TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025099330
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215914
出願日2023-12-21
発明の名称水処理装置
出願人クボタ環境エンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類C02F 1/58 20230101AFI20250626BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】装置のコンパクト化を図りつつ、安定した水処理を実施可能な水処理装置を提供すること。
【解決手段】被処理水中に含まれるカルシウム成分を除去する水処理装置1であって、被処理水中に含まれるカルシウム成分と反応して不溶化させる薬剤と、被処理水とが混合される第一領域A1と、被処理水中に生じたカルシウム不溶化物を凝集沈殿させる第二領域A2と、が単一槽2に設けられており、第二領域A2が、第一領域A1の下方に隣接して配置されており、カルシウム不溶化物を含む被処理水が、第一領域A1から流出して第二領域A2に流入する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水中に含まれるカルシウム成分を除去する水処理装置であって、
被処理水中に含まれるカルシウム成分と反応して不溶化させる薬剤と、被処理水とが混合される第一領域と、
被処理水中に生じたカルシウム不溶化物を凝集沈殿させる第二領域と、が単一槽に設けられており、
前記第二領域が、前記第一領域の下方に隣接して配置されており、カルシウム不溶化物を含む被処理水が、前記第一領域から流出して前記第二領域に流入する水処理装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記第二領域が、下側ほど横断面積が小さくなる領域を有する請求項1に記載の水処理装置。
【請求項3】
前記第一領域と前記第二領域とを仕切る仕切り部を備え、前記第一領域と前記第二領域とを連通する開口部が前記仕切り部に形成されている請求項1に記載の水処理装置。
【請求項4】
前記単一槽は、横断面形状が矩形である矩形部分を備え、前記仕切り部が前記矩形部分に設けられており、前記仕切り部の開口部が矩形の隅部に設けられている請求項3に記載の水処理装置。
【請求項5】
上下方向に延びる縦壁部を前記単一槽内に備え、前記縦壁部によって前記第一領域から区画される第三領域が前記単一槽内に設けられており、カルシウム不溶化物を除去された被処理水が、前記第二領域から流出して前記第三領域に流入し、前記第三領域の上端部分から流出する請求項1~4のいずれか一項に記載の水処理装置。
【請求項6】
前記第一領域の被処理水を撹拌する撹拌装置を備える請求項1に記載の水処理装置。
【請求項7】
凝集沈殿したカルシウム不溶化物を前記第二領域から排出する排出装置を備える請求項1に記載の水処理装置。
【請求項8】
凝集助剤を前記第二領域に供給する凝集助剤供給装置を備える請求項1に記載の水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理水中に含まれるカルシウム成分を除去する水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
最終処分場の浸出水には高濃度のカルシウム成分が溶存しているため、浸出水を処理する水処理設備の配管や設備内の機器にスケールが生じ、管の詰りなどの不都合な事態が生じる場合がある。これを防ぐために、浸出水にカルシウム不溶化薬剤となる炭酸ソーダを添加して炭酸カルシウムとして沈殿分離させることにより、浸出水のカルシウム成分を除去する前処理が行なわれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-106900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の水処理装置としては、例えば特許文献1等に示されるように、被処理水中に含まれるカルシウム成分と反応して不溶化させる薬剤と被処理水とが混合される反応槽、被処理水中に生じたカルシウム不溶化物を凝集沈殿させる沈殿槽、及びカルシウム不溶化物を除去した後の被処理水を中和する中和槽等の複数の槽を備えるものが一般的に知られている。
【0005】
従来の水処理装置では、複数の槽を備えるために装置自体が大型化して、製造コストの増加や設置場所の確保等の問題が生じる場合がある。また、槽毎に運転パラメータが異なると制御が複雑化して安定した水処理を実施し難くなる場合がある。さらに、各槽の清掃作業が負担となり、メンテナンスコストがかさむ場合もある。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、装置のコンパクト化を図りつつ、安定した水処理を実施可能な水処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る水処理装置の特徴は、
被処理水中に含まれるカルシウム成分を除去する水処理装置であって、
被処理水中に含まれるカルシウム成分と反応して不溶化させる薬剤と、被処理水とが混合される第一領域と、
被処理水中に生じたカルシウム不溶化物を凝集沈殿させる第二領域と、が単一槽に設けられており、
前記第二領域が、前記第一領域の下方に隣接して配置されており、カルシウム不溶化物を含む被処理水が、前記第一領域から流出して前記第二領域に流入する点にある。
【0008】
本発明に係る水処理装置においては、前記第二領域が、下側ほど横断面積が小さくなる領域を有すると好適である。
【0009】
本発明に係る水処理装置においては、前記第一領域と前記第二領域とを仕切る仕切り部を備え、前記第一領域と前記第二領域とを連通する開口部が前記仕切り部に形成されていると好適である。
【0010】
本発明に係る水処理装置においては、前記単一槽は、横断面形状が矩形である矩形部分を備え、前記仕切り部が前記矩形部分に設けられており、前記仕切り部の開口部が矩形の隅部に設けられていると好適である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

南京大学
廃水の脱窒方法
1日前
三洋化成工業株式会社
脱水促進剤
9日前
ENELL株式会社
液体処理装置
15日前
ENELL株式会社
液体処理装置
15日前
個人
廃水処理装置
18日前
株式会社ナノリューション
分離装置
15日前
個人
蒸留水獲得装置
15日前
ENELL株式会社
液体処理装置及び液体処理方法
15日前
株式会社ワールドケミカル
液面浮遊物回収装置
3日前
フジクリーン工業株式会社
排水処理装置
8日前
55N合同会社
気体含有液生成装置
28日前
株式会社クボタ
浮遊物観測装置
9日前
株式会社ナノバブル研究所
ナノバブル利用の生物処理装置
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水浄化装置
25日前
共同印刷株式会社
pH向上剤
28日前
株式会社 小川環境研究所
活性汚泥の処理水CODの取得方法
29日前
株式会社環境開発技研
塗装廃液処理装置
8日前
クボタ環境エンジニアリング株式会社
水処理装置
1日前
株式会社ディスコ
フィルターユニット
3日前
リバーエレテック株式会社
原水と循環冷却水との熱交換システム
23日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
空間浄化装置
28日前
多木化学株式会社
高塩基度ポリ塩化アルミニウム溶液を用いた下水処理方法
25日前
戸田建設株式会社
排水処理システムおよび排水処理方法
23日前
王子ホールディングス株式会社
排水処理方法
11日前
王子ホールディングス株式会社
排水処理方法
9日前
オルガノ株式会社
水処理システムの運転方法および水処理システム
1か月前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及びその制御方法
9日前
旭化成株式会社
膜ろ過システムの運転方法
1日前
INNFRA株式会社
排水処理システム及び排水処理方法
3日前
株式会社日本トリム
電解水生成装置及び電解水生成方法
16日前
学校法人 創価大学
硝化汚泥グラニュールの形成方法
28日前
株式会社日立製作所
水処理システム、及び水処理方法
25日前
住友重機械エンバイロメント株式会社
生物処理装置及び生物処理方法
1日前
オルガノ株式会社
晶析反応装置および晶析反応方法
3日前
日本製紙株式会社
有機汚泥脱水助剤
16日前
オードメルス株式会社
吸着材、肥料の製造方法および肥料
3日前
続きを見る