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公開番号
2025101914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219014
出願日
2023-12-26
発明の名称
水処理方法および水処理システム
出願人
東洋紡エムシー株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C02F
1/44 20230101AFI20250701BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】膜モジュールの半透膜を十分に殺菌することができ、且つ、殺菌による半透膜の劣化を抑制することのできる、水処理方法および水処理システムを提供すること。
【解決手段】半透膜と前記半透膜で仕切られた第1室および第2室とを有する膜モジュールを用いる水処理工程と、前記半透膜を殺菌する殺菌工程と、を含む、水処理方法であって、前記殺菌工程において、塩素系殺菌剤とpHを3~8に維持する緩衝能を有するリン酸系緩衝剤とを含む殺菌用液を、前記膜モジュールの前記第1室および前記第2室の少なくともいずれかに供給することにより、前記殺菌用液を前記半透膜に接触させて、前記半透膜を殺菌する、水処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半透膜と前記半透膜で仕切られた第1室および第2室とを有する膜モジュールを用いる水処理工程と、
前記半透膜を殺菌する殺菌工程と、を含む、水処理方法であって、
前記殺菌工程において、塩素系殺菌剤とpHを3~8に維持する緩衝能を有するリン酸系緩衝剤とを含む殺菌用液を、前記膜モジュールの前記第1室および前記第2室の少なくともいずれかに供給することにより、前記殺菌用液を前記半透膜に接触させて、前記半透膜を殺菌する、水処理方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記殺菌工程において、前記膜モジュールから排出される前記殺菌用液を、再度、前記膜モジュールに供給する、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記殺菌工程において、前記殺菌用液中の前記塩素系殺菌剤の濃度を計測し、前記塩素系殺菌剤の濃度の計測値に基づいて、前記塩素系殺菌剤の濃度が所定の濃度範囲内となるように、前記塩素系殺菌剤を前記殺菌用液に添加することで、前記塩素系殺菌剤の濃度調整を行う、請求項2に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記殺菌工程の実施頻度および殺菌効果の少なくともいずれかに応じて、前記塩素系殺菌剤の添加における添加量および添加頻度の少なくともいずれかを調整する、請求項2に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記膜モジュールへ供給される前記殺菌用液の流量を調整する、請求項2に記載の水処理方法。
【請求項6】
前記膜モジュールから排出される前記殺菌用液は、ろ過により前記殺菌用液中に含まれる懸濁物が除去された後に、前記膜モジュールに供給される、請求項2に記載の水処理方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の水処理方法に用いられる水処理システムであって、
前記半透膜と半透膜で仕切られた第1室および第2室とを有する膜モジュールと、
前記殺菌用液を貯留するためのタンクと、を備える、水処理システム。
【請求項8】
前記タンクに貯留された前記殺菌用液を前記膜モジュールに流すためのポンプをさらに備える、請求項7に記載の水処理システム。
【請求項9】
前記タンクから前記膜モジュールへ供給される前記殺菌用液の流量を調整するための流量調整弁をさらに備える、請求項7に記載の水処理システム。
【請求項10】
前記タンクと前記膜モジュールとを接続する流路に、前記タンクに貯留された前記殺菌用液をろ過するためのろ過装置をさらに備える、請求項7に記載の水処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理方法および水処理システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
各種の水処理(正浸透処理、逆浸透処理などの膜分離処理)に用いられる半透膜では、被処理水(対象液)中に含まれる無機物、有機物、微生物などの汚れ成分の付着および堆積により、経時的に汚染(ファウリング)が進行する。半透膜の汚染の進行により、透過水量の低下、透過水質の悪化、膜モジュール内の圧力損失の上昇、これらに起因する水処理効率の低下などの問題が生じる。
【0003】
特許文献1(特許第4304573号公報)には、半透膜に対して塩素による殺菌を行うことが開示されている。半透膜の殺菌により、微生物などによる生物学的ファウリングを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4304573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、塩素等の塩素系殺菌剤を用いて半透膜の殺菌を行う場合、塩素系殺菌剤により半透膜の劣化が生じる可能性がある。半透膜の劣化により、透過塩濃度が増加する可能性がある。半透膜の透過塩濃度が増加すると、例えば、正浸透(FO)処理においては、ドロー溶液(DS)から半透膜を透過してフィード溶液(FS)側へ漏れる(逆溶質拡散する)DS中の溶質(ドロー溶質)の量が増大し、運転コスト(ドロー溶質の追加の費用)が増大するといった問題がある。
【0006】
したがって、本発明は、膜モジュールの半透膜を十分に殺菌することができ、且つ、殺菌による半透膜の劣化を抑制することのできる、水処理方法および水処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 半透膜と前記半透膜で仕切られた第1室および第2室とを有する膜モジュールを用いる水処理工程と、
前記半透膜を殺菌する殺菌工程と、を含む、水処理方法であって、
前記殺菌工程において、塩素系殺菌剤とpHを3~8に維持する緩衝能を有するリン酸系緩衝剤とを含む殺菌用液を、前記膜モジュールの前記第1室および前記第2室の少なくともいずれかに供給することにより、前記殺菌用液を前記半透膜に接触させて、前記半透膜を殺菌する、水処理方法。
【0008】
(2) 前記殺菌工程において、前記膜モジュールから排出される前記殺菌用液を、再度、前記膜モジュールに供給する、(1)に記載の水処理方法。
【0009】
(3) 前記殺菌工程において、前記殺菌用液中の前記塩素系殺菌剤の濃度を計測し、前記塩素系殺菌剤の濃度の計測値に基づいて、前記塩素系殺菌剤の濃度が所定の濃度範囲内となるように、前記塩素系殺菌剤を前記殺菌用液に添加することで、前記塩素系殺菌剤の濃度調整を行う、(2)に記載の水処理方法。
【0010】
(4) 前記殺菌工程の実施頻度および殺菌効果の少なくともいずれかに応じて、前記塩素系殺菌剤の添加における添加量および添加頻度の少なくともいずれかを調整する、(2)または(3)に記載の水処理方法。
(【0011】以降は省略されています)
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