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公開番号2025003253
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023145243
出願日2023-09-07
発明の名称3Dデータ復号装置および3Dデータ符号化装置
出願人シャープ株式会社
代理人個人
主分類H04N 19/597 20140101AFI20241226BHJP(電気通信技術)
要約【課題】動画像符号化方式を用いた3Dデータの符号化・復号において、メッシュ変位画像を4:2:0フォーマットの画像として符号化・復号し、符号化による歪を低減し、3Dデータを高品質に符号化・復号することを目的とする。
【解決手段】
3Dデータ復号装置において、上記符号化データのUnit TypeがV3C_GVDであるジオメトリ動画ストリームから復号されるメッシュ変位画像を復号する動画復号部と、メッシュ変位画像から位置pos、成分compIdxごとのメッシュ変位を導出する変位アンマッピング部と、を備え、上記変位アンマッピング部は、ジオメトリ画像が420である場合において、0からジオメトリの次元数を示す値-1の変数と高さの積から、ジオメトリ画像のY座標を導出することによって上記メッシュ変位を導出する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
符号化データを復号する3Dデータ復号装置において、
上記符号化データのUnit TypeがV3C_GVDであるジオメトリ動画ストリームから復号されるメッシュ変位画像を復号する動画復号部と、
上記x, y位置と成分compIdxを持つメッシュ変位画像gFrame[compIdx][y][x]から位置pos、成分compIdxごとのメッシュ変位QDisp[compIdx][pos]を導出する変位アンマッピング部と、を備え、
上記変位アンマッピング部は、ジオメトリ画像が420である場合において、0からジオメトリの次元数DisplacementDimを示す値-1の変数compIdxと高さdispCompHeightの積から、メッシュ変位画像のY座標を導出することによって上記メッシュ変位を導出することを特徴とする3Dデータ復号装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
上記変位アンマッピング部は、スライスを用いるか否かを示すシンタックス要素を符号化データから復号することを特徴とする請求項1に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項3】
上記変位アンマッピング部は、スライスを用いるか否かを示すシンタックス要素に応じて高さdispCompHeightの値を導出することを特徴とする請求項1に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項4】
上記変位アンマッピング部は、上記高さdispCompHeightの値を所定の値の定数倍となるように導出することを特徴とする請求項1に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項5】
上記変位アンマッピング部は、上記高さdispCompHeightの値をジオメトリ動画ストリームのCTUの高さに応じて導出することを特徴とする請求項4に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項6】
上記3Dデータ復号装置は、スライスなどのセグメント単位の符号化を用いるか否かを示すシンタックス要素がセグメントを用いることを示す場合に、メッシュ画像の成分compIdx単位でセグメントを用いて符号化されたジオメトリ動画ストリームを復号することを特徴とする請求項1に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項7】
上記3Dデータ復号装置は、1次元符号化されている場合に、常にメッシュ画像の成分compIdx単位でセグメントを用いて符号化されたジオメトリ動画ストリームを復号することを特徴とする請求項1に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項8】
上記3Dデータ復号装置は、1次元符号化かつ420で符号化されている場合に、常にメッシュ画像の成分compIdx単位でセグメントを用いて符号化されたジオメトリ動画ストリームを復号することを特徴とする請求項1に記載の3Dデータ復号装置。
【請求項9】
符号化データを復号する3Dデータ符号する化装置において、
上記符号化データのUnit TypeがV3C_GVDであるジオメトリ動画ストリームを符号化するメッシュ変位画像を符号化する動画符号化部と、
メッシュ変位QDisp[compIdx][pos]からx, y位置と成分compIdxを持つメッシュ変位画像gFrame[compIdx][y][x]を導出する変位マッピング部と、を備え、
上記変位マッピング部は、ジオメトリ画像が420である場合において、0からジオメトリの次元数DisplacementDimを示す値-1の変数compIdxと高さdispCompHeightの積から、ジオメトリ画像のY座標を導出することによって上記ジオメトリ画像を導出することを特徴とする3Dデータ符号化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、3Dデータ符号化装置および3Dデータ復号装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
3Dデータを効率的に伝送または記録するために、3Dデータを2次元画像に変換し、動画像符号化方式で符号化し、符号化データを生成する3Dデータ符号化装置、および、当該符号化データから2次元画像を復号して、3Dデータを再構成する3Dデータ復号装置がある。
【0003】
具体的な3Dデータ符号化方式としては、例えば、MPEG-IのISO/IEC 23090-5 V3C (Volumetric Video-based Coding) and V-PCC (Video-based Point Cloud Compression)が挙げられる。V3Cは、点の位置と属性情報から構成されるポイントクラウドを符号化、復号することができる。さらに、ISO/IEC 23090-12 (MPEG Immersive Video、MIV)及び標準化中のISO/IEC 23090-29 (Video-based Dynamic Mesh Coding、V-DMC)により、多視点映像、メッシュ映像の符号化、復号にも利用される。V-DMC方式は、非特許文献1に最新のドラフト文書が開示されている。
【0004】
これら3Dデータ符号化方式では、3Dデータを構成するジオメトリやアトリビュートを画像としてH.265/HEVC (High Efficiency Video Coding)、H.266/VVC (Versatile Video Coding)のような動画像符号化方式を用いて符号化・復号する。
【0005】
点群の場合には、ジオメトリ画像は投影面へのデプスであり、アトリビュート画像は、アトリビュートを投影面に投影された画像である。
【0006】
非特許文献1のような3Dデータ(メッシュ)は、ベースメッシュ、メッシュ変位、メッシュ変位配列、テクスチャマッピング画像から構成される。ベースメッシュはDracoのような頂点符号化方式が利用でき、ジオメトリ画像は、メッシュ変位を2次元化したメッシュ変位画像であり、アトリビュート画像はテクスチャマッピング画像である。これらは上述のようにHEVC、VVCのような動画像符号化方式を用いて符号化・復号される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
WD 3.0 of V-DMC (MDS22775_WG07_N00611_d9), ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 7 N0611, April 2023
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献1のメッシュ変位画像を4:2:0フォーマットの画像として符号化・復号する方法では、復号装置の能力に応じたスケーラビリティ機能や、エラー耐性機能が十分でないといった課題がある。
【0009】
本発明は、動画像符号化方式を用いた3Dデータの符号化・復号において、メッシュ変位画像をYCbCr4:2:0フォーマットの画像として符号化・復号し、符号化による歪を低減し、3Dデータを高品質に符号化・復号することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る3Dデータ復号装置は、符号化デー
タを復号する3Dデータ復号装置において、上記符号化データのUnit TypeがV3C_GVDであるジオメトリ動画ストリームから復号されるメッシュ変位画像を復号する動画復号部と、上記x, y位置と成分compIdxを持つメッシュ変位画像gFrame[compIdx][y][x]から位置pos、成分compIdxごとのメッシュ変位QDisp[compIdx][pos]を導出する変位アンマッピング部と、を備え、上記変位アンマッピング部は、ジオメトリ画像が420である場合において、0からジオメトリの次元数DisplacementDimを示す値-1の変数compIdxと高さdispCompHeightの積から、ジオメトリ画像のY座標を導出することによって上記メッシュ変位を導出することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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