TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025084551
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198535
出願日
2023-11-22
発明の名称
樹脂組成物、液状封止剤、封止材及び封止材の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01B
39/48 20060101AFI20250527BHJP(無機化学)
要約
【課題】硬化後の熱膨張係数が低く、かつ低粘度である樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】ゼオライト及びエポキシ樹脂を含む樹脂組成物であって、前記エポキシ樹脂が炭素原子数3~30の脂肪族多価アルコールの多価グリシジルエーテルを含む、樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゼオライト及びエポキシ樹脂を含む樹脂組成物であって、前記エポキシ樹脂が炭素原子数3~30の脂肪族多価アルコールの多価グリシジルエーテルを含む、樹脂組成物。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記ゼオライトがCBUとしてd6rを有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ゼオライトが酸素8員環以下の構造であるゼオライトを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ゼオライトがCHA型構造のゼオライトを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ゼオライトの真球度が0.7以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ゼオライトの真円度が0.800以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記ゼオライトがアルミノシリケートである、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
さらに硬化剤を含有し、該硬化剤が酸無水物系硬化剤を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記エポキシ樹脂が25℃において液状である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記エポキシ樹脂が炭素-塩素結合を実質的に含まない、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、液状封止剤、封止材及び封止材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
アンダーフィル材として用いられる液状封止剤は、注入性、接着性、硬化性、保存安定性等に優れることが求められる。また、液状封止剤によって封止した部位が、耐湿性、耐サーマルサイクル性、耐リフロー、耐クラック性、耐反り等に優れることが求められる。上記の要求を満足するため、アンダーフィル材として用いられる液状封止剤としては、エポキシ樹脂を主剤とするものが広く用いられている。
【0003】
また、液状封止剤によって封止した部位の耐湿性及び耐サーマルサイクル性、特に耐サーマルサイクル性を向上させるためには、シリカフィラーのような無機物質からなる充填材(以下、「無機フィラー」と記載することがある。)を液状封止剤に用いることにより、エポキシ樹脂等の有機材料製の基板、及び半導体素子との熱膨張係数の差のコントロールや、バンプ電極を補強することが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-56070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
シリカフィラーなどの無機フィラーを使用した液状封止剤は、熱膨張係数が十分に低くならず、耐サーマルサイクル性などの観点から、熱膨張係数をさらに低くすることが求められている。また、熱膨張係数が低い無機フィラーとしては、ゼオライトが知られているが、ゼオライトが配合された液状組成物は、粘度が高くなる傾向にあり、アンダーフィル材として使用した際の注入性が低下してしまうために、硬化物の熱膨張係数を低くしつつ、注入性の良好な液状封止剤を得ることは難しい。
【0006】
そこで、本発明は、硬化後の熱膨張係数が低く、かつ低粘度である樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討した結果、特定の構成からなる樹脂組成物を用いることで、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]ゼオライト及びエポキシ樹脂を含む樹脂組成物であって、前記エポキシ樹脂が炭素原子数3~30の脂肪族多価アルコールの多価グリシジルエーテルを含む、樹脂組成物。
[2]前記ゼオライトがCBUとしてd6rを有する、上記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記ゼオライトが酸素8員環以下の構造であるゼオライトを含む、上記[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]前記ゼオライトがCHA型構造のゼオライトを含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]前記ゼオライトの真球度が0.7以上である、上記[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6]前記ゼオライトの真円度が0.800以上である、上記[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7]前記ゼオライトがアルミノシリケートである、上記[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8]さらに硬化剤を含有し、該硬化剤が酸無水物系硬化剤を含む、上記[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[9]前記エポキシ樹脂が25℃において液状である、上記[1]~[8]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[10]前記エポキシ樹脂が炭素-塩素結合を実質的に含まない、上記[1]~[9]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[11]前記ゼオライトを含む全無機フィラー量が30~95質量%である、上記[1]~[10]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[12]上記[1]~[11]のいずれかに記載の樹脂組成物からなる、液状封止剤。
[13]上記[1]~[11]のいずれかに記載の樹脂組成物を隙間に充填した後、硬化させてなる、封止材。
[14]上記[1]~[11]のいずれかに記載の樹脂組成物を隙間に充填した後、硬化させる工程を有する、封止材の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、硬化後の熱膨張係数が低く、かつ低粘度である樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[樹脂組成物]
本発明の樹脂組成物(以下、「本樹脂組成物」と記載することがある。)は、ゼオライト及びエポキシ樹脂を含む。本発明の樹脂組成物は、液状であることが好ましく、本樹脂組成物が液状である場合(以下、「液状組成物」と記載することがある。)には、液状封止材として使用することが好ましく、アンダーフィル材として特に好適である。
以下、各構成要件について詳述するが、液状であることが前提とされる場合には、樹脂組成物は液状組成物と読み替えるものとする。
【0010】
<ゼオライト>
(ゼオライトの粒径)
本ゼオライトの粒径は、5.0μm以下であることが好ましい。ゼオライトの粒径が5.0μm以下であると、狭ギャップであっても、樹脂組成物を十分に充填することができる。以上の観点から、本ゼオライトの粒径は小さいほど好ましく、下限は特に限定されない。また、ゼオライトの粒径が小さいことで、樹脂等の他の成分と均一に混合されやすいという利点もある。
具体的には、本ゼオライトの粒径は、5.0μm未満であることが好ましく、4.5μm以下がより好ましく、4.0μm以下がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
デンカ株式会社
無機質粉末
1か月前
エア・ウォーター株式会社
システム
今日
株式会社タクマ
アンモニア改質燃焼システム
1か月前
燐化学工業株式会社
精製リン酸およびその製造方法
16日前
大陽日酸株式会社
窒素ガス精製装置
1か月前
株式会社トクヤマ
シリカ粉末、樹脂組成物、及び基板。
1か月前
株式会社合同資源
ヨウ化水素ガスの製造方法
20日前
旭化成株式会社
水酸化物の製造方法
今日
吉澤石灰工業株式会社
吸湿剤及び吸湿剤の製造方法
1か月前
ダイハツ工業株式会社
水素製造装置
1か月前
株式会社大木工藝
活性炭及び活性炭製造方法
13日前
DIC株式会社
モリブデン化合物の回収方法
15日前
任彩國際股ふん有限公司
遠赤外線放射材料及びその製造方法
1か月前
株式会社豊田中央研究所
水素貯蔵システム
1か月前
太平洋セメント株式会社
無機酸化物中空粒子
20日前
株式会社豊田中央研究所
水素貯蔵システム
1か月前
株式会社豊田中央研究所
水素貯蔵システム
1か月前
株式会社アストム
炭酸ナトリウムの製造方法
16日前
東亞合成株式会社
水酸化カリウムの製造方法
1か月前
出光興産株式会社
ハロゲン化リチウムの製造方法
1か月前
星和電機株式会社
多孔質炭素材料およびその製造方法
16日前
イビデン株式会社
高純度炭化ケイ素粉末の製造方法
16日前
日本メディア株式会社
水素ガスの製造方法及び製造装置
29日前
株式会社カーリット
二酸化塩素発生方法
13日前
テイカ株式会社
リサイクル酸化チタンの製造方法
1か月前
三菱重工業株式会社
水素供給設備の操作方法、及び、水素供給設備
29日前
日本ゼオン株式会社
カーボンナノチューブ分散液およびその製造方法
1か月前
artience株式会社
炭素材料分散液、電極スラリー、電極、及び二次電池の製造方法
14日前
学校法人福岡工業大学
無機ナノシート複合体、及び無機ナノシート複合体の製造方法
27日前
株式会社常光
薄片化黒鉛分散液の製造方法および薄片化黒鉛分散液
13日前
住友金属鉱山株式会社
二酸化炭素の固定方法、及び、炭酸マグネシウムの製造方法
14日前
AGC株式会社
酸化セリウム及び研磨剤
13日前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
1か月前
住友化学株式会社
リサイクル正極活物質の製造方法
1か月前
東レ株式会社
粒子表面が不燃材料でコーティングされた過硫酸塩粒子組成物、およびその製造方法
20日前
日産化学株式会社
アルコール分散大粒子シリカゾル及びその製造方法
22日前
続きを見る
他の特許を見る