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公開番号2025004253
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-14
出願番号2024181890,2020082371
出願日2024-10-17,2020-05-08
発明の名称植物性ミルク含有飲料
出願人アサヒ飲料株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23L 11/65 20250101AFI20250106BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】植物性ミルクを含有する飲料、特に、豆乳を含有する飲料における、青臭さを低減し、後味を良くすることである。
【解決手段】本発明は、植物性ミルクと10~800ppbのベンゾチアゾールとを含有する、飲料に関する。本発明の飲料において、前記植物性ミルクが、豆乳を含むことが好ましく、さらに、コーヒー抽出物を含有することがより好ましい。また、前記植物性ミルクは、豆乳、アーモンドミルク、カシューミルク、ココナッツミルク、ライスミルク等から選択されるが、例えば、豆乳、調製豆乳、又は、豆乳飲料を含むことが好ましい。
特許請求の範囲【請求項1】
植物性ミルクと10~800ppbのベンゾチアゾールとを含有する、飲料。
続きを表示(約 90 文字)【請求項2】
前記植物性ミルクが、豆乳を含む、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
さらに、コーヒー抽出物を含有する、請求項1又は2に記載の飲料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物性ミルク含有飲料に関し、具体的には、青臭さが抑制され、後味が良い植物性ミルク含有飲料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
これまで、多種多様なターゲットに合わせた様々な乳性飲料が開発されている。一方で、乳アレルギーの問題や近年の健康志向や嗜好性の多様化などを背景に、乳性飲料に代わる、新しい植物性ミルク含有飲料の開発も進められている。これまで、豆乳やアーモンドミルク、ココナッツミルクなどの植物性ミルクは、栄養価が高く、特に豆乳などは常温で保存可能な製品も多数販売されている。しかしながら、植物性ミルクを含有する飲料、例えば豆乳などは、保存中に青臭い豆乳臭などが目立ってきて、好ましくない風味が生じるため、青臭さに起因して美味しさが損なわれてしまい、結果として飲みにくくなることが知られていた。このような課題に対し、例えば、香料などを添加することでフルーツの味わいを付与して飲みやすくする工夫がなされているが、植物性ミルク由来の特有のコク味などの味わいも同時に損なわれてしまう可能性がある。
【0003】
そこで、様々な手段で好ましくない上述の青臭さなどをマスキングすることが試みられている。例えば、特許文献1には、柑橘類(代表的には、レモン)のセスキテルペンを含む抽出物を含有する組成物によって豆乳臭がマスキングされることを利用した、豆乳臭のマスキング用組成物に関する技術が記載されている。また、特許文献2には、香料等の副原料を使用せずに豆乳固有の不快臭、特に青臭みがマスキングされた豆乳に関する技術が記載されており、具体的には、メチルピラジン類を1L当たり40~7000μg含む、豆乳が開示されている。
【0004】
一方で、食品業界において、ベンゾチアゾールは、飲料やキャンディー、焼き菓子、肉製品、スープ、乳製品などに0.5ppm程度使用され、また、ビールやココアなどに含まれることが知られている。また、一般に、ベンゾチアゾールは、アプリコット、調理したアスパラガス、モッツァレラチーズ、スキムミルク、ローストビーフ、ビール、ウイスキー、ココナッツ、マンゴー、調理したブロッコリー、昆布などに天然に含まれることも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-105011号公報
特開2017-169481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、植物性ミルクを含有する飲料(植物性ミルク含有飲料とも呼ぶ)、特に、豆乳を含有する飲料における、青臭さを低減し、後味を良くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、植物性ミルク含有飲料の風味低下を抑制できるフレーバー等や風味低下抑制するための新しい手段等について鋭意検討するなかで、予想外にも、植物性ミルク、特に豆乳には通常含まれないベンゾチアゾール(推定値として6ppb以下である。)を、一定の量で植物性ミルクに含有させることで、植物性ミルク含有飲料の青臭さを抑制し、風味をより良くできることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下の態様を含むものである。
〔1〕植物性ミルクと10~800ppbのベンゾチアゾールとを含有する、飲料。
〔2〕前記植物性ミルクが、豆乳を含む、前記〔1〕に記載の飲料。
〔3〕さらに、コーヒー抽出物を含有する、前記〔1〕又は〔2〕に記載の飲料。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、青臭さが抑制され、後味が良い植物性ミルク含有飲料、及びこのような植物性ミルク含有飲料を提供するための手段を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、植物性ミルクと10~800ppbのベンゾチアゾールとを含有する、植物性ミルク含有飲料に関する。本発明に係る植物性ミルク含有飲料は、10~800ppbのベンゾチアゾールを含有することで、青臭さが抑制され、風味、特に後味が良くなる。なお、本発明における「植物性ミルク含有飲料の風味が良くなる」との意味には、具体的に、後味以外に、コク味が増し、全体的に嗜好性が上がることなども含む。このベンゾチアゾールによる効果の理由の一つには、ベンゾチアゾールが単独で、植物性ミルク含有飲料において青臭さに寄与するヘキサナールなどの風味をマスキングできることが考えられる。そして、本発明に係る植物性ミルク含有飲料において、ベンゾチアゾール濃度が10ppb未満である場合には、青臭さの抑制効果が得られない恐れがあり、800ppbより多い場合には、香味のバランスを崩し嗜好性が低下する恐れがある。
【0010】
また、本発明の飲料においては、50~500ppbのベンゾチアゾールを含有することがより好ましく、100~300ppbのベンゾチアゾールを含有することが特に好ましい。10ppb以上のベンゾチアゾールを植物性ミルク含有飲料に含有させるためには、ベンゾチアゾールを適宜添加することで、ベンゾチアゾール濃度を調整し、本発明に係る植物性ミルク含有飲料を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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