TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025097326
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213444
出願日2023-12-19
発明の名称液面浮遊物回収装置
出願人株式会社ワールドケミカル
代理人個人,個人
主分類C02F 1/40 20230101AFI20250624BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】小さく、狭く、浅い小型液槽に適用した場合でも液面浮遊物を確実且つ効率的に回収することができる小型化可能な液面浮遊物回収装置を提供する。
【解決手段】液面浮遊物を吸引する回収口部3と、吸引した液面浮遊物を分離回収装置に送り込む送液通路となる回収管4と、回収口部を支持部材を介して液面直下に浮遊させるフロート部5と、を有し、回収管が、送液管7に上端が接続されて液面上方から液槽底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部41と、回収口部の下部に上端が接続され液槽底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部42と、主管部下端とスライド管部下端とを接続する接続管部43と、を有し、フロート部が、回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて配設され、中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部が設けられ、空隙部に主管部が上下方向に遊動状態で挿通される構成。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液面に浮遊する液面浮遊物を吸引回収する回収口部と、
該回収口部で吸引した液面浮遊物を液槽外の分離回収装置に送り込む送液通路となる回収管と、
前記回収口部を支持部材を介して液面直下に浮遊させるフロート部と、
を、有して構成される液面浮遊物回収装置において、
前記回収管が、液槽外の分離回収装置に接続された送液管に上端が接続されて液面上方から液槽底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部と、回収口部の下部に上端が接続され液槽底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部と、液槽底部付近で前記主管部の下端と前記スライド管部の下端とを接続する接続管部と、を有する構成であり、
前記フロート部が、前記回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて配設され、更に中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部が設けられており、この空隙部に前記回収管の主管部が上下方向に遊動状態で挿通される構成であること、
を特徴とする液面浮遊物回収装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
スライド管部が鉛直方向に伸縮するテレスコピック構成であることを特徴とする請求項1に記載の液面浮遊物回収装置。
【請求項3】
フロート部が、液面上に露出した部分から液面直下に沈む部分までの形状が平面視した際に船形であり、この船形の船首に相当する部分が回収口部の方向に向いた構成であることを特徴とする請求項1に記載の液面浮遊物回収装置。
【請求項4】
フロート部の船形に構成された部分の船幅が回収口部の外径より小さいことを特徴とする請求項3に記載の液面浮遊物回収装置。
【請求項5】
回収口部の開口部の周囲縁部がフロート構成であることを特徴とする請求項1に記載の液面浮遊物回収装置。
【請求項6】
主管部の下端と接続管部とスライド管部の下端とが一体構成であることを特徴とする請求項1に記載の液面浮遊物回収装置。
【請求項7】
液槽の上縁部・上フレーム部・外壁部のいずれかに固定可能な固定部材と、該固定部材に設けられた取付部と、を有し、
前記取付部に回収管の主管部の上方部分を取付固定することによって液面浮遊物回収装置を液槽内の所望の位置に配設する構成であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の液面浮遊物回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は液面浮遊物回収装置に関し、詳しくは、小さく、狭く、浅い液槽の液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物を回収して分離回収装置に送り込む装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下水処理場、食品工場等におけるスカム、メッキ工場における浮上油を回収する液面浮遊物回収装置が種々提案され、実用に供されている。本発明者も先に複数提案している(例えば、特許文献1~3等参照)。
【0003】
これらの液面浮遊物回収装置は、回収口部の周囲に均等に配設した3つ乃至は8つ程度のフロートにより前記回収口を液面付近に浮遊させることによって、液面に浮遊する液面浮遊物を吸引回収する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5575311号
特許第3181541号
特許第2598864号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~3の先提案技術は、回収口部の周囲に複数のフロートが均等に配設されているため、液面に波が立ちやすい液槽等に適用する場合には回収口部を安定した状態で液面に追従するように支持することができるという効果を発揮するものである。
【0006】
然しながら、これらの液面浮遊物回収装置では、回収口部の周囲に複数のフロートを均等に配設したが故に液面浮遊物回収装置自体の直径がある程度大型化せざるを得ないものとなっている。
【0007】
従って、工作機械用クーラント槽、アルカリ性脱脂洗浄機の廃水槽等のように小さく、狭く、浅い小型液槽の場合には適用し難いのが実情である。また、フロート等を小型化することによって液面浮遊物回収装置全体の小型化を図ったとしても、これらの小型液槽に適用した場合、回収口部の周囲に配設された複数のフロートによって液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物の回収口部への移動が阻害され易い状況となる。
【0008】
そこで本発明の課題は、小さく、狭く、浅い小型液槽に適用した場合であっても液面に浮遊するスカムや浮上油等の液面浮遊物を確実且つ効率的に回収することができる小型化が可能な液面浮遊物回収装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記本発明の課題は下記構成によって達成される。
【0010】
1.液面に浮遊する液面浮遊物を吸引回収する回収口部と、
該回収口部で吸引した液面浮遊物を液槽外の分離回収装置に送り込む送液通路となる回収管と、
前記回収口部を支持部材を介して液面直下に浮遊させるフロート部と、
を、有して構成される液面浮遊物回収装置において、
前記回収管が、液槽外の分離回収装置に接続された送液管に上端が接続されて液面上方から液槽底部に向かって鉛直に伸びる硬質管製の主管部と、回収口部の下部に上端が接続され液槽底部に向かって伸びると共に液面変動に応じて相対的な長さを可変可能とするスライド管部と、液槽底部付近で前記主管部の下端と前記スライド管部の下端とを接続する接続管部と、を有する構成であり、
前記フロート部が、前記回収口部に対して液面付近の水流方向の下流側に間隙を設けて配設され、更に中央部分に鉛直方向に上下に貫く空隙部が設けられており、この空隙部に前記回収管の主管部が上下方向に遊動状態で挿通される構成であること、
を特徴とする液面浮遊物回収装置。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社クボタ
汚水処理装置
1か月前
宗教法人立善寺
汚染物質回収装置
8日前
東芝ライテック株式会社
液体処理装置
21日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
20日前
オルガノ株式会社
水処理装置およびその運転方法
15日前
株式会社ハタノ製作所
銀イオン水生成装置
14日前
株式会社ハタノ製作所
銀イオン水生成装置
14日前
株式会社ハタノ製作所
銀イオン水生成装置
14日前
株式会社ハタノ製作所
銀イオン水生成装置
14日前
オルガノ株式会社
水処理装置およびその運転方法
15日前
株式会社ハタノ製作所
銀イオン水生成装置
14日前
三菱ケミカル・クリンスイ株式会社
浄水器
5日前
株式会社東芝
紫外線照射装置
29日前
オルガノ株式会社
電気式脱イオン水製造装置
8日前
個人
撹拌装置及び撹拌装置を用いた養殖方法
9日前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置及びその運転方法
20日前
バイオアイ株式会社
磁気装置
16日前
オルガノ株式会社
水処理システムおよびその運転方法
1日前
オルガノ株式会社
水処理システムおよびその運転方法
今日
パナソニックIPマネジメント株式会社
電解水供給装置
21日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
電解水供給装置
21日前
前田建設工業株式会社
水処理方法
7日前
株式会社水素生活
水素浴用気泡生成装置
14日前
オルガノ株式会社
電気式脱イオン水製造装置及びその運転方法
28日前
株式会社テックコーポレーション
電解水生成装置
29日前
株式会社エコ・プロジェクト
排水の処理方法
21日前
沖縄環境エンジニアリング株式会社
PFAS除去システム
27日前
株式会社里源
アンモニア除去装置及びアンモニア除去方法
1か月前
合同会社Abies
食品残渣を含む有機汚泥のセルロース加水分解促進法
29日前
栗田工業株式会社
有価金属回収システムおよび有価金属の回収方法
27日前
株式会社クラレ
水処理システム及び水処理方法
19日前
セイコーエプソン株式会社
水質浄化装置及び水質浄化システム
15日前
オルガノ株式会社
情報処理装置、情報処理方法および水処理システム
5日前
ウィニクス インコーポレイテッド
浄水器
7日前
ウィニクス インコーポレイテッド
浄水器
7日前
株式会社片山化学工業研究所
シアン含有廃水の処理方法
6日前
続きを見る