TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025094320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023209763
出願日2023-12-13
発明の名称浮遊物観測装置
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人森本国際特許事務所
主分類C02F 1/00 20230101AFI20250618BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】浮遊物観測装置の設置が可能な領域が限定的な処理水槽であっても、設置性が良好な浮遊物観測装置を提供する。
【解決手段】処理水槽5内の観察対象液中に含まれる浮遊物を観測する浮遊物観測装置100であって、観察対象液の液面に浮いた状態で浮遊物を撮像する撮像部10と、処理水槽5に支持されて、撮像部10の上方に設けられる懸架部30と、撮像部10を上下方向に案内するガイド装置31,11とを備える。ガイド装置31,11は、懸架部30に設けられるガイド部31と、撮像部10に設けられる被ガイド部11とを有し、ガイド部31は、被ガイド部11を上下方向に案内するとともに、被ガイド部11の水平方向への移動を規制し、懸架部30またはガイド装置31は、被ガイド部31が所定位置を超えて下方に移動することを制限するストッパ部34を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
処理水槽内の観察対象液中に含まれる浮遊物を観測する浮遊物観測装置であって、
観察対象液の液面に浮いた状態で前記浮遊物を撮像する撮像部と、
前記処理水槽に支持されて、撮像部の上方に設けられる懸架部と、
撮像部を上下方向に案内するガイド装置と
を備え、
ガイド装置は、懸架部に設けられるガイド部と、撮像部に設けられる被ガイド部とを有し、
ガイド部は、被ガイド部を上下方向に案内するとともに、被ガイド部の水平方向への移動を規制し、
懸架部またはガイド装置は、被ガイド部が所定位置を超えて下方に移動することを制限するストッパ部を有する
ことを特徴とする、浮遊物観測装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
ガイド部は、懸架部から下方に延びる複数の部材である
ことを特徴とする、請求項1に記載の浮遊物観測装置。
【請求項3】
ガイド部と被ガイド部との間に隙間が形成され、
被ガイド部またはガイド部は、隙間の大きさを調整する隙間調整部を有する
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の浮遊物観測装置。
【請求項4】
ストッパ部は、撮像部と懸架部とを連結する紐状体であり、
前記紐状体の長さは、被ガイド部が所定位置を越えて下方に移動しないように設定される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浮遊物観測装置。
【請求項5】
懸架部は、撮像部からの電気ケーブルが接続される端子台をさらに備え、
前記紐状体の長さは、被ガイド部が下端位置の状態で電気ケーブルに遊びのある長さに設定される
ことを特徴とする請求項4に記載の浮遊物観測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、観測対象液の液面に浮いた状態で観測対象液中の浮遊物を観測する浮遊物観測装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の浮遊物観測装置としては、例えば、特許文献1に記載の浮遊物観測装置のように、浄水場の処理水槽内の水面に浮いた状態で水中のフロック(細かな塵やごみ)のような浮遊物を観測するものがある。
【0003】
この浮遊物観測装置は、開口部を有する遮光フードと、遮光フード内に設けられたカメラおよび照明と、遮光フードに設けられた浮体とを有している。また、浮遊物観測装置は、リンク機構を介して処理水槽の壁面に装着され、水位の変動に追従して上下に動くように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3319944号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような浮遊物観測装置は、図12に示すような攪拌翼7を備える処理水槽5で用いられることがある。このような処理水槽5を有する処理設備4として、例えばフロック形成池がある。フロック形成池は、浄水過程のうち、フロックを大きく成長させて、後段での沈降分離を促進する。この際フロックを大きく沈みやすいものにするために、フロック形成池は、水を緩やかに撹拌する攪拌翼7を備える。
【0006】
フロック形成池は、図示のように、一般的に複数の処理水槽5が連なって構成される。攪拌翼7は、各処理水槽5の下部に配置され、各処理水槽5の長手方向に沿って延びる複数の翼を有する。攪拌翼7は、図示を省略したモータにより回転されることで水を攪拌する。
【0007】
図13は、同処理水槽5の縦断面図である。図13に示すように、攪拌翼7を備えた処理水槽5は、処理水槽5内において攪拌翼7が通過する領域の占める割合が大となる。よって、同図中に領域Aとして示すように浮遊物観測装置を設置可能な領域が限定的となる。例えば浮遊物観測装置が処理水槽5の中央付近にまで延びて設置された場合(同図中の仮想線A1)、または浮遊物観測装置が処理水槽5の下方にまで延びて設置された場合(同図中の仮想線A2)、浮遊物観測装置は攪拌翼7と接触し、双方が損傷などするおそれがある。
【0008】
特許文献1に記載のような浮遊物観測装置は、リンク機構を介して処理水槽5の壁面6に装着されて、水位の変動に追従して上下に動く。このため、浮遊物観測装置は、円弧状の軌道を描いて上下方向に移動し、上下方向の移動に加えて水平方向へも移動することになる。水位の変動幅が大のとき、それに応じてリンクを長く設定する必要があり、その場合、浮遊物観測装置の水平方向への移動距離が増大し、これにより、浮遊物観測装置は、処理水槽5の中央付近または処理水槽5に下方にまで延びて設置されることで、攪拌翼7と接触するおそれがある。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、攪拌翼を備える処理水槽のように、浮遊物観測装置の設置が可能な領域が限定的な処理水槽であっても、設置性が良好な浮遊物観測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一局面によれば、処理水槽内の観察対象液中に含まれる浮遊物を観測する浮遊物観測装置であって、
観察対象液の液面に浮いた状態で前記浮遊物を撮像する撮像部と、
前記処理水槽に支持されて、撮像部の上方に設けられる懸架部と、
撮像部を上下方向に案内するガイド装置と
を備え、
ガイド装置は、懸架部に設けられるガイド部と、撮像部に設けられる被ガイド部とを有し、
ガイド部は、被ガイド部を上下方向に案内するとともに、被ガイド部の水平方向への移動を規制し、
懸架部またはガイド装置は、被ガイド部が所定位置を超えて下方に移動することを制限するストッパ部を有するものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

南京大学
廃水の脱窒方法
23日前
三洋化成工業株式会社
脱水促進剤
1か月前
オルガノ株式会社
水処理方法及び水処理装置
1日前
フジクリーン工業株式会社
排水処理装置
1か月前
株式会社ワールドケミカル
液面浮遊物回収装置
25日前
大成建設株式会社
廃棄物ならし装置
16日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
軟水化装置
18日前
個人
汚水処理システム及び汚水処理方法
9日前
栗田工業株式会社
フッ素含有排水の処理方法及び装置
1日前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
水処理装置
23日前
株式会社環境開発技研
塗装廃液処理装置
1か月前
三菱重工業株式会社
リチウム脱離装置
18日前
株式会社ディスコ
フィルターユニット
25日前
栗田工業株式会社
純水製造装置および純水の製造方法
18日前
INNFRA株式会社
排水処理システム及び排水処理方法
25日前
オルガノ株式会社
水処理装置および水処理方法
19日前
旭化成株式会社
膜ろ過システムの運転方法
23日前
東洋紡エムシー株式会社
水処理方法および水処理システム
18日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
生物処理装置及び生物処理方法
23日前
オルガノ株式会社
晶析反応装置および晶析反応方法
25日前
DOWAテクノロジー株式会社
アンモニア分離装置及びアンモニア分離方法
4日前
オードメルス株式会社
吸着材、肥料の製造方法および肥料
25日前
フルタ電機株式会社
泡取り装置
23日前
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社
水処理装置及び水処理方法
23日前
株式会社クボタ
メタン発酵処理装置およびメタン発酵処理方法
23日前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
薬剤添加量調整方法及び薬剤添加量調整装置
23日前
五洋建設株式会社
改質土への二酸化炭素固定方法およびこの方法を用いた改質土製造方法
1日前
株式会社東芝
運転支援装置、運転支援方法およびコンピュータプログラム
23日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
16日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
複数井戸運転計画システム及び複数井戸運転計画方法
19日前
日本スピンドル製造株式会社
硝酸態窒素含有水製造装置、液体肥料製造装置及び硝酸態窒素濃度制御装置
23日前
株式会社クラレ
水処理装置及び水処理方法
23日前
コリア コンフォーミティ ラボラトリーズ
アンモニア脱気装置及びそれを用いた資源回収型の高濃度下廃水処理システム
25日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
し渣搬送装置、し渣搬送装置の運転方法及びし渣搬送装置の制御プログラム
19日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及び電解水生成方法
18日前
ダイキン工業株式会社
水の処理方法および組成物
1日前
続きを見る