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公開番号2025009961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024102611
出願日2024-06-26
発明の名称電極複合体及びその製造方法、ポリマー組成物、電池
出願人東レ株式会社
代理人
主分類H01M 4/134 20100101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】金属Li負極を用いた電池の高寿命化する電極複合体及びその製造方法、ポリマー組成物、電池を提供する。
【解決手段】 本発明は、
ポリマー層と前記ポリマー層の少なくとも片面に電極を近接して有する電極複合体であって、前記電極が金属Liまたは集電体を含み、前記ポリマー層を構成するポリマーが、主鎖に芳香環およびヘテロ原子を含んでおり、前記ポリマー層のイオン伝導度が1.0×10-6S/cm以上1.0×10S/cm以下であり、断面SEMで観察される前記ポリマー層の空孔率が0%以上10%以下であり、前記ポリマー層の表面の算術平均粗さRaが0μm以上1.0μm以下である電極複合体に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリマー層と前記ポリマー層の少なくとも片面に電極を近接して有する電極複合体であって、
前記電極が金属Liまたは集電体を含み、
前記ポリマー層を構成するポリマーが、主鎖に芳香環およびヘテロ原子を含んでおり、
前記ポリマー層のイオン伝導度が1.0×10
-6
S/cm以上1.0×10S/cm以下であり、断面SEMで観察される前記ポリマー層の空孔率が0%以上10%以下であり、前記ポリマー層の表面の算術平均粗さRaが0μm以上1.0μm以下である電極複合体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
X線光電子分光法(XPS)分析により測定される、Li

原子比率およびF

原子比率がともに5%以上50%以下である領域が、前記ポリマー層の前記電極を近接して有する面の表層に存在するか、前記ポリマー層と前記電極間に存在する、請求項1記載の電極複合体。
【請求項3】
前記ポリマー層中の溶媒含有量が0重量%以上60重量%以下である請求項1記載の電極複合体。
【請求項4】
前記溶媒がN-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホランのいずれか1種以上を含む請求項3記載の電極複合体。
【請求項5】
前記ポリマーが下記化学式の構造を有する芳香族ポリアミドである請求項1記載の電極複合体。
TIFF
2025009961000013.tif
13
155
Ar

およびAr

は主鎖中の一部に芳香環を含んだ構造である。Ar

とAr

は同一の構造であってもよく、異なる構造であってもよい。Ar

およびAr

は例えば複数の芳香環がエーテル結合などにより結合していてもよく、芳香環と結合した非芳香族が主鎖中に含まれていてもよい。
【請求項6】
前記芳香族ポリアミドが下記化学式の構造を有する請求項5記載の電極複合体。
TIFF
2025009961000014.tif
26
159


~R

は、それぞれC、H、O、N、Si、S、ハロゲン原子の1種以上で構成される官能基。
【請求項7】
前記ポリマーがチオウレア基を有するポリマーである請求項1記載の電極複合体。
【請求項8】
前記ポリマー層の厚みが0.1μm以上50.0μm以下である請求項1記載の電極複合体。
【請求項9】
前記ポリマー層のリチウム平均原子数比が0.005以上1.0以下である請求項1記載の電極複合体。
【請求項10】
主鎖が芳香族およびヘテロ原子を含むポリマーと、溶媒とを有するポリマー組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電極複合体及びその製造方法、ポリマー組成物、電池に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、携帯用電子機器の小型化、高機能化が進んでいる。これに伴い、その電源である二次電池の高エネルギー密度化が要求されている。二次電池の負極に金属Liを適用できれば、現行リチウムイオン電池に比べて大幅な高容量化が期待できる。
【0003】
しかし、金属Liを負極とする電池の実用化には、多くの課題が残されている。金属Liは、反応性が高いため、電池製造工程で水、酸素及び窒素と反応し、電極性能のバラツキ等の原因となる。また、金属負極は充放電の繰り返しにより、金属デンドライトの形成や高い反応性に由来する電解液の分解が問題もある。デンドライトが成長し正極まで到達すると、短絡により発火などの危険がある。
【0004】
このような課題に対して、特許文献1ではリチウムメタル層及びその一面に付着した多孔性ポリマー層を含むことを特徴とする電極複合体が開示されている。特許文献2では、イオン伝導性を有する耐熱性樹脂を含む、全固体二次電池用の短絡防止層が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-134403号公報
特開2021-163622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のポリマー層は、多孔性のため、デンドライトを抑制する機能を有さない。特許文献2のポリマー層は、イオン伝導度が低く、実用的な高い電流密度で使用することはできない。
【0007】
そこで本発明では、金属Li負極を用いた電池を高寿命化する電極複合体及びその製造方法、ポリマー組成物、電池を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は以下の[I]~[XXII]を包含する。
[I] ポリマー層と前記ポリマー層の少なくとも片面に電極を近接して有する電極複合体であって、前記電極が金属Liまたは集電体を含み、前記ポリマー層を構成するポリマーが、主鎖に芳香環およびヘテロ原子を含んでおり、前記ポリマー層のイオン伝導度が1.0×10
-6
S/cm以上1.0×10S/cm以下であり、断面SEMで観察される前記ポリマー層の空孔率が0%以上10%以下であり、前記ポリマー層の表面の算術平均粗さRaが0μm以上1.0μm以下である電極複合体。
[II]X線光電子分光法(XPS)分析により測定される、Li

原子比率およびF

原子比率がともに5%以上50%以下である領域が、前記ポリマー層の前記電極を近接して有する面の表層に存在するか、前記ポリマー層と前記電極間に存在する、[I]記載の電極複合体。
[III]前記ポリマー層中の溶媒含有量が0重量%以上60重量%以下である[I]または[II]記載の電極複合体。
[IV]前記溶媒がN-メチル-2-ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホランのいずれか1種以上を含む[III]記載の電極複合体。
[V]前記ポリマーが下記化学式の構造を有する芳香族ポリアミドである[I]~[IV]いずれか記載の電極複合体。
【0009】
TIFF
2025009961000001.tif
14
154
【0010】
Ar

およびAr

は主鎖中の一部に芳香環を含んだ構造である。Ar

とAr

は同一の構造であってもよく、異なる構造であってもよい。Ar

およびAr

は例えば複数の芳香環がエーテル結合などにより結合していてもよく、芳香環と結合した非芳香族が主鎖中に含まれていてもよい。
[VI]前記芳香族ポリアミドが下記化学式の構造を有する[V]記載の電極複合体。
(【0011】以降は省略されています)

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