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公開番号
2025061607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2025009355,2019203770
出願日
2025-01-22,2019-11-11
発明の名称
Cr-Si系焼結体
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C01B
33/06 20060101AFI20250403BHJP(無機化学)
要約
【課題】クロムシリサイド(CrSi
2
)、シリコン(Si)からなる高強度なCr-Si系焼結体の提供。
【解決手段】Cr(クロム)、シリコン(Si)を含むCr-Si系焼結体であり、X線回折で帰属される結晶構造がクロムシリサイド(CrSi
2
)、シリコン(Si)から構成され、CrSi
2
相がバルク中に60wt%以上存在し、焼結体密度が95%以上であり、CrSi
2
相の平均粒径が60μm以下であることを特徴とするCr-Si系焼結体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
クロム、シリコンを用いガスアトマイズ法により原料粉末を得る合金原料調整工程、前記原料粉末を50MPa以下、焼成温度1100℃~1300℃でホットプレス焼成する焼成工程を含む、Cr(クロム)、シリコン(Si)を含むCr-Si系焼結体であり、X線回折で帰属される結晶構造がクロムシリサイド(CrSi
2
)、シリコン(Si)から構成され、CrSi
2
相がバルク中に60wt%以上存在し、焼結体密度が95%以上であり、CrSi
2
相の平均粒径が60μm以下であることを特徴とするCr-Si系焼結体の製造方法。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記焼成工程において、焼成時間が1~5時間以内であることを特徴とする請求項1に記載のCr-Si系焼結体の製造方法。
【請求項3】
前記焼成工程において、焼成時の雰囲気が不活性雰囲気であることを特徴とする請求項1又は2に記載のCr-Si系焼結体の製造方法。
【請求項4】
前記合金原料調整工程において、クロム、シリコンの純度が99.9%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のCr-Si系焼結体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄膜形成用Cr-Si系焼結体に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、CrSi
2
のようなシリサイドはその特性から半導体や太陽電池など数多くのところで薄膜として使用されている。薄膜の作製には工業的にスパッタリング法が多く採用されている。しかし、CrSi
2
のようなシリサイドを含む組成物は一般的に強度が低くスパッタリングターゲットの加工時及び成膜の放電の際に割れる現象があり、スパッタリングターゲットとして使用するのは困難であると知られている。そこで、特許文献1では溶射法でCr、Siの結晶相のスパッタリングターゲットを作製している。しかし、溶射法ではCrの配分が少ない所では十分に強度が上がっておらず、またシリサイド相の粉末を用いて溶射法により作製したスパッタリングターゲットは高強度化していない。
【0003】
また、特許文献2では溶融法で微細な共晶組織をもつ組成物を作製している。しかし、溶融法では共晶組織の割合が少なく、初晶が多く存在する組成では高強度化はできない。更に大型化の時に冷却速度の違いから結晶組織の制御が困難となり、強度のムラが大きくなる。
【0004】
さらに、特許文献3、4ではシリサイド相が脆いことからシリサイドを多く含む系については言及がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-82314号公報
特表2013-502368号公報
特開2002-173765号公報
特開2003-167324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、Cr(クロム)、シリコン(Si)を含む高強度なCr-Si系焼結体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、化学量論組成においてクロムシリサイド(CrSi
2
)、シリコン(Si)から構成され、CrSi
2
相が特定量以上有するCr-Si系焼結体の製造プロセスについて鋭意検討を行った結果、ガスアトマイズ粉末などの急冷合金粉末を使用することにより高強度なCr-Si系焼結体を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の態様は以下の通りである。
(1)Cr(クロム)、シリコン(Si)を含むCr-Si系焼結体であり、X線回折で帰属される結晶構造がクロムシリサイド(CrSi
2
)、シリコン(Si)から構成され、CrSi
2
相がバルク中に60wt%以上存在し、焼結体密度が95%以上であり、CrSi
2
相の平均粒径が60μm以下であることを特徴とするCr-Si系焼結体。
(2)抗折強度が100MPa以上であることを特徴とする(1)に記載のCr-Si系焼結体。
(3)バルク中の酸素量が1wt%以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のCr-Si系焼結体。
(4)(1)~(3)のいずれかに記載のCr-Si系焼結体からなることを特徴とするスパッタリングターゲット。
(5)(4)に記載のスパッタリングターゲットを用いてスパッタリングすることを特徴とする薄膜の製造方法。
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明はCr(クロム)、シリコン(Si)を含むCr-Si系焼結体であり、X線回折で帰属される結晶構造がクロムシリサイド(CrSi
2
)、シリコン(Si)から構成され、CrSi
2
相がバルク中に60wt%以上存在し、焼結体密度が95%以上であり、CrSi
2
相の平均粒径が60μm以下であることを特徴とするCr-Si系焼結体である。
(【0011】以降は省略されています)
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