TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025018583
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122422
出願日2023-07-27
発明の名称炭酸カルシウム粉体の製造方法
出願人株式会社長岡生コンクリート
代理人個人,個人,個人
主分類C01F 11/18 20060101AFI20250130BHJP(無機化学)
要約【課題】高ポロシティで表面積の大きいコンクリート骨材上に水酸化カルシウム溶液を散水して乾燥させる「塩田効果」によって、大気中の二酸化炭素を利用して小面積/省スペースで大量の炭酸カルシウム粉体を効率的に製造可能な炭酸カルシウム粉体の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法1は、コンクリート骨材2の表面に、水酸化カルシウム溶液3を散水する、散水工程S2と、コンクリート骨材2を乾燥養生してコンクリート骨材2の表面に炭酸カルシウム結晶4を析出させる、養生工程S3と、コンクリート骨材S2から炭酸カルシウム結晶4を分離して、炭酸カルシウム粉体1として回収する、分離回収工程S4と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート骨材の表面に、水酸化カルシウム溶液を散水する、散水工程と、
前記コンクリート骨材を乾燥養生して前記コンクリート骨材の表面に炭酸カルシウム結晶を析出させる、養生工程と、
前記コンクリート骨材から前記炭酸カルシウム結晶を分離して、炭酸カルシウム粉体として回収する、分離回収工程と、を備えることを特徴とする、
炭酸カルシウム粉体の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記水酸化カルシウム溶液が、コンクリート製造設備を洗浄して排出されるスラッジ水の上澄水であることを特徴とする、
請求項1に記載の炭酸カルシウム粉体の製造方法。
【請求項3】
前記コンクリート骨材が、残コンクリート由来の粒状化再生骨材であることを特徴とする、
請求項1又は2に記載の炭酸カルシウム粉体の製造方法。
【請求項4】
前記散水工程より前に、残コンクリートに粒状化混和剤を混和し、攪拌して粒状化再生骨材を生成する、粒状化工程と、を備え、
前記粒状化混和剤が、吸水性ポリマーと、急結促進剤と、を含むことを特徴とする、
請求項3に記載の炭酸カルシウム粉体の製造方法。
【請求項5】
前記養生工程において、前記コンクリート骨材を大気中よりCO

濃度が高い環境で養生することを特徴とする、
請求項1に記載の炭酸カルシウム粉体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸カルシウム粉体の製造方法に関し、特に高ポロシティで表面積の大きいコンクリート骨材上に、水酸化カルシウム溶液を散水して乾燥させる「塩田効果」によって、大気中の二酸化炭素を利用して、小面積/省スペースで大量の炭酸カルシウム粉体を効率的に製造可能な、炭酸カルシウム粉体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート混和材や合成樹脂混和材等の用途で、白色粉末状の炭酸カルシウム粉体(CaCO

)が使用されている。
特許文献1には、コンクリートスラッジ水をスラッジケーキとスラッジ液とに分離するスラッジ分離装置と、スラッジ液から炭酸カルシウムを析出させる析出反応装置と、析出液から炭酸カルシウムを分離する炭酸カルシウム分離装置とを備えるコンクリートスラッジ処理装置を用い、析出反応装置内に炭酸カルシウム種結晶と二酸化炭素を供給し、内容物を分散手段で分散することによって、炭酸カルシウム粉体を製造する方法が開示されている。
実際の製造工程では、例えばコンクリートスラッジ水を溶出槽内で希釈し、フィルタープレスによってスラッジ液を絞り出し、晶析槽内に充填したスラッジ液にボイラーの排気ガスを通して攪拌することで炭酸カルシウムを析出させ、スラッジ液内から炭酸カルシウムを回収して乾燥させることで、炭酸カルシウム粉体を製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-279552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術は、炭酸カルシウムをスラッジ液内に分散させて析出させる構成であるため、スラッジ液内から炭酸カルシウムを粉体として回収するのが難しい。詳細には、炭酸カルシウムを含んだスラッジ液を再びフィルタープレスで脱水し、固形分としての炭酸カルシウムを分離し、炭酸カルシウムを加熱乾燥設備で乾燥して粉末化するため、製造工程が多く、製造効率が悪い。
また、高圧フィルタープレス、撹拌機付き晶析槽、加熱乾燥設備等の特殊な製造設備が必要であるため、設備の導入コストや維持管理コストが嵩む。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための炭酸カルシウム粉体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法は、コンクリート骨材の表面に、水酸化カルシウム溶液を散水する、散水工程と、コンクリート骨材を乾燥養生してコンクリート骨材の表面に炭酸カルシウム結晶を析出させる、養生工程と、コンクリート骨材から炭酸カルシウム結晶を分離して、炭酸カルシウム粉体として回収する、分離回収工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法は、水酸化カルシウム溶液が、コンクリート製造設備を洗浄して排出されるスラッジ水の上澄水であってもよい。
【0008】
本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法は、コンクリート骨材が、残コンクリート由来の粒状化再生骨材であってもよい。
【0009】
本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法は、散水工程より前に、残コンクリートに粒状化混和剤を混和し、攪拌して粒状化再生骨材を生成する、粒状化工程と、を備え、粒状化混和剤が、吸水性ポリマーと、急結促進剤と、を含んでいてもよい。
【0010】
本発明の炭酸カルシウム粉体の製造方法は、養生工程において、コンクリート骨材を大気中よりCO

濃度が高い環境で養生してもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社タクマ
固体炭素化設備
1日前
三菱重工業株式会社
加熱装置
1日前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
11日前
東ソー株式会社
CHA型ゼオライトの製造方法
11日前
株式会社小糸製作所
水分解装置
19日前
日揮触媒化成株式会社
珪酸液およびその製造方法
4日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
3日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末
3日前
株式会社小糸製作所
水素発生装置
19日前
株式会社三井E&S
アンモニア改質装置
11日前
三菱ケミカル株式会社
槽の洗浄方法及びシリカ粒子の製造方法
9日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末の製造方法
8日前
デンカ株式会社
セラミックス粉末の製造方法
8日前
大阪瓦斯株式会社
酸化物複合体
9日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
1日前
アサヒプリテック株式会社
濃縮方法
9日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末の製造方法
9日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
光触媒を用いた水素ガス製造装置
9日前
大阪瓦斯株式会社
水素製造装置及びその運転方法
9日前
アサヒプリテック株式会社
濃縮方法
9日前
株式会社レゾナック
球状アルミナ粉末
8日前
日揮触媒化成株式会社
粉体及びその製造方法、並びに樹脂組成物
8日前
東ソー株式会社
アルカリ金属の除去方法
10日前
デゾン・ジャパン株式会社
酸素濃度調整システム
23日前
日本化学工業株式会社
コアシェル型負熱膨張材およびその製造方法
23日前
南海化学株式会社
塩基性塩化アルミニウム含有組成物
19日前
日本電気株式会社
繊維状カーボンナノホーン集合体の接着分離方法
4日前
南海化学株式会社
塩基性塩化アルミニウム含有組成物
19日前
株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ
四塩化チタン製造方法
8日前
日揮触媒化成株式会社
シリカ微粒子分散液およびその製造方法
15日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末、及び樹脂成形体
4日前
デンカ株式会社
窒化ホウ素粉末、及び樹脂成形体
4日前
エヌ・イーケムキャット株式会社
ゼオライトの製造方法
3日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末、及びその製造方法
8日前
デンカ株式会社
窒化ケイ素粉末、及びその製造方法
8日前
続きを見る