻止が行える。また、このような接合を、上記開口部を通して目視しながら容易に行うことができる。
【0009】
上記後付け当り板の差し込みをガイドするガイド溝を有してもよい。これによれば、上記後付け当り板を、適切な位置に容易に取り付けることができる。
【0010】
上記当たり手段は、上記第2挿通孔よりも小径且つ上記鉄筋の端部が通る内径を有し上記第1挿通孔と中心が一致し、上記第2挿通孔に連通して形成された隣接孔部であってもよい。これによれば、当該接合部材を傾けた状態で他方の上記鉄筋の側に移動させて、上記第2挿通孔に上記ナットを通すことで、両鉄筋間に上記接合部材を位置させることができ、この後に、当該接合部材の傾きを解消させて上記隣接孔部の中心を上記第1挿通孔の中心に一致させ、当該隣接孔部に他方の上記鉄筋を導入することで、上記第2嵌合凹部の上記空間部内の上記ナットが上記第2挿通孔に戻り入るのを阻止することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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