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公開番号2025162707
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2024066080
出願日2024-04-16
発明の名称気体の処理方法および気体の処理装置
出願人オルガノ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B01D 53/14 20060101AFI20251021BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて固形物として回収する方法において、固形物の分離回収を高速化することができる気体の処理方法および気体の処理装置を提供する。
【解決手段】対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて、対象物質と反応性物質とを反応させることによって固形物として回収する、気体の処理方法であって、対象物質含有気体を吸収液に通気させて、対象物質と反応性物質とを反応させる反応工程と、吸収液に共存させた磁性物質を利用して固形物を磁気分離する磁気分離工程と、を含む、気体の処理方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて、前記対象物質と前記反応性物質とを反応させることによって固形物として回収する、気体の処理方法であって、
前記対象物質含有気体を前記吸収液に通気させて、前記対象物質と前記反応性物質とを反応させる反応工程と、
前記吸収液に共存させた磁性物質を利用して前記固形物を磁気分離する磁気分離工程と、
を含むことを特徴とする気体の処理方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載の気体の処理方法であって、
前記磁気分離した前記固形物から前記対象物質と前記反応性物質とを分離して回収する分離回収工程をさらに含むことを特徴とする気体の処理方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の気体の処理方法であって、
前記対象物質が、二酸化炭素であることを特徴とする気体の処理方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の気体の処理方法であって、
前記反応性物質が、アミン化合物であることを特徴とする気体の処理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の気体の処理方法であって、
前記アミン化合物が、m-キシリレンジアミン、3-アミノメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルアミン、およびモノエタノールアミンのうちの少なくとも1つであることを特徴とする気体の処理方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載の気体の処理方法であって、
前記対象物質含有気体を前記吸収液に通気させる前に、前記磁性物質を前記吸収液に共存させることを特徴とする気体の処理方法。
【請求項7】
対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて、前記対象物質と前記反応性物質とを反応させることによって固形物として回収する、気体の処理装置であって、
前記対象物質含有気体を前記吸収液に通気させ、前記対象物質と前記反応性物質とを反応させる反応手段と、
前記吸収液に共存させた磁性物質を利用して前記固形物を磁気分離する磁気分離手段と、
を備えることを特徴とする気体の処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の気体の処理装置であって、
前記磁気分離した前記固形物から前記対象物質と前記反応性物質とを分離して回収する分離回収手段をさらに備えることを特徴とする気体の処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対象物質を含有する気体を処理する気体の処理方法および気体の処理装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
水溶液に二酸化炭素などの対象物質を含有する気体を通気し、水溶液中の反応性物質と反応させることによって二酸化炭素などの対象物質を回収する方法が検討されている。例えば、反応性物質としてm-キシリレンジアミン(MXDA)や3-アミノメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルアミン(IPDA)などのアミン含有水溶液中に二酸化炭素含有気体を通気させることによって、二酸化炭素をアミンへの付加体として選択的に捕捉するとともに、固形物として回収することが可能である(例えば、非特許文献1-3参照)。また、これらの二酸化炭素を捕捉した固形物は加熱することによって二酸化炭素を脱離し、ガスとして二酸化炭素を回収するとともに、アミンは吸収剤として再利用が可能となる。
【0003】
しかしながら本手法においては二酸化炭素を捕捉した固形物を自然沈降によって分離回収しており、分離回収の高速化が課題となっている。
【0004】
このような背景から、二酸化炭素などの対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて固形物として回収する方法において、固形物の分離回収を高速化することが求められている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
「m-キシリレンジアミンを用いた二酸化炭素の選択的吸収」、[online]、2017年6月6日、東京化成工業株式会社、[2023年11月10日検索]、インターネット<URL:https://www.tcichemicals.com/JP/ja/product/tci-topics/ArticleHighlights_20170606>
Soichi Kikkawa et al.、「Direct Air Capture of CO2 Using a Liquid Amine-Solid Carbamic Acid Phase-Separation System Using Diamines Bearing an Aminocyclohexyl Group」、ACS Environ. Au 2022, 2, 354-362、[online]、[2023年11月10日検索]、インターネット<URL:https://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/acsenvironau.1c00065>
「[研究発表]既存技術を凌駕!世界最速級!空気中のCO2高速回収技術の開発」、[online]、2022年5月11日、東京都立大学、[2023年11月10日検索]、インターネット<URL:https://www.tmu.ac.jp/news/topics/31765.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて固形物として回収する方法において、固形物の分離回収を高速化することができる気体の処理方法および気体の処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、対象物質を含有する対象物質含有気体を、反応性物質を含む吸収液に通気させて、前記対象物質と前記反応性物質とを反応させることによって固形物として回収する、気体の処理方法であって、前記対象物質含有気体を前記吸収液に通気させて、前記対象物質と前記反応性物質とを反応させる反応工程と、前記吸収液に共存させた磁性物質を利用して前記固形物を磁気分離する磁気分離工程と、を含む、気体の処理方法である。
【0008】
前記気体の処理方法において、前記磁気分離した前記固形物から前記対象物質と前記反応性物質とを分離して回収する分離回収工程をさらに含むことが好ましい。
【0009】
前記気体の処理方法において、前記対象物質が、二酸化炭素であることが好ましい。
【0010】
前記気体の処理方法において、前記反応性物質が、アミン化合物であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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