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公開番号
2024167771
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023084080
出願日
2023-05-22
発明の名称
積層体、袋体および自立袋
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
主分類
B32B
27/10 20060101AFI20241127BHJP(積層体)
要約
【課題】石油由来原料を削減しつつ、安価に自立袋として使用可能な延伸多孔フィルムの積層体を提供すること。
【解決手段】延伸多孔フィルム層と紙基材とを有し、前記延伸多孔フィルム層と前記紙基材との間に水系エマルジョン接着剤層を部分的に有する、積層体。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
延伸多孔フィルム層と紙基材とを有し、前記延伸多孔フィルム層と前記紙基材との間に水系エマルジョン接着剤層を部分的に有する、積層体。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記紙基材は、繊維径が8~80μmである、請求項1記載の積層体。
【請求項3】
透湿度が3000g/m
2
・24h以上、初期弾性率と厚みの積がMD方向とTD方向の少なくともどちらか一方で200kN/m以上である、請求項1記載の積層体。
【請求項4】
少なくとも一部が請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体で構成されている、袋体。
【請求項5】
少なくとも一部が請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体で構成されている、自立袋。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は延伸多孔フィルムと紙基材との積層体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレン系樹脂のような樹脂をフィルム状に成形し、微細な孔を形成させた延伸多孔フィルムは、空気等を通過させるが、液体を通過させない構造をしていることから、乾燥剤や除湿剤の包装に使用されている(例えば、特許文献1,2)。
【0003】
例えば、特許文献1では、除湿剤などが入った容器の開口部を覆うフィルムとして、通気性フィルム(延伸多孔フィルム)と非通気性フィルムとヒートシール用樹脂フィルム(不織布)とを積層した積層体が開示されている。容器に除湿剤等の内容物を入れ、その開口部を該積層体で覆い保管し、使用時には該積層体の非通気性フィルムを剥がすことで、内容物がこぼれず、且つ水分が通気性フィルムを通過する状態で使用にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-315402号公報
特開2016-68516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、圧縮性やフレキシブル性に優れることから、様々な分野でスタンドパウチと呼ばれる自立袋が使われることが増えている。除湿剤等の容器として自立袋を製造する場合、その素材として延伸多孔フィルムを使用することで、内容物がこぼれず、且つ水分が通気性フィルムを通過し得る袋とすることが考えられた。しかしながら、延伸多孔フィルム単独では剛性が不足しており、自立袋を製造することは難しかった。
【0006】
そこで、剛性を向上させることを目的として、延伸多孔フィルムを、通気性を阻害しない他の基材(補強材)と積層すること、例えば、特許文献2に強化材層として開示されているような不織布と積層して利用することが考えられた。延伸多孔フィルムと不織布との積層においては、十分なラミネート強度を得るためには接着剤の使用が必須である。接着剤としては、製造時の作業環境の維持や火災リスク低減を目的として、水系エマルジョン接着剤が使用されることが多い。水系エマルジョン接着剤を使用する場合、延伸多孔フィルムの全面に接着剤を塗布してしまうと通気性が大幅に低下してしまうため、部分的に接着剤層を形成させる。この水系エマルジョン接着剤を使用した際の接着性の観点から、使用できる不織布が限られる。
【0007】
ところで、近年は環境対応が強く求められていることもあり、CO
2
排出量の削減等を目的として、石油由来原料を削減することが重要となってきている。延伸多孔フィルムと不織布は、一般的には双方とも石油由来原料が使用されており、これを削減することが求められる。上記のように延伸多孔フィルムと不織布を積層して利用する場合、樹脂の使用量を減らすために不織布を薄くすることが考えられるが、そうすると剛性が不足して自立袋を製造することが困難となってしまう。また、不織布の原料として植物由来樹脂を使用することが考えられるが、大幅なコストアップとなってしまう。
【0008】
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、石油由来原料を削減しつつ、安価に自立袋として使用可能な延伸多孔フィルムの積層体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、本発明者が鋭意研究を行った結果、補強材として不織布ではなく紙基材を使用することにより、自立袋を製造することが可能な延伸多孔フィルムの積層体が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち本発明は、延伸多孔フィルム層と紙基材とを有し、前記延伸多孔フィルム層と前記紙基材との間に水系エマルジョン接着剤層を部分的に有する、積層体である。前記紙基材は、繊維径が8~80μmであることが好ましい。前記積層体は、透湿度が3000g/m
2
・24h以上、初期弾性率と厚みの積がMD方向とTD方向の少なくともどちらか一方で200kN/m以上であることが好ましい。また、本発明の一形態は、少なくとも一部が前記積層体で構成されている袋体、特には自立袋である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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