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公開番号
2025005414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2024099526
出願日
2024-06-20
発明の名称
学習用データ生成方法および学習用データ生成プログラム
出願人
東レ株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G06N
20/00 20190101AFI20250108BHJP(計算;計数)
要約
【課題】確率的に極まれに発生する現象に対する予測精度の低下を抑制した学習済みモデルを作成することができる学習用データ生成方法および学習用データ生成プログラムを提供すること。
【解決手段】学習用データの生成方法は、コンピュータが、イベントの発生を示す第1のラベルを付す第1データ期間を設定するとともに、第1のラベルが付された第1のラベルデータと、イベントの未発生を示す第2のラベルが付された第2のラベルデータとの割合に応じて設定され、第2のラベルを付す第2データ期間を設定し、第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する抽出ステップと、抽出したデータに対して第1または第2のラベルを付して学習用データを生成する生成ステップと、を含み、抽出ステップは、候補とする複数の割合ごとに第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出し、生成ステップは、候補ごとに抽出した第1または第2のラベルをそれぞれ付す。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータが、時系列データに対して、レアイベントを含むイベントの発生の有無を判定するため学習済みモデルの作成に用いる学習用データを生成する学習用データ生成方法であって、
前記イベントの発生を示す第1のラベルを付す第1データ期間を設定するとともに、前記第1のラベルが付された第1のラベルデータと、前記イベントの未発生を示す第2のラベルが付された第2のラベルデータとの割合に応じて設定され、前記第2のラベルを付す第2データ期間を設定し、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した前記データに対して前記第1または第2のラベルを付して学習用データを生成する生成ステップと、
を含み、
前記抽出ステップは、候補とする複数の前記割合ごとに前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出し、
前記生成ステップは、候補とする複数の前記割合ごとに抽出した前記第1および第2データ期間のデータに前記第1または第2のラベルをそれぞれ付す、
学習用データ生成方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1データ期間について、長さが互いに異なる複数の期間候補を有し、
前記抽出ステップは、各期間候補について、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する、
請求項1に記載の学習用データ生成方法。
【請求項3】
前記第2データ期間について、データの取得態様が互いに異なる複数の取得候補を有し、
前記抽出ステップは、各取得候補について、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する、
請求項1または2に記載の学習用データ生成方法。
【請求項4】
前記時系列データ、前記抽出ステップによって抽出されたデータ、前記第1または第2のラベルが付与されたデータのいずれかに対し、平滑化処理を施す平滑化ステップ、
をさらに含む請求項1に記載の学習用データ生成方法。
【請求項5】
前記学習用データは、前記第1または第2のラベルが付されたデータを用い、第1および第2のラベルを目的変数、各パラメータの時系列データを説明変数とした教師あり学習を行うためのデータであり、
前記候補ごとに、学習済みモデルの判別精度と、前記説明変数の判別に対する寄与とを定量化する定量化ステップ、
をさらに含む請求項1に記載の学習用データ生成方法。
【請求項6】
コンピュータに、時系列データに対して、レアイベントを含むイベントの発生の有無を判定するため学習済みモデルの作成に用いる学習用データを生成する学習用データ生成プログラムであって、
前記イベントの発生を示す第1のラベルを付す第1データ期間を設定するとともに、前記第1のラベルが付された第1のラベルデータと、前記イベントの未発生を示す第2のラベルが付された第2のラベルデータとの割合に応じて設定され、前記第2のラベルを付す第2データ期間を設定し、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップで抽出した前記データに対して前記第1または第2のラベルを付して学習用データを生成する生成ステップと、
を前記コンピュータに実行させ、
前記抽出ステップは、候補とする複数の前記割合ごとに前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出し、
前記生成ステップは、候補とする複数の前記割合ごとに抽出した前記第1および第2データ期間のデータに前記第1または第2のラベルをそれぞれ付す、
学習用データ生成プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習用データ生成方法および学習用データ生成プログラムに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、生産データや品質データ等の製造に係る時系列データ、または、心電情報等の生体情報に係る時系列データの解析を効率化させるための技術として、多岐にわたるデータのパターンから、そのパターンの特徴に基づいて、状態・評価を分類する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1では、データラベルが付された時系列データを学習して分類モデルが生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-140499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、時系列データの正常/異常の判定を行う際、異常として判定されるケースとしては、パラメータの数値異常のみならず、この数値異常と比しても確率的に極まれに発生する現象を含む。例えば、紡糸工程の糸切れや、成膜工程の膜破れ等が、この現象に相当するレアイベントである。このレアイベントの要因解析のためにデータに正常/異常のラベリングをする場合、このレアイベントである異常データが、正常データに対し極端に少なくなる。このような偏りの大きいデータを用いて要因解析を実施すると、異常に対する予測精度が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、確率的に極まれに発生する現象に対する予測精度の低下を抑制した学習済みモデルを作成することができる学習用データ生成方法および学習用データ生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る学習用データ生成方法は、コンピュータが、時系列データに対して、レアイベントを含むイベントの発生の有無を判定するため学習済みモデルの作成に用いる学習用データを生成する学習用データ生成方法であって、前記イベントの発生を示す第1のラベルを付す第1データ期間を設定するとともに、前記第1のラベルが付された第1のラベルデータと、前記イベントの未発生を示す第2のラベルが付された第2のラベルデータとの割合に応じて設定され、前記第2のラベルを付す第2データ期間を設定し、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出した前記データに対して前記第1または第2のラベルを付して学習用データを生成する生成ステップと、を含み、前記抽出ステップは、候補とする複数の前記割合ごとに前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出し、前記生成ステップは、候補とする複数の前記割合ごとに抽出した前記第1および第2データ期間のデータに前記第1または第2のラベルをそれぞれ付す。
【0007】
本発明に係る学習用データ生成方法は、上記発明において、前記第1データ期間について、長さが互いに異なる複数の期間候補を有し、前記抽出ステップは、各期間候補について、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する。
【0008】
本発明に係る学習用データ生成方法は、上記発明において、前記第2データ期間について、データの取得態様が互いに異なる複数の取得候補を有し、前記抽出ステップは、各取得候補について、前記第1および第2データ期間のデータをそれぞれ抽出する。
【0009】
本発明に係る学習用データ生成方法は、上記発明において、前記時系列データ、前記抽出ステップによって抽出されたデータ、前記第1または第2のラベルが付与されたデータのいずれかに対し、平滑化処理を施す平滑化ステップ、をさらに含む。
【0010】
本発明に係る学習用データ生成方法は、上記発明において、前記学習用データは、前記第1または第2のラベルが付されたデータを用い、正常/異常のラベルを目的変数、各パラメータの時系列データを説明変数とした教師あり学習を行うためのデータであり、前記候補ごとに、学習済みモデルの判別精度と、前記説明変数の判別に対する寄与とを定量化する定量化ステップ、をさらに含む。
(【0011】以降は省略されています)
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