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公開番号
2024175939
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094053
出願日
2023-06-07
発明の名称
細胞外小胞の解析方法
出願人
東ソー株式会社
,
公益財団法人相模中央化学研究所
代理人
主分類
C12Q
1/00 20060101AFI20241212BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 細胞外小胞のオミックス解析を簡便かつ精度高く実施可能な方法を提供すること。
【解決手段】 試料中に含まれる細胞外小胞を不溶性担体と当該担体に固定化した、スフィンゴミエリン結合性タンパク質を含むスフィンゴミエリン認識分子とを含む吸着剤に吸着させる工程と、前記吸着剤に吸着した細胞外小胞に存在する分子を解析する工程とを含む方法で、細胞外小胞をオミックス解析することにより、前記課題を解決する
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
試料中に含まれる細胞外小胞を、細胞外小胞を吸着可能な吸着剤に吸着させる工程と、前記吸着剤に吸着した細胞外小胞に存在する分子を解析する工程とを含む、細胞外小胞のオミックス解析方法であって、
前記吸着剤が、不溶性担体と、前記不溶性担体に固定化した、スフィンゴミエリン結合性タンパク質を含むスフィンゴミエリン認識分子とを含む吸着剤である、前記解析方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
スフィンゴミエリン認識分子が、スフィンゴミエリン結合性タンパク質、および不溶性担体との結合能を有した固定化補助タンパク質をさらに含む、請求項1に記載の解析方法。
【請求項3】
細胞外小胞に存在する分子が、細胞外小胞に存在するタンパク質である、請求項1に記載の解析方法。
【請求項4】
スフィンゴミエリン結合性タンパク質がイクイナトキシンである、請求項1から3のいずれかに記載の解析方法。
【請求項5】
イクイナトキシンが以下の(a)から(c)のいずれかから選択されるタンパク質である、請求項4に記載の解析方法:
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるアミノ酸残基を少なくとも含む、タンパク質;
(b)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるアミノ酸残基を少なくとも含み、ただし前記アミノ酸残基において1もしくは数個の位置での1もしくは数個のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入および付加のうち、いずれか1つ以上をさらに有し、かつスフィンゴミエリン結合能を有するタンパク質;
(c)配列番号1に記載のアミノ酸配列全体に対して70%以上の相同性を有するアミノ酸配列からなるアミノ酸残基を少なくとも含み、かつスフィンゴミエリン結合能を有するタンパク質。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料中に含まれる細胞外小胞の解析方法に関する。特に本発明は、当該細胞外小胞のオミックス解析を精度高く実施可能な方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞外小胞は、その内部にマイクロRNA、メッセンジャーRNAなどの核酸やタンパク質などの物質を含んでおり、細胞間の情報伝達を担っていると考えられていることから、がんなどの各種疾患のバイオマーカーとして注目されるだけでなく、新規治療薬やドラックデリバリーシステムとしての応用も期待されている(非特許文献1)。
【0003】
前記目的で細胞外小胞を利用する場合、試料中に含まれる細胞外小胞を単離し、当該単離した細胞外小胞中に含まれるタンパク質や核酸などを解析(いわゆるオミックス[omics]解析)する必要がある。
【0004】
オミックス解析使用を目的とした細胞外小胞を単離する方法として、細胞外小胞表面に存在するホスファチジルセリンに対し結合性を有するアネキシンVやTim4を利用した方法が知られており(特許文献1および非特許文献2)、当該方法は細胞外小胞を簡便な操作で単離できる。しかしながら、当該方法によって単離された細胞外小胞の精製度は低く、オミックス解析用途には不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2016/088689号
【非特許文献】
【0006】
Proteomics,2013年,13巻,1637-1653頁
日本薬理学雑誌,2017年,149巻,119-122頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、細胞外小胞のオミックス解析を簡便かつ精度高く実施可能な方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、試料中に含まれる細胞外小胞を、不溶性担体と当該担体に固定化したスフィンゴミエリン認識分子とを含む吸着剤を用いて単離することで、前記細胞外小胞を簡便、かつオミックス解析に利用可能な精製度で単離できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、以下の[1]から[5]に記載の態様を包含する。
【0010】
[1]試料中に含まれる細胞外小胞を、細胞外小胞を吸着可能な吸着剤に吸着させる工程と、前記吸着剤に吸着した細胞外小胞に存在する分子を解析する工程とを含む、前記細胞外小胞のオミックス解析方法であって、前記吸着剤が、不溶性担体と、前記不溶性担体に固定化したスフィンゴミエリン結合性タンパク質を含むスフィンゴミエリン認識分子とを含む吸着剤である、前記解析方法。
(【0011】以降は省略されています)
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