TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024180561
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2024179974,2021518514
出願日2024-10-15,2019-10-04
発明の名称細胞精製を伴わない微生物分析
出願人ファースト ライト ダイアグノスティックス, インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20241219BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】検体調製を伴わない、患者検体からの直接的な微生物の迅速な自動化された同定および抗微生物薬感受性試験(AST)のためのシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】検体は、処理のための分析カートリッジにロードされる。分析カートリッジには、検体中の微生物を同定および列挙するために使用される種特異的標識が予めロードされる。分析器などの機器を使用して、分析カートリッジと相互作用させて、カートリッジ内で本発明の方法をすべて行うことができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、感染症の検出、感染性微生物病原体の同定、および感染症のための有効な抗微生物処置の決定に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
抗生物質耐性菌によって引き起こされる生命を脅かす感染症の流行は、世界的な医療危機を煽っている。この問題の一因は、現在の診断方法が、感染症を処置するための最適な抗微生物処置を決定するのに数日が必要であるという事実である。時間がかかる試験によって引き起こされる遅延は、準最適な処置、劣った転帰、および抗生物質耐性の広がりを引き起こす強力な広域スペクトル抗生物質の過使用をもたらす。耐性菌によって引き起こされる感染症に起因する死亡率は、急激に増加している。the Review on Antimicrobial Resistanceによる2014年の報告は、2050年までに、抗微生物薬耐性が、年間1,000万人よりも多くの死亡者の原因になると推定している。
【0003】
感染症を引き起こす特定の病原体について標的化された最適な有効な抗生物質による早期の処置は、死亡を防止することを含む医学的転帰を劇的に改善することができる。残念ながら、抗微生物薬感受性試験(AST)法と呼ばれる有効な標的化された抗生物質を同定する現在の方法は、結果を届けるのに数日が必要である。現在の抗微生物薬感受性試験が非常に時間がかかる1つの理由は、試験が、数百万のオーダーという多数の精製された病原体細胞を必要とすることである。これは、ペトリ皿中で培養することによるこの数の細胞を精製するために使用される130年よりも前のコロニー精製法を使用すると、1日またはそれよりも長く必要である。精製された細胞が利用可能になると、これは、一般に、病原体を同定するため、およびどの抗生物質が患者を処置するために有効かを決定するために、1日またはそれよりも長くかかる。
【0004】
その間に、患者は、感染症を引き起こす可能性がある広範囲の病原体を死滅させる広域スペクトル抗生物質で「経験的」に処置される。これらの薬物は広範囲の病原体を処置することができるとはいえ、それらは、一般に、患者の特定の病原体に対して最適な治療ではないが、感染症を有効に完全に処置できない場合もある。広域スペクトル抗生物質の経験的な使用は、抗生物質耐性の広がりも引き起こす。これらの広く作用する薬物は、疾患を引き起こす病原体だけでなく、人体に生息する数兆の無害な微生物にも耐性を引き起こす。抗生物質耐性の広がりをさらに悪化させるのは、どの患者が実際に感染症を有しているかを決定するための迅速な診断がない場合において、感染していない患者が、高い頻度で、耐性を引き起こす抗生物質で不必要に処置されるという事実である。
【0005】
どの抗微生物処置が、現在の方法を使用して可能な限り早く有効であるかを決定することは、医学的転帰を改善することができるだけでなく、医療の費用を下げることができる。例えば、手術部位感染症および人工呼吸器関連肺炎などの一般的な生命を脅かす院内感染は、米国において100億ドル近い医療費の原因である。入院期間は、これらの感染症に起因する最大の費用である。患者を最適な抗微生物治療において症状の開始により接近させることで、患者の回復を著しく加速し、長期で費用のかかる入院を低減することができる。
【0006】
要約すると、現在の方法は、患者が感染症を有するか、およびもしそうならば、どの抗微生物剤が効果的である可能性が最も高いかを決定するために数日を必要とする。主に、この遅延は、方法が必要とする時間がかかる細胞精製ステップに起因する。患者が症状を提示したときにタイムリーな診断情報がない場合において、患者は、広域スペクトル抗生物質で経験的に処置され、これは、準最適である場合があり、耐性の広がりを引き起こす場合がある。抗生物質が、診断結果が利用できる前に処方されるので、感染していない患者でさえも、不必要に処置され、耐性を獲得する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、現在の方法よりもはるかに迅速に、感染症を検出し、有効な抗微生物処置を決定する診断試験の必要性に対処する。本発明は、多数の精製細胞を得るための今日の方法によって必要とされる時間のかかるステップを除外する。本発明の方法は、現在の方法によって必要な数日よりもむしろ数時間で、感染症を検出し、感染性病原体および有効な抗微生物剤を同定することができる。症状の開始により接近して、感染症を検出すること、および有効な標的抗微生物剤を同定することによって、本発明は、医学的転帰を劇的に改善し、耐性を引き起こす広域スペクトル抗生物質による経験的な処置を最小化する可能性を有する。
【0008】
症状の開始の近くで有効な抗生物質で患者を処置することで、医学的転帰は劇的に改善し、生命および医療費の両方を節約する。本発明のシステムおよび方法は、現在の方法によって必要とされる日数と比較して、数時間で抗微生物薬感受性試験の結果を届けることを可能にする。より早い日に有効な抗生物質を投与することで、医学的転帰を改善することができ、耐性の広がりを引き起こす経験的に処方される広域スペクトル抗生物質の過使用を少なくするのを助けることができる。
【0009】
抗微生物薬感受性試験法と呼ばれる有効な処置を決定するための従来の方法は、一部分において、これらの方法が数百万個の精製病原体細胞を必要とするので、結果を届けるのに数日が必要である。これらの精製細胞を得るためのプロセスは、ペトリ皿において疾患を引き起こす病原体細胞を培養するための時間がかかるコロニー精製法を使用する。コロニー精製は、典型的には、完了までに1日またはそれよりも長くかかる。コロニー精製後、病原体種を同定し、どの抗微生物剤を患者を処置するために使用すべきかを決定するための抗微生物薬感受性試験のために、一般に、さらに1日またはそれよりも長く必要である。
【0010】
本発明は、コロニーまたは細胞の精製なしで検体から病原体を同定するための方法または抗微生物薬感受性を決定するための方法を提供する。現在の方法と比較して、本発明の方法についての結果までの時間の著しい改善は、多数の精製病原体細胞を調製するための時間がかかるステップを必要とせずに、患者検体を直接的に分析する本発明の能力に由来する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社オシキリ
発酵検査装置
1か月前
個人
セルロース性物質の製造方法
17日前
松谷化学工業株式会社
澱粉分解物の製造方法
1か月前
株式会社GSP研究所
miRNA検出方法
28日前
東ソー株式会社
ポリマーコートビーズの製造方法
1か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
20日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
20日前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
14日前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
16日前
株式会社エムスタイル
微生物群の賦活化方法
28日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
13日前
株式会社渡辺オイスター研究所
脂肪細胞の成長抑制剤
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
13日前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
6日前
三井化学株式会社
培養容器
1か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
1日前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
13日前
サムコ株式会社
ポアデバイス
17日前
株式会社豊田中央研究所
環境核酸モニタリング方法
13日前
国立大学法人富山大学
T細胞受容体およびその利用
17日前
三浦工業株式会社
試料液に含まれる微生物の生体の抽出方法
17日前
公立大学法人宮城大学
D-セリンの製造方法
1か月前
雪印メグミルク株式会社
D-セリン濃度低減用組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
乾燥用保護剤、生体試料測定試薬、及び分析方法
1か月前
個人
細胞処理装置、細胞処理システム及び細胞処理方法
22日前
学校法人関西医科大学
ポリペプチド
13日前
グリーンケミカルズ株式会社
フェノール組成物およびポリマー
1か月前
個人
液滴処理装置、液滴処理システム及び液滴処理方法
7日前
花王株式会社
目的タンパク質の生産方法
17日前
ニッタ株式会社
凍結細胞解凍装置
1か月前
ヤマト科学株式会社
生体由来物質の濃縮方法
6日前
サントリーホールディングス株式会社
ビールテイスト飲料
22日前
東ソー株式会社
細胞外小胞の解析方法
1か月前
学校法人東邦大学
自己反応性T細胞の検出方法
1か月前
理研食品株式会社
マツモの付着器の培養方法
1か月前
アサヒビール株式会社
ビール様飲料の静菌性を増強する方法
1か月前
続きを見る