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公開番号
2025102120
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219361
出願日
2023-12-26
発明の名称
塩基性含窒素化合物を吸着するためのゼオライトおよびこれを含む吸着剤
出願人
日揮触媒化成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01J
20/20 20060101AFI20250701BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】塩基性含窒素化合物の吸着量が多いゼオライトを提供すること。
【解決手段】以下(1)~(6)の構成を備えた塩基性含窒素化合物を吸着するためのゼオライト。(1)中細孔または大細孔に分類される細孔構造を有する。(2)ケイバン比≦100。(3)アルカリ金属含有量≦5質量%。(4)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(100℃~700℃)≧0.20mmol/g。(5)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(300℃~700℃)≧0.06mmol/g。(6)固体酸量(300℃~700℃)/固体酸量(100℃~700℃)≧0.10。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下(1)~(6)の構成を備えた塩基性含窒素化合物を吸着するためのゼオライト。
(1)中細孔または大細孔に分類される細孔構造を有する。
(2)ケイバン比≦100。
(3)アルカリ金属含有量≦5質量%。
(4)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(100℃~700℃)≧0.20mmol/g。
(5)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(300℃~700℃)≧0.06mmol/g。
(6)固体酸量(300℃~700℃)/固体酸量(100℃~700℃)≧0.10。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
FAU、MFI、BEAから選ばれる少なくとも1種の骨格タイプを備えた、請求項1に記載のゼオライト。
【請求項3】
アルカリ金属とアルミニウムのモル比(M
2
O/Al
2
O
3
)が、M
2
O/Al
2
O
3
≦0.50である、請求項2に記載のゼオライト。
【請求項4】
比表面積≧300m
2
/gである、請求項3に記載のゼオライト。
【請求項5】
細孔容積≧0.20mL/gである、請求項4に記載のゼオライト。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のゼオライトを含む、塩基性含窒素化合物吸着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塩基性含窒素化合物を吸着するためのゼオライトおよびこれを含む吸着剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ゼオライトは、結晶性の多孔質アルミノシリケートおよび結晶性のメタロケイ酸塩の総称である。また、ゼオライトと同様の構造を持つ物質はゼオライト類似物質と呼ばれている。ゼオライトおよびゼオライト類似物質(以下、ゼオライトおよびゼオライト類似物質を総称してゼオライトという。)は、その骨格に由来する特殊な細孔を有しており、この細孔を利用して様々な用途で使用されている。例えば、前記細孔に化合物が吸着することを利用して、脱水剤、脱臭剤、不純物除去などの用途で広く使用されている。また、炭化水素中に含まれる塩基性含窒素化合物を除去するための吸着剤としても使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、軽質オレフィン製油所ストリームに塩基性窒素が存在すると、ゼオライトオリゴマー化触媒が被毒されうることが開示されている。また、特許文献2には、接触分解ガソリンに含まれる塩基性含窒素化合物の一つであるアニリン類の除去方法として、ピリジン吸着フーリエ変換赤外分光分析により測定したルイス酸点に起因するピーク(1450±10cm
-1
)の面積ILに対するブレンステッド酸点に起因するピーク(1540±10cm
-1
)の面積IBの比(IB/IL)が1.0以上の固体酸を吸着材として使用する方法が開示されている。このように、塩基性含窒素化合物により触媒が被毒されうるプロセスにおいて、塩基性含窒素化合物を効率的に除去するための吸着剤が求められていた。また、環境負荷という観点からも塩基性含窒素化合物の低減が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平3-210392号公報
特開2016-807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、塩基性含窒素化合物の吸着量が多いゼオライトを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、塩基性含窒素化合物を吸着する物質としてゼオライトに着目し、その細孔径、SiO
2
/Al
2
O
3
比(ケイバン比)、アルカリ金属含有量、固体酸性質を適切な範囲に調整することで、塩基性含窒素化合物の吸着量が増加することを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
具体的には、以下(1)~(6)の構成を備えたゼオライトを用いると、塩基性含窒素化合物の吸着量が多くなる。
(1)中細孔または大細孔に分類される細孔構造を有する。
(2)ケイバン比≦100。
(3)アルカリ金属含有量≦5質量%。
(4)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(100℃~700℃)≧0.20mmol/g。
(5)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(300℃~700℃)≧0.06mmol/g。
(6)固体酸量(300℃~700℃)/固体酸量(100℃~700℃)≧0.10。
【発明の効果】
【0008】
塩基性含窒素化合物の吸着量が多いゼオライトを提供することを課題とする。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、塩基性含窒素化合物を除去するためのゼオライトに関する発明(以下、「本発明のゼオライト」ともいう。)を含む。以下、本発明のゼオライトについて詳述する。なお、本発明において、数値範囲を示す際に「~」と記載されている場合は、その数値範囲に上限と下限の値を含むものとする。例えば、「1~2」と記載されている場合は、「1以上かつ2以下」を指すものとする。
【0010】
[本発明のゼオライト]
本発明のゼオライトは、塩基性含窒素化合物を吸着するためのゼオライトであって、以下(1)~(6)の構成を備える。
(1)中細孔または大細孔に分類される細孔構造を有する。
(2)ケイバン比≦100。
(3)アルカリ金属含有量≦5質量%。
(4)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(100℃~700℃)≧0.20mmol/g。
(5)アンモニア昇温脱離法により測定される固体酸量(300℃~700℃)≧0.06mmol/g。
(6)固体酸量(300℃~700℃)/固体酸量(100℃~700℃)≧0.10。
(【0011】以降は省略されています)
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