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公開番号
2025127606
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024387
出願日
2024-02-21
発明の名称
水処理システムおよびその運転方法
出願人
オルガノ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
1/00 20230101AFI20250826BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】水封による空気抜き不良の発生を抑制する。
【解決手段】水処理システム1は、純水を貯留するタンク11と、タンク11内の純水を送出するポンプ12と、タンク11とポンプ12の吸込側とを接続する供給ラインL11と、ポンプ12の吐出側とタンク11とを接続する吐出ラインL12と、ポンプ12のケーシング上部に設けられた空気抜き口12aと吐出ラインL12とを接続する空気抜きラインL13と、吐出ラインL12のうち空気抜きラインL13との接続部よりも上流側に設けられた第1のバルブAV1と、を有し、第1のバルブAV1は、純水を貯留していたタンク11が空になった後、ポンプ12が停止された状態でタンク11への純水の供給が開始されるときに閉鎖され、ポンプ12が起動される前に開放される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
純水を貯留するタンクと、
前記タンク内の純水を送出するポンプと、
前記タンクと前記ポンプの吸込側とを接続する供給ラインと、
前記ポンプの吐出側と前記タンクとを接続する吐出ラインと、
前記ポンプのケーシング上部に設けられた空気抜き口と前記吐出ラインとを接続する空気抜きラインと、
前記吐出ラインのうち前記空気抜きラインとの接続部よりも上流側に設けられた第1のバルブと、を有し、
前記第1のバルブは、純水を貯留していた前記タンクが空になった後、前記ポンプが停止された状態で前記タンクへの純水の供給が開始されるときに閉鎖され、前記ポンプが起動される前に開放される、水処理システム。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記空気抜きラインに設けられた第2のバルブをさらに有し、
前記第2のバルブは、純水を貯留していた前記タンクが空になった後、前記ポンプが停止された状態で前記タンクへの純水の供給が開始されるときに閉鎖され、前記第1のバルブが開放される前に開放される、請求項1に記載の水処理システム。
【請求項3】
前記タンク内の水位を検出する水位センサを有し、
前記第2のバルブは、前記水位センサにより検出された水位が設定水位に達したときに開放される、請求項2に記載の水処理システム。
【請求項4】
前記第1のバルブは、前記第2のバルブが開放された後に少なくとも2回開放される、請求項2または3に記載の水処理システム。
【請求項5】
前記空気抜きライン内の純水の有無を検出する水検知センサと、
前記第2のバルブが開放された後に、前記水検知センサの検出結果に基づいて、前記ポンプを起動させるか否かを判断する判断手段と、を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の水処理システム。
【請求項6】
純水を貯留するタンクと、前記タンク内の純水を送出するポンプと、前記タンクと前記ポンプの吸込側とを接続する供給ラインと、前記ポンプの吐出側と前記タンクとを接続する吐出ラインと、前記ポンプのケーシング上部に設けられた空気抜き口と前記吐出ラインとを接続する空気抜きラインと、を有する水処理システムの運転方法であって、
純水が貯留されていた前記タンクを空にした後、前記ポンプを停止した状態で、前記吐出ラインのうち前記空気抜きラインとの接続部よりも上流側に設けられた第1のバルブを閉鎖して前記タンクに純水を供給する工程と、
前記タンクへの純水の供給を開始した後、所定のタイミングで、前記第1のバルブを開放して前記ポンプを起動する工程と、を含む、水処理システムの運転方法。
【請求項7】
前記純水を供給する工程が、前記空気抜きラインに設けられた第2のバルブを閉鎖して前記タンクに純水を供給することを含み、
前記第1のバルブを開放する前に、前記第2のバルブを開放する工程をさらに含む、請求項6に記載の水処理システムの運転方法。
【請求項8】
前記第2のバルブを開放する工程が、前記タンク内の水位が設定水位に達したときに前記第2のバルブを開放することを含む、請求項7に記載の水処理システムの運転方法。
【請求項9】
前記第1のバルブの開放は、前記第2のバルブを開放した後に少なくとも2回行われる、請求項7または8に記載の水処理システムの運転方法。
【請求項10】
前記第2のバルブを開放した後に、前記空気抜きラインの内部が純水で満たされたか否かを検出する工程と、
前記検出した結果に基づいて、前記ポンプを起動させるか否かを判断する工程と、を含む、請求項7または8に記載の水処理システムの運転方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理システムおよびその運転方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
医薬品製造などに使用される純水(精製水や注射用水など)をユースポイントに供給する装置として、滞留による生菌発生を抑制するために、ユースポイントでの需要の有無にかかわらず、純水タンク内の純水を循環ラインに沿って常時循環させるものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。このような純水供給装置では、医薬品製造などに使用される純水を扱う性質上、菌や微生物の発生を阻止するために、通常運転(純水の循環運転)の合間に、高温(例えば、121℃以上)の蒸気により系内を滅菌する滅菌処理が定期的に行われている。
【0003】
蒸気滅菌処理が行われた後の純水供給装置では、通常運転を再開するにあたり、系内を満たしていた空気の排出(空気抜き)を行う必要があり、特に、キャビテーションによる損傷やエア噛みによる性能低下を抑制するために、循環ポンプ内の空気抜きを十分に行う必要がある。その方法としては、系内に純水を導入し、その純水と共に循環ポンプ内の残存空気を純水タンクに還流させ、ベントフィルタを通じて外部に排出することが考えられる。具体的には、例えば、循環ポンプの空気抜き口と純水タンクを空気抜きラインで直接接続することも考えられるが、この場合、サニタリー仕様となる空気抜きラインの長さが長くなり、施工コストが高くなってしまう。そこで、通常は、循環ラインのうち循環ポンプの吐出側(吐出ライン)に空気抜きラインを接続し、吐出ラインを通じて循環ポンプ内の残存空気を純水タンクに還流させる方法が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-095479号公報
特開2017-196587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、空気抜きラインを吐出ラインに接続する方法では、系内に純水を導入したときに、空気抜きラインより先に吐出ラインが純水で満たされてしまうと、空気抜きラインが水封され、循環ポンプ内の残存空気が十分に排出されなくなるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、水封による空気抜き不良の発生を抑制する水処理システムおよびその運転方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明の水処理システムは、純水を貯留するタンクと、タンク内の純水を送出するポンプと、タンクとポンプの吸込側とを接続する供給ラインと、ポンプの吐出側とタンクとを接続する吐出ラインと、ポンプのケーシング上部に設けられた空気抜き口と吐出ラインとを接続する空気抜きラインと、吐出ラインのうち空気抜きラインとの接続部よりも上流側に設けられた第1のバルブと、を有し、第1のバルブは、純水を貯留していたタンクが空になった後、ポンプが停止された状態でタンクへの純水の供給が開始されるときに閉鎖され、ポンプが起動される前に開放される。
【0008】
また、本発明の水処理システムの運転方法は、純水を貯留するタンクと、タンク内の純水を送出するポンプと、タンクとポンプの吸込側とを接続する供給ラインと、ポンプの吐出側とタンクとを接続する吐出ラインと、ポンプのケーシング上部に設けられた空気抜き口と吐出ラインとを接続する空気抜きラインと、を有する水処理システムの運転方法であって、純水が貯留されていたタンクを空にした後、ポンプを停止した状態で、吐出ラインのうち空気抜きラインとの接続部よりも上流側に設けられた第1のバルブを閉鎖してタンクに純水を供給する工程と、タンクへの純水の供給を開始した後、所定のタイミングで、第1のバルブを開放してポンプを起動する工程と、を含んでいる。
【発明の効果】
【0009】
以上、本発明によれば、水封による空気抜き不良の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る純水供給装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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