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公開番号
2025053866
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023162946
出願日
2023-09-26
発明の名称
ゼオライト成形体の製造方法
出願人
日揮触媒化成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01B
39/20 20060101AFI20250331BHJP(無機化学)
要約
【課題】摩耗しにくいゼオライト成形体の製造方法の提供。
【解決手段】ゼオライト、無機バインダーおよび高分子架橋剤を含むスラリーを調製するスラリー化工程、前記スラリーを噴霧乾燥してゼオライト成形体を成形する成形工程、を備え、前記スラリーに含まれる前記高分子架橋剤の含有率が、前記高分子架橋剤を除く前記スラリーの全質量に対して、0.01質量%~10質量%の範囲にある、
ゼオライト成形体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ゼオライト、無機バインダーおよび高分子架橋剤を含むスラリーを調製するスラリー化工程、
前記スラリーを噴霧乾燥してゼオライト成形体を成形する成形工程、を備え、
前記スラリーに含まれる前記高分子架橋剤の含有率が、前記高分子架橋剤を除く前記スラリーの全質量に対して、0.01質量%~10質量%の範囲にある、
ゼオライト成形体の製造方法。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記高分子架橋剤の平均分子量が40,000~7,000,000の範囲にある、請求項1に記載のゼオライト成形体の製造方法。
【請求項3】
前記高分子架橋剤が、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、及びポリエチレンオキサイドから選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載のゼオライト成形体の製造方法。
【請求項4】
前記スラリーに含まれる前記ゼオライトの含有率(Wz)と前記無機バインダーの含有率(Wb)との質量比(Wz:Wb)が、20:80~90:10の範囲である、請求項3に記載のゼオライト成形体の製造方法。
【請求項5】
前記ゼオライト成形体の形状が球状であり、その直径が1μm~1,000μmの範囲にある、請求項1~4の何れか1項に記載のゼオライト成形体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、摩耗しにくい(耐摩耗性が高い)ゼオライトを含む成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ゼオライトは、結晶性の多孔質アルミノシリケートおよび結晶性のメタロケイ酸塩の総称である。また、ゼオライトと同様の構造を持つ物質はゼオライト類似物質と呼ばれている。ゼオライトおよびゼオライト類似物質(以下、ゼオライトおよびゼオライト類似物質を総称してゼオライトという。)は、その結晶構造に由来する特殊な細孔を有しており、この細孔を利用して様々な用途で使用されている。例えば、前記細孔に化合物が吸着することを利用して、脱水剤、脱臭剤などの用途で広く使用されている。また、前記細孔構造を分子篩として利用して、ガスの分離膜にも使用されている。更に、ゼオライトが有する固体酸性と前記分子篩機能を利用して、種々の触媒反応に使用されている。
【0003】
ゼオライトは、その用途に適した形状に成形されて使用される。例えば、吸着剤や触媒用として固定床で使用する場合は、押出成形や打錠成形等によって円柱状に成形されることがある。また、懸濁床や流動床で使用する場合は、噴霧乾燥法等によって球状に成形されることがある。特に、懸濁床や流動床で使用する場合は、成形体が流動するので摩耗しやすいという課題があった。これまで、球状に成形されたゼオライトの粉化を抑制することを目的として、種々の検討がなされてきた。
【0004】
例えば、特許文献1には、塩基性塩化アルミニウムを含む無機酸化物マトリックス前駆体を噴霧乾燥して触媒組成物を得た後、該触媒組成物に硫酸又は硫酸化物を担持することにより、細孔容積が大きく、しかも、耐摩耗性が高い流動接触分解触媒が得られることが開示されている。また、特許文献2には、a)クレイ、ゼオライトおよび準結晶性ベーマイトを含んでなるスラリーを製造し(但し、スラリーは解膠準結晶性ベーマイトを含んでなるものでない)、b)このスラリーに一価の酸を添加し、c)このスラリーにケイ素源を添加し、そしてd)このスラリーを賦型して、粒子を形成する段階を含んでなる、触媒を製造する方法により、高いアクセシビリティおよび高い耐摩耗性の触媒が得られることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-207948号公報
特表2008-537505号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述の特許文献に記載された方法とは異なる方法を用いて、摩耗しにくいゼオライト成形体を製造することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前述の特許文献に記載されるような無機バインダーのみを用いるのではなく、高分子架橋剤を用いて摩耗しにくいゼオライト成形体を製造できることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
具体的には、ゼオライト、無機バインダーおよび高分子架橋剤を含むスラリーを調製するスラリー化工程、前記スラリーを噴霧乾燥してゼオライト成形体を成形する成形工程、を備え、前記スラリーに含まれる前記高分子架橋剤の含有率が、前記高分子架橋剤を除く前記スラリーの全質量に対して、0.01質量%~10質量%の範囲にある、ゼオライト成形体の製造方法を用いることで、摩耗しにくいゼオライト成形体を製造することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、摩耗しにくいゼオライト成形体を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、摩耗しにくいゼオライト成形体を製造するための方法に関する発明(以下、「本発明の製造方法」ともいう。)を含む。以下、本発明の製造方法について詳述する。なお、本発明において、数値範囲を示す際に「~」と記載されている場合は、その数値範囲に上限と下限の値を含むものとする。例えば、「1~2」と記載されている場合は、「1以上かつ2以下」を指すものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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