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公開番号2025165067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-04
出願番号2024068923
出願日2024-04-22
発明の名称電池収容体、電池モジュール、および電池パック
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/202 20210101AFI20251027BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電池収容体の内部で発生する活性ガスの外部への漏洩を抑制するとともに、その活性ガスの濃度が上昇することも抑制する。
【解決手段】電池収容体1は、電池セル2を収容する筐体3と、筐体3内に設けられ、電池セル2から発生する活性ガスを除去する活性ガス除去部4と、筐体3内に設けられ、筐体3内の気体を活性ガス除去部4に流通させながら循環させる送風部5と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電池セルを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記電池セルから発生する活性ガスを除去する活性ガス除去部と、
前記筐体内に設けられ、前記筐体内の気体を前記活性ガス除去部に流通させながら循環させる送風部と、を有する電池収容体。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記送風部を制御する制御部を有する、請求項1に記載の電池収容体。
【請求項3】
前記筐体内の前記活性ガスの存在または濃度を検出するガスセンサを有し、
前記制御部は、前記ガスセンサにより前記活性ガスが検出されたときに、前記送風部を作動させる、請求項2に記載の電池収容体。
【請求項4】
前記筐体内の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出結果に基づいて前記制御部により制御され、前記筐体内の圧力を調整する圧力調整部と、を有する、請求項2に記載の電池収容体。
【請求項5】
前記活性ガスが可燃性ガスである、請求項1に記載の電池収容体。
【請求項6】
前記筐体内の前記活性ガスの存在または濃度を検出するガスセンサと、
前記ガスセンサにより検出された前記可燃性ガスの濃度が燃焼下限値未満になるように、前記送風部を制御して前記循環する気体の流量を調整する制御部と、を有する、請求項5に記載の電池収容体。
【請求項7】
前記筐体内に設けられ、前記循環する気体中の酸素を除去する酸素除去部を有する、請求項5に記載の電池収容体。
【請求項8】
前記筐体内の酸素濃度を検出する酸素センサと、
前記酸素センサにより検出された前記酸素濃度が前記可燃性ガスの限界酸素濃度未満になるように、前記送風部を制御して前記循環する気体の流量を調整する制御部と、を有する、請求項7に記載の電池収容体。
【請求項9】
前記活性ガス除去部には、前記活性ガス除去部の識別情報を含む識別子が付与され、
前記制御部は、前記識別子から読み取られた前記識別情報に基づいて、前記活性ガス除去部が所定の条件を満たすものであるか否かを判定する、請求項2に記載の電池収容体。
【請求項10】
前記筐体内の温度を検出する温度センサと、前記温度センサの検出結果に基づいて前記制御部により制御され、前記筐体内の温度を調整する温度調整部と、を有する、請求項2に記載の電池収容体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池収容体、電池モジュール、および電池パックに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、全固体電池に用いられる固体電解質として、高いイオン伝導性を示す硫化物系固体電解質の開発が進められている。一方、硫化物系固体電解質は、水分と反応して硫化水素を発生させる可能性があるため、硫化物系固体電解質を用いた全固体電池の実用化に向けては、そのような硫化水素への対策が課題となる。特許文献1には、電池セルを収容する筐体の外部との連通口に硫化水素除去部を設けることで、筐体内部で発生する硫化水素が外部に漏洩することを抑制する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-73802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、硫化水素が発生し続けた場合の影響については何も考慮されていない。すなわち、筐体内部の硫化水素濃度がある程度まで上昇した場合に、可燃性ガスとしての硫化水素が酸素と反応して燃焼する可能性や、腐食性ガスとしての硫化水素が電池セルとその付属部材(電極端子や電気回路など)の材料を腐食させる可能性があることについては何も考慮されていない。このような問題は、硫化水素以外の他の活性ガスが発生した場合にも同様に発生する可能性があり、硫化物系固体電解質を含む全固体電池以外の電池においても、様々な活性ガスが発生した場合に同様に発生する可能性がある。そのため、そのような多種多様な活性ガスにも適用できる対策が求められている。
【0005】
そこで、本発明の目的は、内部で発生する活性ガスの外部への漏洩を抑制するとともに、その活性ガスの濃度が上昇することも抑制する電池収容体、電池モジュール、および電池パックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するために、本発明の電池収容体は、電池セルを収容する筐体と、筐体内に設けられ、電池セルから発生する活性ガスを除去する活性ガス除去部と、筐体内に設けられ、筐体内の気体を活性ガス除去部に流通させながら循環させる送風部と、を有している。
【0007】
また、本発明の電池モジュールは、上記電池収容体と、電池収容体の筐体に収容された電池セルと、を有している。
【0008】
また、本発明の電池パックは、上記電池モジュールと、電池モジュールを制御する制御部と、を有している。
【0009】
このような電池収容体、電池モジュール、および電池パックによれば、電池セルから活性ガスが発生しても、そのような活性ガスを含む筐体内の気体を活性ガス除去部に強制的に導入しながら循環させることができる。これにより、筐体内部の活性ガスの濃度が上昇することを抑制し、その活性ガスが筐体内で悪影響を及ぼす可能性を低減することができる。
【発明の効果】
【0010】
以上、本発明によれば、電池収容体、電池モジュール、および電池パックの内部で発生する活性ガスの外部への漏洩を抑制することができ、その活性ガスの濃度が上昇することも抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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