TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024180317
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024091974
出願日
2024-06-06
発明の名称
ビール様飲料の静菌性を増強する方法
出願人
アサヒビール株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C12H
1/16 20060101AFI20241219BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】pHを低下させる必要がなく、ホップの使用量又はアルコール濃度を高く維持する必要もない、ビール様飲料の静菌性を増強する方法を提供すること。
【解決手段】20℃における炭酸ガス圧を0.23MPa以上に調節することを含む、ビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
20℃における炭酸ガス圧を0.23MPa以上に調節することを含む、ビール様飲料の静菌性を増強する方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
静菌される微生物は、ビール様飲料に増殖可能な細菌である、請求項1に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項3】
前記細菌は、乳酸菌又は偏性嫌気性菌を含む、請求項2に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項4】
前記乳酸菌は、Levilactobacillus属菌、及びFurfurilactobacillus属菌を含み、前記偏性嫌気性菌は、Pectinatus属菌、及びMegasphaera属菌を含む、請求項3に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項5】
前記細菌は、Levilactobacillus brevis、Pectinatus haikarae、Furfurilactobacillus curtus、Pectinatus sottacetonis、Pectinatus cerevisiiphilus、Pectinatus frisingensis、Megasphaera sueciensis、Megasphaera paucivorans、及びMegasphaera cerevisiaeから成る群から選択される少なくとも一種を含む、請求項2に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項6】
前記20℃における炭酸ガス圧は、0.23~0.27MPaである、請求項1に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項7】
前記ビール様飲料は、4v/v%以下のアルコール濃度を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項8】
前記ビール様飲料は、4.1~5.0のpHを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【請求項9】
20℃における炭酸ガス圧を0.23MPa以上に調節すること、
pHを4.1~5.0に調整すること、及び
アルコール濃度を4v/v%以下に調節すること、
を含む、ビール様飲料の製造方法。
【請求項10】
0.23MPa以上の20℃における炭酸ガス圧、4.1~5.0のpH、及び4v/v%以下のアルコール濃度を有する、ビール様飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビール様飲料の静菌性を増強する方法に関し、特に低アルコールビール様飲料の静菌性を増強する方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ビールは独特の苦味や香味を有している。ビールとは、麦芽、ホップ、及び水を原料として、これらを、酵母を用いて発酵させて得られる飲料をいう。ビール様飲料は、味及び香りがビールを想起させる程度に同様になるように設計された飲料をいう。ビール様飲料の具体例には、ビール、発泡酒、雑酒、リキュール類、スピリッツ類、低アルコール飲料などであって、ビールを想起させる風味を有するものが含まれる。
【0003】
深酔いしにくく、健康に与える影響が小さいという理由から、アルコール濃度が低いビール様飲料が注目されている。そのような低アルコールビール様飲料は、一般に、アルコール濃度が約4v/v%以下である。
【0004】
特許文献1には、低温及び短時間の加熱によって、容器詰め炭酸アルコール飲料を十分に殺菌するための、アルコール濃度と炭酸ガス圧との関係が記載されている。殺菌される飲料については、レモン及びグレープフルーツ等の果肉又は果汁を含む容器詰め炭酸アルコール飲料が例示されている。殺菌条件の具体例として、殺菌温度65℃未満、殺菌時間10分以上20分以下、アルコール濃度5容量%以上、ガス圧2.3ガスボリューム以上に調節することが記載されている。
【0005】
特許文献1の殺菌方法では、殺菌効果が確認されている微生物が、酵母に限定されている。また、2.3ガスボリュームという炭酸ガス圧は、20℃において0.17MPaに相当する大きさである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-93945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ビール様飲料は、変敗防止の観点から、市場に流通させる製品として十分な静菌性を有する必要がある。ホップによる抗菌作用は、機能しない菌種があり、また、ビール様飲料のホップの使用量が少ない場合に不十分になる。また、アルコールによる抗菌作用は、ビール様飲料のアルコール濃度が低い場合に不十分になる。ビール様飲料の静菌性は、酸等のpH調整剤を添加することで増強することができる。しかしながら、pHを十分に低下させたビール様飲料は酸味が強く、酸味と甘味のバランスが悪く、嗜好性に劣ったものになる。
【0008】
本発明は、前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、pHを低下させる必要がなく、ホップの使用量又はアルコール濃度を高く維持する必要もない、ビール様飲料の静菌性を増強する方法を提供することにある。尚、本明細書において、静菌とは、微生物の増殖を阻害する作用をいう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下の態様を提供する。
[1]
20℃における炭酸ガス圧を0.23MPa以上に調節することを含む、ビール様飲料の静菌性を増強する方法。
【0010】
[2]
静菌される微生物は、ビール様飲料に増殖可能な細菌である、態様1のビール様飲料の静菌性を増強する方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
8日前
個人
酒類
1か月前
株式会社オシキリ
発酵検査装置
1か月前
個人
セルロース性物質の製造方法
11日前
松谷化学工業株式会社
澱粉分解物の製造方法
1か月前
株式会社GSP研究所
miRNA検出方法
22日前
東ソー株式会社
ポリマーコートビーズの製造方法
1か月前
インヒブルクス バイオサイエンシズ インコーポレイテッド
CLEC12a結合性ポリペプチド及びその使用
2か月前
豊田合成株式会社
細胞培養膜及び細胞培養方法
2か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
14日前
本田技研工業株式会社
培養システム
2か月前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
14日前
アサヒビール株式会社
容器詰麦芽発酵飲料
8日前
国立大学法人東京海洋大学
ウイルス不活化用組成物
2か月前
株式会社エムスタイル
微生物群の賦活化方法
22日前
東ソー株式会社
アデノ随伴ウイルスのスクリーニング方法
1か月前
住友化学株式会社
積層体
2か月前
学校法人君が淵学園
核酸の部位特異的アシル修飾剤
10日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
7日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
7日前
三井化学株式会社
培養容器
1か月前
株式会社渡辺オイスター研究所
脂肪細胞の成長抑制剤
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
今日
住友化学株式会社
細胞チップ
2か月前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
7日前
サムコ株式会社
ポアデバイス
11日前
旭化成ファーマ株式会社
ジアホラーゼ
1か月前
国立大学法人富山大学
T細胞受容体およびその利用
11日前
株式会社豊田中央研究所
環境核酸モニタリング方法
7日前
公立大学法人宮城大学
D-セリンの製造方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
糖化酵素の回収方法
2か月前
三浦工業株式会社
試料液に含まれる微生物の生体の抽出方法
11日前
ウシオ電機株式会社
培養容器
1か月前
雪印メグミルク株式会社
D-セリン濃度低減用組成物
1か月前
ZACROS株式会社
培養装置、及び培養装置積層体
1か月前
国立大学法人 宮崎大学
水素発生装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る