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公開番号
2025005519
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105710
出願日
2023-06-28
発明の名称
鉄道車両
出願人
株式会社日立製作所
代理人
弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類
B61D
27/00 20060101AFI20250109BHJP(鉄道)
要約
【課題】鉄道車両の空調ダクトの通風面積拡大および軽量化に向けて、台枠、床受、客室床に囲まれた筒状空間を風道として活用する場合において、その空間の気密性を確保しながら容易に製作する構造を提供する。
【解決手段】鉄道車両の床構造において、台枠との間および車両長手方向に隣り合う床受との間に弾性体がある床受、車両長手方向の床板との間に設置される点検板を有することにより、床受の弾性体が台枠と床受の隙間、隣り合う床受同士の隙間を埋め、床板および点検板の上に接着される床敷物が前記床板および点検板間の隙間を密閉し、台枠、床受、客室床に囲まれた筒状空間の気密性を確保することで、容易に風道を構成することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
客室の床となる床板と、前記床板と締結して前記床板を支える車両長手方向に延びた床受を、車体の主構造である台枠の上に設置する床構造を有する鉄道車両において、
前記床受は前記台枠の接する部分および車両長手方向に隣り合う床受との間に弾性体を有し、
また、前記床受の車両長手方向の長さは前記床板よりも長く、
前記床受の前記床板と締結していない部分に対して、隣り合う前記床板との間を埋めるように点検板を設置することで、
前記台枠、床板、床受、点検板によって囲まれた空間に空調ダクトを形成し、
前記弾性体が前記台枠と床受および隣り合う前記床受間の隙間を埋め、
前記床板および点検板の上に接着される床敷物が前記床板および点検板間の隙間を密閉することにより、風道を構成する
ことを特徴とする鉄道車両。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の鉄道車両において、
前記床受が車両幅方向に所定の間隔で前記台枠の上に立設されたものであって、
前記台枠と前記床板との間には、車両幅方向に複数の当該床受によって仕切られた風道が複数形成された
ことを特徴とする鉄道車両。
【請求項3】
請求項1または2に記載の鉄道車両において、
前記点検板が、前記床受に加えて、前記床板の下端部の上に設置されて前記床板とも締結される
ことを特徴とする鉄道車両。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の鉄道車両において、
車両長手方向に隣り合う床受に向けて、前記風道内側に飛び出た継板を設けて、当該床受同士の隙間を隠す床受を有する
ことを特徴とする鉄道車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調装置からの調和空気および車内からの再循環空気を送風するためのものであって、気密性を確保しながら容易に製作できるダクト構造を有する鉄道車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄道車両は、客室内の温熱快適性を高めるために、換気装置および空気調和装置(以下、空調装置と記す)を備える。空調装置は、鉄道車両の車内から取り込んだ再循環空気に、換気装置が取り込んだ新鮮空気を混合して、室内熱交換器を通過させる過程で、再循環空気と新鮮空気の温度および湿度を調和した調和空気を生成して、鉄道車両の車内へ供給する。その際、空調装置から送り出された調和空気、および、車内から取り込まれた再循環空気は、車両長手方向に設けられた空調ダクトを通して車両全体に送られ、調和空気は送風口から車内に吹き出され、再循環空気は空調装置へ吸い込まれる。
【0003】
従来、鉄道車両用空調ダクトは、特許文献1に記載のように、車体を構成する構体の床部分である台枠と、その台枠上に立設された床受を介して設置している客室床との間に、設置されている。その台枠と客室床の間の空間において、空調装置から車内へ調和空気を流すための調和空気ダクトと、車内から空調装置へ循環空気を戻すための再循環空気ダクトが、一組ずつ左右対称に配置され、中央には車内から換気装置へ流すための排気ダクトが配置されている。
【0004】
空調装置などの機器は床下に吊り下げられるように搭載され、車両長手方向に設けられた空調ダクトは、空調装置部ダクトや換気装置部ダクトによって接続されている。空調ダクトは、アルミ板などが矩形に折り曲げて形成されたダクト部材によって構成されており、そのダクト部材は、台枠と客室床との間に配置された床受の間に設置され、床受やダクト受けに突設された受金を介して連結されている。そして、冷却または加熱された調和空気などが流れる空調ダクトには、結露を防止するため、ダクト部材の周りに結露防止剤が貼り付けられている。
【0005】
このような空調ダクトの課題として、台枠と客室床との狭い限られた空間であるため、十分な通風面積を確保することが困難であること、アルミ板などの金属でできたダクト部材が車両の長手方向に延在しているため、車両の軽量化の妨げになっていることが挙げられる。
【0006】
これらの問題を解決するため、例えば特許文献2では、車体の主構造である台枠と、その台枠上に立設された床受と、その床受を介して設置されている客室床によって囲まれた空間の内面に気密性を備えた断熱材を貼り付けることで、空調ダクトを構成する技術が示されている。これにより、二重床構造をなす台枠と客室床との間の空間をそのまま風道として最大限に利用することで、従来に比べて大幅に通風面積を大きくすることが可能になる。また、従来のようなダクトを構成する金属部材などを省略したことにより、車両を軽量化することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平5-270403号公報
特許第4531598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載されている空調ダクトにおいて、風道内の気密性を確保することを目的に、上記記載の台枠、床受、客室床に囲まれた筒状空間に対して、車両長手方向全体にわたって断熱材を貼り付けることになるため、断熱材の貼り付け面が広いこと、空気漏れが生じていないか確認しながらの作業となることにより、多くの作業時間を要する。そのため、鉄道車両の製作時コスト削減に向けて、風道構造の製作およびその気密性確認の簡略化が望まれている。
【0009】
また、上記の客室床や床受は、それらの組み立て方法において、長手方向全体に一体化したものではなく、分割したものを台枠の上に並べていくようになるため、施工状況により、隣り合う客室床や床受との隙間から風道内の空気が漏れる可能性がある。そのため、隣り合う客室床や床受との隙間での空気漏れが起きにくい構造にするとともに、車両製作時にそのような隙間における施工状況を確認できる構造が望まれている。
【0010】
そこで、本発明はこの様な課題を解決するために、二重床構造をなす台枠と客室床との間の空間を風道として活用し、その風道の気密性を確保しながら容易に製作するダクト構造を有する鉄道車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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