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公開番号
2025003467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2024180928,2020122648
出願日
2024-10-16,2020-07-17
発明の名称
疎水性ゼオライト、及びその製造方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C01B
39/28 20060101AFI20241226BHJP(無機化学)
要約
【課題】 従来のゼオライトでは得られなかった、高い疎水性と高い有機化合物吸着能を兼ね備えた疎水性ゼオライトを提供する。
【解決手段】 25℃、RH60%における水分吸着量が(6g/ゼオライト100g)以下、かつ25℃、0.01kPaにおけるトルエン吸着量が(9g/ゼオライト100g)以上である疎水性ゼオライト。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
BEA構造を有し、SiO
2
/Al
2
O
3
モル比が300~480であり、
1
H MAS NMRの化学シフト1.8ppm付近のピークと2.2ppm付近のピークの積分値の和から算出したヒドロキシ基の量が3×10
20
個/g以下であり、かつ0.7ppm付近のピークを有さないことを特徴とする疎水性ゼオライト。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
結晶径が0.02~2.0μmであることを特徴とする請求項1に記載の疎水性ゼオライト。
【請求項3】
25℃、RH60%における水分吸着量が(5g/ゼオライト100g)以下である請求項1または請求項2のいずれかに記載の疎水性ゼオライト。
【請求項4】
25℃、0.01kPaにおけるトルエン吸着量が(10g/ゼオライト100g)以上である、請求項1~請求項3のいずれかに記載の疎水性ゼオライト。
【請求項5】
1
H MAS NMRの化学シフト0.7ppm付近のピークを有さず、4ppm付近及び5ppm付近のピークをさらに有さないことを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の疎水性ゼオライト。
【請求項6】
ゼオライトを酸性溶液と接触させた後水蒸気と700~850℃の温度で接触させることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の疎水性ゼオライトの製造方法。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれかに記載の疎水性ゼオライトを含有する有機化合物吸着剤。
【請求項8】
請求項7に記載の有機化合物吸着剤を、少なくとも1種の有機化合物を含む流体と接触させ、流体から該有機化合物を除去する有機化合物の除去方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、疎水性ゼオライト、及びその製造方法に関する。本発明の疎水性ゼオライトは、例えば、水蒸気を含む混合ガスから有機化合物を選択的に吸着除去する、または吸着回収する用途に有用である。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
塗装設備、印刷設備、工業製品の洗浄設備等から排出される有機化合物は、浮遊粒子状物質や光化学オキシダント等の大気汚染の原因とされており、排出量の削減が求められている。そして、該有機化合物の削減のために、種々の有機化合物吸着剤が開発されている。
【0003】
近年、ゼオライトを用いた有機化合物吸着剤が提案されているが、一般にゼオライトは水分吸着量が多いために、相対的に揮発性有機化合物の吸着量が低下したり、吸着した有機化合物および水分を加熱除去して吸着剤を再生する際に多くのエネルギーを要する。このため、水分吸着量が少ない、すなわち疎水性の高いゼオライトが求められている。
【0004】
疎水性が比較的高いゼオライトとして、特許文献1では、酸処理によりSiO
2
/Al
2
O
3
モル比を向上させたBEA型ゼオライトが提案されている。しかしながら、特許文献1に記載のゼオライトは、相対湿度10%に相当するP/P
0
=0.1における水の吸着容量が1.0~5.0%程度であり、酸処理だけでは有機化合物吸着剤として十分な疎水性を得ることができなかった。
【0005】
また、特許文献2では、SiO
2
/Al
2
O
3
モル比が300以上のBEA型ゼオライトからなる炭化水素吸着剤が提案されている。特許文献2に記載の炭化水素吸着剤は、ゼオライトに吸着された炭化水素の脱離温度が高く、低い温度で吸着質を脱離することが求められる有機化合物吸着剤としては不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3429011号
特開2008-080195号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来のゼオライトでは得られなかった、高い疎水性と高い有機化合物吸着能を兼ね備えた疎水性ゼオライトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の疎水性ゼオライトが上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、25℃、相対湿度(以下、「RH」ともいう。)60%における水分吸着量が(6g/ゼオライト100g)以下、かつ25℃、0.01kPaにおけるトルエン吸着量が(9g/ゼオライト100g)以上である疎水性ゼオライトである。なお、当該疎水性ゼオライトについては、高い疎水性と高い有機化合物吸着能を兼ね備える点で、フッ素化合物を使用せずに製造された疎水性ゼオライトであることが好ましい。
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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