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公開番号
2025058846
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2024031061
出願日
2024-03-01
発明の名称
亜鉛及びニッケル含有排水用の処理剤及び排水処理方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C02F
1/62 20230101AFI20250402BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】亜鉛とニッケルを含む排水から亜鉛とニッケルの除去が可能な排水処理剤及び排水処理方法を提供する。
【解決手段】無機硫化物(A)と、一般式(1)及び/又は(2)で示される繰り返し単位が二つ以上繰り返すポリジアリルアミン(B)と、少なくとも三つのカルボキシ基と一つのヒドロキシ基を有する有機アミン化合物(C)とを含む排水処理剤であって、前記(A)100質量部に対し、前記(B)を0.1~300質量部、前記(C)を0.2~2.5質量部含むことを特徴とする排水処理剤、及び前記排水処理剤を用いる排水処理方法である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
無機硫化物(A)と、下記一般式(1)及び/又は(2)で示される繰り返し単位が少なくとも2つ以上繰り返すことを特徴とするポリジアリルアミン(B)と、少なくとも三つのカルボキシ基と一つのヒドロキシ基を有する有機アミン化合物(C)とを含む排水処理剤であって、前記(A) 100質量部に対し、前記(B)を0.1~300質量部含み、前記(C)を0.2~2.5質量部含むことを特徴とする、排水処理剤。
JPEG
2025058846000023.jpg
46
90
(式中、R
1
、R
2
、及びR
3
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~10のアルキル基を表す。X
-
は、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、又はエチル硫酸アニオンを表す。)
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
さらに、ジチオカルバミン酸基を有する化合物(D)を含み、当該(D)の含有量が、前記(A) 100質量部に対し、1~200質量部である、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項3】
無機硫化物(A)が、硫化水素ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、又は多硫化カルシウムである、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項4】
ポリジアリルアミン(B)の平均分子量が、1,000~500,000である、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項5】
R
1
、R
2
、及びR
3
が、各々独立して、水素原子、メチル基、又はエチル基である、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項6】
R
1
、及びR
2
が、共にメチル基、又は共にエチル基であり、R
3
が、水素原子である、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項7】
X
-
が、塩化物イオンである、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項8】
少なくとも三つのカルボキシ基と一つのヒドロキシ基を有する有機アミン化合物(C)が、ヒドロキシイミノジコハク酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、又はジアミノヒドロキシプロパン四酢酸である、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項9】
さらに、水を含み、当該水の含有量が、前記(A) 100質量部に対し、100~5000質量部であることを特徴とする、請求項1に記載の排水処理剤。
【請求項10】
カルボン酸化合物、亜鉛、及びニッケルを含有する排水に、請求項1~9のいずれかに記載の排水処理剤を添加して撹拌し、次いで高分子凝集剤を添加、撹拌してスラリーを形成させ、次いで、前記スラリーから固体成分を分離することを特徴とする、排水処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、亜鉛及びニッケルを含有する排水から、亜鉛及びニッケルを除去することを可能にする処理剤、及び排水処理方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
めっき工場などから排出される、亜鉛、及びニッケルを含有した排水は、その毒性に基づいて生態系に影響を与える懸念がある。このため、当該排水については、排水処理設備に送られ、亜鉛、及びニッケルが除去された後、放流される必要がある。
【0003】
排水中の亜鉛、及びニッケル濃度の放流基準は、金属ごとに水質汚濁防止法で定められている。ニッケルは、一律排水基準が設定されていないが、自治体に基準が設定されており、例えば京都府では、2mg/L、横浜市ではさらに厳しい基準として1mg/Lが設定されている。
【0004】
一方、亜鉛は、一律排出基準として2mg/Lが設定されている。従来、亜鉛基準は、5mg/Lと定められ、平成18年には2mg/Lに強化されたが、亜鉛を排出する工場・事業場のうち、直ちに一律排水基準を達成することが困難な3業種(金属鉱業、下水道業、電気めっき業)について、令和3年まで暫定排水基準が設定されていた。その3業種のうち2業種(金属鉱業、下水道業)は、令和3年に一律排水基準に移行したが、残る電気めっき業は、一律排水基準の達成が困難なため、令和6年まで暫定基準として4mg/Lが設定されている。このように電気めっき業での亜鉛排水処理は、非常に困難であることが分かる。
【0005】
亜鉛排水基準の達成困難な理由として、亜鉛ニッケルめっき工程で使用される、亜鉛と錯形成能力を持つ錯化剤(クエン酸、グルコン酸、酒石酸、乳酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、若しくはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)などの有機酸、エチレンジアミン、若しくはポリエチレンイミンなどのアミン化合物、シアン、アンモニア、又はポリ燐酸など)の排水中での混在が挙げられる。
【0006】
これに対し、亜鉛、又はニッケルを含む排水中から、薬剤を用いて亜鉛、又はニッケルを除去する方法として、硫化水素ナトリウムといった無機硫化物や、ジチオカルバミン酸塩等の有機キレートを用いる方法が報告されている(例えば、特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-69227号公報
特開2017-154130号公報
特開2022-94340号公報
特開2019-69434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、無機硫化物の場合、錯化剤の濃度が高くなると、排水中から亜鉛を十分除去できない場合があった。また、ジチオカルバミン酸塩の場合、亜鉛とニッケルを両方含む排水から亜鉛を十分除去できない場合があった。
【0009】
このように、従来公知の処理剤では、カルボン酸化合物(錯化剤)、亜鉛、及びニッケルを含有する排水から亜鉛及びニッケルを同時に除去処理することが困難であるということが判明し、このような排水から亜鉛とニッケルの両方を除去することができる排水処理剤の開発が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明を見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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