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公開番号
2025000542
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2024020788
出願日
2024-02-15
発明の名称
積層体及び積層体の製造方法
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20241224BHJP(積層体)
要約
【課題】本発明は、高湿度条件及び折り曲げ後における酸素バリア性、並びに、耐ブロッキング性に優れた積層体を提供することを目的とする。
【解決手段】基材、第一のバリア層、及び、第二のバリア層を有する積層体であって、前記第一のバリア層は、親水性樹脂を含み、前記第二のバリア層は、熱可塑性スチレンエラストマー及び炭化水素系ワックスを含む、積層体。熱可塑性スチレンエラストマーが、スチレン系ブロック共重合体である、上記の積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材、第一のバリア層、及び、第二のバリア層を有する積層体であって、
前記第一のバリア層は、親水性樹脂を含み、
前記第二のバリア層は、熱可塑性スチレンエラストマー及び炭化水素系ワックスを含む、積層体。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
熱可塑性スチレンエラストマーが、スチレン系ブロック共重合体である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
スチレン系ブロック共重合体が、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン・イソブチレン・スチレンブロック共重合体(SIBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン・ブタジエン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SBIS)、スチレン・エチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体の水素添加物(SEEPS)、及びスチレン・ブタジエンブロック共重合体(SB)、並びに、それらの酸変性体、酸無水物変性体、及びアミン変性体からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載の積層体。
【請求項4】
第二のバリア層における熱可塑性スチレンエラストマーと炭化水素系ワックスとの質量比率が、95:5~30:70である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項5】
第一のバリア層が、更に無機層状フィラーを含む、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項6】
無機層状フィラーが、モンモリロナイト、マイカ、及びカオリンからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
第二のバリア層が、更に、体質顔料を含む、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項8】
基材が、プラスチック基材又は紙基材である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項9】
更に、アンカーコート層を含む、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項10】
更に、シーラントを含む、請求項1又は2に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及び積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、食品包装材料等の酸素バリア性が要求される材料には、アルミニウム箔及びアルミニウム蒸着を施したプラスチックフィルムや紙が多く用いられてきた。しかしながら、近年、環境問題等もあり包装材料には薄膜化、ラミネートの簡素化、リサイクル性等が強く要求されているため、脱アルミニウムの動きが強まっている。
【0003】
また、プラスチックフィルム上にコーティングによりPVDC(ポリ塩化ビニリデン)層が形成された熱可塑性樹脂フィルムは、低湿度下だけでなく高湿度下においても高い酸素バリア性を示す上、水蒸気に対するバリア性も高い。しかしながら、このPVDCがコーティングされた熱可塑性樹脂フィルムは、廃棄物処理の際の焼却時に、PVDC中の塩素に起因する塩素ガス及びダイオキシンが発生することにより、環境及び人体に多大な悪影響を与える恐れがあることから、他の材料への移行が望まれている。
【0004】
塩素を有しないガスバリア性の材料として、ポリビニルアルコールやエチレン-ビニルアルコール共重合体を熱可塑性樹脂フィルムにコーティングしたコートフィルムがよく知られている。特許文献1には、基材/アンカーコート層/バリア層の構成の積層体で、バリア層がポリビニルアルコール樹脂及びエチレン-無水マレイン酸樹脂を含む積層体の記載がある。特許文献2には、基材/アンカーコート層/バリア層の構成の積層体で、バリア層がポリビニルアルコール樹脂を含む積層体の記載がある。しかしながら、特許文献1、2のようなガスバリア層としてポリビニルアルコール樹脂のような水酸基による水素結合によってガスバリア性を発揮している高水素結合性樹脂は、高湿度下では、樹脂が膨潤し、水素結合性が弱くなることでバリア性が急激に低下する問題を抱えている。特許文献3に記載された積層体は、ガスバリア層にポリビニルアルコール樹脂を使用し、高湿度下でのバリア性低下を抑制するために、熱硬化性樹脂であるスチレン-ブタジエンゴムを使用したコート剤を使用している。しかしながら、スチレン-ブタジエンゴムの塗膜の柔軟性が低く、かつ、水蒸気バリア性能に課題があると考えられ、高湿度下でポリビニルアルコール樹脂が膨潤し、酸素バリア性が低下する懸念があり、また、折り曲げ時に塗膜が壊れ、酸素バリア性が低下する懸念がある。特許文献4には、ポリビニルアルコール層、珪酸縮合物と平板状顔料と含む層、スチレンブタジエンラテックスコート剤により形成した層を有する積層体の記載がある。なお、ラテックスはゴムのコロイド状水分散体であるため、熱硬化性樹脂に分類される。対象となる積層体は、珪酸縮合物と平板状顔料と含む層、及びスチレンブタジエンラテックスコート剤により形成した層を有することで、軟包装に使用するには塗膜の柔軟性が無いため、折り曲げ時に塗膜が壊れ、酸素バリア性が低下する懸念がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-144761号公報
特開2021-194822号公報
特開2021-54897号公報
特開2003-211578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、高湿度条件及び折り曲げ後における酸素バリア性、並びに、耐ブロッキング性に優れた積層体を提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0007】
発明者は前記課題に対して鋭意研究を重ねた結果、以下に記載の積層体を用いることで上記課題を解決することを見出し、本発明を成すに至った。
【0008】
すなわち本発明は、下記[1]~[10]に関する。
【0009】
[1]基材、第一のバリア層、及び、第二のバリア層を有する積層体であって、
前記第一のバリア層は、親水性樹脂を含み、
前記第二のバリア層は、熱可塑性スチレンエラストマー及び炭化水素系ワックスを含む、積層体。
【0010】
[2]熱可塑性スチレンエラストマーが、スチレン系ブロック共重合体である、[1]に記載の積層体。
(【0011】以降は省略されています)
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