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公開番号
2025004541
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-15
出願番号
2023104277
出願日
2023-06-26
発明の名称
玉軸受用保持器
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
33/41 20060101AFI20250107BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】保持器のバランスが良く、安定した回転が得られると共に、玉と保持器とが一体に組付けられた状態で取扱い可能とする玉軸受用保持器を提供する。
【解決手段】周方向に離間して配設され、周方向両側面に保持面21a、21bを備える複数の柱部20と、周方向に隣り合う柱部20同士を軸方向一方側又は軸方向他方側で周方向に連結する連結部30A、30Bと、を備え、第1及び第2ポケット50、51が、周方向に交互に、かつ柱部20の中心を通る径方向の軸を中心に点対称に配置されている。第1及び第2ポケット50、51は、軸方向に開口する第1及び第2開口部52、53の開口端に、周方向に互いに近づくように突出する一対の第1及び第2かかり代部55、56を有する。一対の第1及び第2かかり代部55、56の間の距離W1、W2は、玉40の直径Dよりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
転動体である玉を回動自在に保持する複数のポケットを有する玉軸受用保持器であって、
周方向に離間して配設され、周方向両側面に前記玉を保持する保持面を備える複数の柱部と、
周方向に隣り合う前記柱部同士を軸方向一方側又は軸方向他方側で周方向に連結する連結部と、
を備え、
前記複数のポケットは、
周方向に隣り合う前記柱部の前記保持面と、軸方向一方側の前記連結部の軸方向他方側を向く側面と、で画成される第1ポケットと、
周方向に隣り合う前記柱部の前記保持面と、軸方向他方側の前記連結部の軸方向一方側を向く側面と、で画成される第2ポケットと、
が、周方向に交互に、かつ前記柱部の中心を通る径方向の軸を中心に点対称に配置され、
前記第1ポケットは、軸方向他方側に開口する第1開口部を有し、
前記第2ポケットは、軸方向一方側に開口する第2開口部を有し、
前記第1開口部には、周方向に互いに近づくように突出する一対の第1かかり代部が設けられ、
前記第2開口部には、周方向に互いに近づくように突出する一対の第2かかり代部が設けられ、
前記一対の第1かかり代部の間の距離は、前記玉の直径よりも小さく、
前記一対の第2かかり代部の間の距離は、前記玉の直径よりも小さい、
玉軸受用保持器。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記第1開口部及び前記第2開口部の開口端には、前記ポケットに挿入される前記玉を案内するための案内部を有する、
請求項1に記載の玉軸受用保持器。
【請求項3】
前記案内部は、軸方向一方側又は軸方向他方側に向かって次第に開く傾斜面又はR面取り部である、
請求項2に記載の玉軸受用保持器。
【請求項4】
複数の前記柱部のうち少なくとも1つは、前記柱部を周方向に離間させるスリットを有する、
請求項1に記載の玉軸受用保持器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、玉軸受用保持器に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、深溝玉軸受などの玉軸受は、外輪軌道及び内輪軌道の間に、保持器により回動自在に保持された複数の玉が配設されている。
【0003】
特許文献1に記載の玉軸受の保持器は、軸方向に凹む複数のポケットが周方向に間隔をおいて形成された1つの環状体から構成される。この保持器は、ポケットに玉を組み込んだ組立品を各玉の中心を含む平面で軸方向に2つのユニットに分割した場合、2つのユニットの体積が等しい。
【0004】
特許文献2には、周方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の柱部と、軸方向一方側と他方側とにポケット毎に交互に配置され、周方向で隣り合う柱部を繋ぐ連結部と、を有するS型の保持器を備える玉軸受が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-169368号公報
特開2016-121712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の玉軸受は、軸方向両側の軸受内部空間を均等にして潤滑剤を軸方向両側に均等に封入できるようにし、かつ潤滑剤の量を減らすことなく潤滑剤の漏洩の抑制を図っているが、保持器形状が軸方向両側で非対称であるため、潤滑剤の流動性が軸方向両側で異なり、軸方向片側に潤滑剤が偏る恐れがあった。また、特許文献2の玉軸受は、保持器のポケットをS字型にすることで、組立性と保持器の脱落防止の両立を図っているが、保持器に玉を保持できないため、玉と保持器が一体に組み付けられた状態での取り扱いができないという問題があった。
【0007】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持器形状を軸方向両側で対称とすることでバランスが良く、安定した回転が得られると共に、玉と保持器とを一体に組付けた状態で取扱い可能とする玉軸受用保持器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
したがって、本発明の上記目的は、玉軸受用保持器に係る下記[1]の構成により達成される。
[1] 転動体である玉を回動自在に保持する複数のポケットを有する玉軸受用保持器であって、
周方向に離間して配設され、周方向両側面に前記玉を保持する保持面を備える複数の柱部と、
周方向に隣り合う前記柱部同士を軸方向一方側又は軸方向他方側で周方向に連結する連結部と、
を備え、
前記複数のポケットは、
周方向に隣り合う前記柱部の前記保持面と、軸方向一方側の前記連結部の軸方向他方側を向く側面と、で画成される第1ポケットと、
周方向に隣り合う前記柱部の前記保持面と、軸方向他方側の前記連結部の軸方向一方側を向く側面と、で画成される第2ポケットと、
が、周方向に交互に、かつ前記柱部の中心を通る径方向の軸を中心に点対称に配置され、
前記第1ポケットは、軸方向他方側に開口する第1開口部を有し、
前記第2ポケットは、軸方向一方側に開口する第2開口部を有し、
前記第1開口部には、周方向に互いに近づくように突出する一対の第1かかり代部が設けられ、
前記第2開口部には、周方向に互いに近づくように突出する一対の第2かかり代部が設けられ、
前記一対の第1かかり代部の間の距離は、前記玉の直径よりも小さく、
前記一対の第2かかり代部の間の距離は、前記玉の直径よりも小さい、
玉軸受用保持器。
【発明の効果】
【0009】
本発明の玉軸受用保持器によれば、保持器形状を軸方向両側で対称とすることでバランスが良く、安定した回転が得られると共に、玉と保持器とを一体に組み付けた状態で容易に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の第1実施形態に係る保持器の部分斜視図である。
図2は、図1の保持器を径方向から見たポケットの形状を示す展開図である。
図3は、外輪軌道及び内輪軌道の間に配置された玉を保持する保持器の断面図である。
図4(a)~(c)は、変形例において、外輪軌道及び内輪軌道の間に配置された玉を保持する保持器の断面図であり、組付工程を説明するための図である。
図5は、図1に示す保持器のポケットに玉を組み込む状態を示す斜視図である。
図6は、本発明の第2実施形態に係る保持器の部分斜視図である。
図7は、図6の保持器を径方向から見たポケットの形状を示す展開図である。
図8は、本発明の第3実施形態に係る保持器の部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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