TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025018089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121512
出願日2023-07-26
発明の名称熱分解制御装置、および熱分解制御システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C01B 3/26 20060101AFI20250130BHJP(無機化学)
要約【課題】反応器内において有効に作用する触媒の量が減少することを抑制できるようにした熱分解制御装置を提供する。
【解決手段】熱分解制御装置は、炭化水素を水素と炭素とに熱分解する反応器を制御対象として且つ、高さ変数取得処理および補充処理を実行するように構成されている。反応器には、触媒の補充装置が接続されている。熱分解制御装置は、高さ変数取得処理および補充処理を実行するように構成されている。高さ変数取得処理は、高さ変数の値を取得する処理である。高さ変数は、前記触媒の高さを示す変数である。補充処理は、高さ変数の値に応じて補充装置を操作することによって反応器に触媒を補充する処理である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭化水素を水素と炭素とに熱分解する反応器を制御対象とし、
前記反応器には、触媒の補充装置が接続されており、
高さ変数取得処理および補充処理を実行するように構成され、
前記高さ変数取得処理は、高さ変数の値を取得する処理であり、
前記高さ変数は、前記触媒における前記触媒の高さを示す変数であり、
前記補充処理は、前記高さ変数の値に応じて前記補充装置を操作することによって前記反応器に前記触媒を補充する処理である熱分解制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記高さ変数は、前記反応器のうちの入口圧力に対する出口圧力の低下量を示す変数であり、
前記補充処理は、前記触媒の補充量をゼロ以上とした場合、前記低下量が大きい場合の前記補充量を前記低下量が小さい場合の前記補充量以下とする条件で前記低下量に応じて前記補充量を変更する処理を含む請求項1記載の熱分解制御装置。
【請求項3】
請求項1記載の熱分解制御装置、前記反応器、前記補充装置、および加熱装置を備え、
前記加熱装置は、前記反応器に供給されるのに先立って前記炭化水素を加熱する装置である熱分解制御システム。
【請求項4】
前記反応器における前記触媒を含む固形粒子の静止状態における高さを代表径で除算した値は、2以下であり、
前記代表径は、前記反応器のうちの前記炭化水素の流動方向に直交する断面における面積を円周率で除算した値の平方根の2倍であり、
前記反応器の出口温度は、前記反応器の入口温度よりも低い請求項3記載の熱分解制御システム。
【請求項5】
前記出口温度が制御量であるフィードバック制御の操作量によって前記加熱装置を操作する処理であるフィードバック処理を実行するように構成されている請求項4記載の熱分解制御システム。
【請求項6】
前記反応器、前記補充装置、および前記加熱装置を複数備え、
複数の前記反応器は、直列接続されており、
複数の前記反応器は、互いに隣接する反応器である上流側反応器および下流側反応器を含み、
複数の前記加熱装置は、上流側加熱装置および下流側加熱装置を含み、
前記上流側加熱装置によって加熱された前記炭化水素が上流側反応器に供給され、
前記上流側反応器から流出する前記炭化水素が下流側加熱装置によって加熱され、
前記下流側加熱装置によって加熱された前記炭化水素が下流側反応器に供給される請求項4記載の熱分解制御システム。
【請求項7】
前記反応器内を加熱する器内加熱装置をさらに備え、
出口温度取得処理、および温度制御処理を実行するように構成され、
前記出口温度取得処理は、出口温度変数の値を取得する処理であり、
前記出口温度変数は、前記反応器の出口における温度を示す変数であり、
前記温度制御処理は、前記出口温度変数の値を入力として、前記反応器の出口の温度を前記反応器の入口の温度に近付けるように前記器内加熱装置を操作する処理である請求項3記載の熱分解制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱分解制御装置、および熱分解制御システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば下記特許文献1には、触媒を介してメタン等の炭化水素ガスを熱分解させることによって、水素を取り出す装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-24997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、熱分解による水素の生成を継続すると、徐々に反応器内において有効に作用する触媒の量が減少するなどして、水素の生成量が減少する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.炭化水素を水素と炭素とに熱分解する反応器を制御対象とし、前記反応器には、触媒の補充装置が接続されており、高さ変数取得処理および補充処理を実行するように構成され、前記高さ変数取得処理は、高さ変数の値を取得する処理であり、前記高さ変数は、前記触媒における前記触媒の高さを示す変数であり、前記補充処理は、前記高さ変数の値に応じて前記補充装置を操作することによって前記反応器に前記触媒を補充する処理である熱分解制御装置。
【0006】
上記構成では、反応器における触媒の高さに応じて補充装置により触媒が補充される。そのため、反応器内において有効に作用する触媒の量が減少することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態にかかる熱分解制御システムの構成を示す図である。
反応器における触媒の粒子径および空塔速度と触媒の状態との関係を示す図である。
メタン濃度および水素濃度と、触媒の高さとの関係を示す図である。
第1の実施形態にかかる制御装置が実行する処理の手順を示す流れ図である。
第2の実施形態にかかる熱分解制御システムの構成を示す図である。
同実施形態にかかる制御装置が実行する処理の手順を示す流れ図である。
第3の実施形態にかかる熱分解制御システムの構成を示す図である。
同実施形態にかかる触媒の高さ方向における反応速度定数およびメタンの温度の設定を説明する図である。
同実施形態にかかる制御装置が実行する処理の手順を示す流れ図である。
同実施形態の効果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
「熱分解制御システムの構成」
図1に示すように、熱分解制御システムに供給されたメタンは、圧縮機10によって圧縮される。圧縮機10によって圧縮されたメタンは、加熱装置12によって加熱される。加熱装置12によって加熱されたメタンは、反応器20に供給される。
【0009】
反応器20の入口22におけるメタンの温度は、たとえば900~1000°Cであってもよい。また反応器20内の圧力は、たとえば数ata~数十ataであってもよい。
反応器20には、触媒32が充填されている。触媒32は、鉄である。反応器20には、導入口24が設けられている。導入口24には、補充装置30が接続されている。補充装置30は、触媒32を反応器20に供給する装置である。触媒32を大気圧下で貯蔵している場合、補充装置30は、反応器20に繋がる所定の空間を一旦、反応器20内の圧力相当まで加圧する装置を備えることが望ましい。これはたとえば、ロックホッパ等を備えて実現できる。
【0010】
反応器20においては、メタンが水素と炭素とに熱分解される。熱分解された水素と炭素、およびメタンは、出口26から流出する。
図1には、z軸方向を重力の作用する方向に平行な方向としている。特に、図1においては、重力の方向と逆方向をz軸の正方向としている。すなわち、入口22は、反応器20の下方に設けられており、出口26は、反応器20の上方に設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三菱重工業株式会社
生成システム
19日前
個人
窒素化合物生成装置および定在波発生装置
24日前
株式会社合同資源
金属ヨウ化物錠剤
1か月前
トヨタ自動車株式会社
資源の回収方法
17日前
トヨタ自動車株式会社
資源の回収方法
1か月前
個人
オゾン発生装置
11日前
ピルキントン グループ リミテッド
化合物
17日前
ピルキントン グループ リミテッド
化合物
17日前
日揮触媒化成株式会社
ゼオライト成形体の製造方法
1か月前
花王株式会社
中空シリカ粒子
9日前
恵和株式会社
活性炭及びその製造方法
3日前
和金資本株式会社
高純度炭素量子ドット材料およびその調製方法
18日前
日本特殊陶業株式会社
材料粉末および材料粉末の製造方法
1か月前
花王株式会社
中空シリカ粒子の製造方法
9日前
花王株式会社
中空シリカ粒子の製造方法
9日前
富士通商株式会社
ネプライザー熱CVD分解による水素の製造システム
11日前
株式会社レゾナック
酸化チタン粒子及びその製造方法
19日前
株式会社エフ・シー・シー
カーボンナノチューブ分散液の製造方法
1か月前
株式会社レゾナック
酸化チタン粒子及びその製造方法
19日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、樹脂組成物、及び接着剤
9日前
デンカ株式会社
アルミナ粉末、樹脂組成物、及び接着剤
9日前
東ソー株式会社
Cr-Si系焼結体
1か月前
日揮触媒化成株式会社
粒子の分散液、及びその製造方法
18日前
JFEスチール株式会社
リン化合物の製造方法
18日前
三菱重工業株式会社
塩化マグネシウムの製造システム
19日前
三井金属鉱業株式会社
炭化ケイ素粉末及びその製造方法
1か月前
戸田工業株式会社
チタン酸バリウム粒子粉末及びその製造方法並びに分散体
26日前
ティアンキ リチウム コーポレーション
EVグレード硫化リチウムとその調製方法
1か月前
東ソー株式会社
硫酸マンガン溶液の製造方法
24日前
株式会社半導体エネルギー研究所
酸化グラフェン
24日前
公立大学法人大阪
過酸化水素付加体、及び、過酸化水素付加体の使用方法
9日前
日揮触媒化成株式会社
チタン酸バリウム粒子の分散液、およびその製造方法
1か月前
住友金属鉱山株式会社
二酸化炭素の固定方法、及び、アルカリ土類金属の炭酸塩の製造方法
26日前
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
粉末活性炭成形体の製造方法
19日前
三菱マテリアル株式会社
酸化錫粒子分散液、および、酸化錫粒子積層膜の製造方法
17日前
三和油化工業株式会社
酸化グラフェンの製造方法
11日前
続きを見る