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公開番号
2025018537
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023122325
出願日
2023-07-27
発明の名称
窒化ケイ素粉末、及び窒化ケイ素焼結体の製造方法
出願人
株式会社トクヤマ
,
学校法人 龍谷大学
代理人
個人
,
個人
主分類
C01B
21/068 20060101AFI20250130BHJP(無機化学)
要約
【課題】優れた機械的特性を備え、かつ物性のバラつきが少なく品質安定性の良好な窒化ケイ素焼結体を製造可能な、窒化ケイ素粉末を提供すること。
【解決手段】 β化率は98%以上であり、アモルファス率は1~60%である、窒化ケイ素粉末。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
β化率は98%以上であり、アモルファス率は1~60%である、窒化ケイ素粉末。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
アモルファス窒化ケイ素粉末Aと、結晶質の窒化ケイ素粉末Bとを含む窒化ケイ素混合粉末であり、
前記アモルファス窒化ケイ素粉末Aは、結晶質の窒化ケイ素粉末のボールミル処理物である、請求項1に記載の窒化ケイ素粉末。
【請求項3】
焼成用である、請求項1又は2に記載の窒化ケイ素粉末。
【請求項4】
請求項3に記載の窒化ケイ素粉末を焼成して、窒化ケイ素焼結体を得る工程を少なくとも備える、窒化ケイ素焼結体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化ケイ素粉末、及びこれを用いた窒化ケイ素焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化ケイ素粉末は、その焼結体が、高熱伝導性、高絶縁性、高強度等の優れた特性を有するため、各種工業材料のセラミックス原料として注目されている。
窒化ケイ素粉末の製造方法としては、例えば、シリカ粉末を原料として、炭素粉末存在下において、窒素ガスを流通させて窒化ケイ素を生成させる還元窒化法、シリコン粉末と窒素とを高温で反応させる直接窒化法、ハロゲン化ケイ素とアンモニアとを反応させるイミド分解法等が知られている。
【0003】
窒化ケイ素粉末は、上記各製造方法に応じて、異なる粒度分布、異なる結晶形態を備えることが知られている。窒化ケイ素粉末の結晶形態としては、α型とβ型とが存在し、これら結晶形態の違いにより、焼結性などが異なるため、窒化ケイ素粉末の結晶形態と、焼結体の物性との関係について種々検討されている。
【0004】
特許文献1には、β相含有率50%以上で、非晶質成分量5~50重量%であることを特徴とする窒化ケイ素粉末に関する発明が開示されている。そして、その実施例では、β率が54~96%の窒化ケイ素粉末を合成したことが示されており、該合成窒化ケイ素粉末を用いると、焼結性に優れ、高信頼性の窒化ケイ素焼結体が得られることが記載されている。
【0005】
特許文献2には、
29
Si核のマジック角回転核磁気共鳴分光法により測定したアモルファス分率が6.5~18重量%、α相分率が70~93.5重量%、β相分率が23.5重量%以下であり、比表面積が5~25m
2
/gであることを特徴とする窒化ケイ素粉末に関する発明が開示されている。そして、該窒化ケイ素粉末によれば、高靭性高信頼性の窒化ケイ素セラミックスを再現性よく安定して製造できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-64907号公報
特開平11-171512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記した特許文献1及び特許文献2に記載の窒化ケイ素粉末によれば、強度の高い焼結体を得られるものの、サンプル間の物性のバラつきが大きい傾向があり、品質安定性の良好な窒化ケイ素焼結体を得る観点から、改善の余地があった。
なお、特許文献1の実施例では、β率(β化率)が54~96%の合成窒化ケイ素粉末を得て、室温での4点曲げ強度のバラつきを評価しているものの、β化率が極めて高い領域での評価はなされていない。また、特許文献2の窒化ケイ素粉末は、β相分率(β化率)が23.5重量%以下であり、β化率が低い窒化ケイ素粉末を前提とした発明である。このように、従来、非晶質(アモルファス)窒化ケイ素を含み、かつβ化率の極めて高い窒化ケイ素粉末についての物性は詳細に検討されていない。
【0008】
本発明の目的は、優れた機械的特性を備え、かつ物性のバラつきが少なく品質安定性の良好な窒化ケイ素焼結体を製造可能な、窒化ケイ素粉末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた。β化率を極めて高くし、かつアモルファス率を特定範囲とした窒化ケイ素粉末により、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
本発明の要旨は、以下の[1]~[4]である。
[1]β化率は98%以上であり、アモルファス率は1~60%である、窒化ケイ素粉末。
[2]アモルファス窒化ケイ素粉末Aと、結晶質の窒化ケイ素粉末Bとを含む窒化ケイ素混合粉末であり、前記アモルファス窒化ケイ素粉末Aは、結晶質の窒化ケイ素粉末のボールミル処理物である、上記[1]に記載の窒化ケイ素粉末。
[3]焼成用である、上記[1]又は[2]に記載の窒化ケイ素粉末。
[4]上記[3]に記載の窒化ケイ素粉末を焼成して、窒化ケイ素焼結体を得る工程を少なくとも備える、窒化ケイ素焼結体の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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