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公開番号
2025091926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207489
出願日
2023-12-08
発明の名称
蒸留水獲得装置
出願人
個人
代理人
弁理士法人たかはし国際特許事務所
主分類
C02F
1/04 20230101AFI20250612BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】災害時、非常時、キャンプ時等に、飲用に適さない水を飲める水にする装置、該装置で得られた蒸留水、及び該蒸留水の製造方法を提供する。
【解決手段】下から順に、原料水12を入れるための最下加熱容器11と、蒸留水35を溜めるためのカップ34をその周囲に配置して収納でき、発生した水蒸気が通過できるカップ収納用器具31と、水蒸気を冷却して蒸留水35にする冷却蓋41であって、蒸留水35が外周方向に向かって移動するように、上に凸の略円弧形状をしており、移動してきた蒸留水35を上記カップ34の中に誘導できる誘導鍔43をその外周の内側に周設している冷却蓋41と、を具備し、それらは、上下で嵌合でき、互いに分離可能になっており、複数のカップ34は、互いに分離可能になっていて、上記カップ収納用器具31から個々に取り出し可能になっている、蒸留水獲得装置;該装置を用いて得られた蒸留水;蒸留水の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下から順に、
取得する蒸留水の原料である原料水を入れるための最下加熱容器と、
上から落下する蒸留水を溜めるためのカップを、その周囲に配置して収納でき、上記最下加熱容器内の原料水から発生した水蒸気を、下から上に通過させられるようになっているカップ収納用器具と、
上記最下加熱容器内の原料水から発生した水蒸気をその内表面で冷却して蒸留水にする冷却蓋であって、該冷却蓋は、冷却されて生成した蒸留水が該冷却蓋の外周方向に向かって移動するように、上に凸の略円弧形状をしており、該外周方向に向かって移動した蒸留水を上記カップの中に誘導できる形状をした誘導鍔をその外周の縁近傍の内側に周設している冷却蓋と、
を具備し、
上記最下加熱容器と上記カップ収納用器具と上記冷却蓋は、それらの外周の略縁部で上下で嵌合できるようになっていると共に、それらが互いに分離可能になっており、
上記カップは、互いに分離可能になっていて、上記カップ収納用器具から個々に取り出し可能になっていることを特徴とする蒸留水獲得装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記カップ収納用器具は、少なくとも、該カップ収納用器具の底面の略中心部に、前記最下加熱容器の中で発生した水蒸気が通過できるような孔が開いているか、又は、発生した水蒸気が通過できるように網が張られており、かつ、
該カップ収納用器具の底面の略外周近傍部に、前記カップを載せられるように板又は網が張られている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項3】
前記カップは、個々のカップが、底面が環状扇形(annular sector)である柱状であって、2個以上16個以下のカップが、前記カップ収納用器具の周壁の内側に、当接するように配置して収納できるようになっている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項4】
前記カップ収納用器具に収納されている前記カップには、該カップに蒸留水が溜まったときに、個々に取り出し易いように、個々に取っ手が付いている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項5】
前記冷却蓋の内面には、冷却されて生成した蒸留水が、該冷却蓋の外周方向に向かって移動し易いように、かつ、移動途中で落下し難いように、放射線状に溝が彫られている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項6】
前記冷却蓋の外周の縁近傍の内側に周設されている誘導鍔の張り出し長さが、1cm以上5cm以下であって、該誘導鍔は、生成した蒸留水を誘導し、直下の前記カップ内に蒸留水を滴下させられるようになっている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項7】
更に、前記最下加熱容器と前記カップ収納用器具との間に、蒸留水を獲得するついでに蒸そうとする食材、又は、加熱しようとする茶碗蒸しの茶碗を収納するための、底面が水蒸気が通過できるようになっている蒸し物収納器具を具備する請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項8】
更に、前記冷却蓋の上部に、該冷却蓋を冷却するための冷却水貯水容器を具備する請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項9】
前記最下加熱容器、前記カップ収納用器具、及び/又は、前記冷却蓋には、持ち手が付いていて、互いに分離し易いようになっている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
【請求項10】
前記最下加熱容器が、単独で鍋としても使用できるようになっている請求項1に記載の蒸留水獲得装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸留水獲得装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
蒸留水、蒸留酒等の製造装置には、通常、水や醸造酒を加熱して蒸発してきた気体を冷却して液体を取得するための、玉入冷却器、ジムロート等の専用の冷却器・冷却管が、通常は具備されている。
また、工場用ではなく家庭用・業務用(食堂用)の器具としても、上記冷却器・冷却管が具備されているものが多いが、上部に蓋を兼ねて冷却部を設け、そこで水蒸気(気体)を液体にするものもある。
【0003】
特許文献1には、中心に向かって低くなっているテント様のもの(テントを引っ繰り返したようなもの(中低のもの))を容器に被せ、その内側かつ下側にできた水滴を中心部に集めることで、蒸留水を製造する方法・装置が記載されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1の装置は、太陽光で原料水を加熱することを前提としており、上記「テント様のもの」は、プラスチック製のフィルム・シートに限定されていることに加え、容器に被せられているものは、中低のものなので、得られた蒸留水は中心部に集められる。
【0005】
特許文献2には、中央を窪ませた逆錐形の蓋となる形状であって、揮発成分を含んだ蒸気を、該蓋の窪み部の下面で冷却させ、芳香蒸留水として下部中央方向に流下させる冷却部と、中央部分に載置し、下部中央部分から滴下する該芳香蒸留水を受け止める芳香蒸留水回収容器と、を有する芳香蒸留水生成装置が記載されている。
【0006】
しかしながら、特許文献2の装置は、揮発成分を含んだ芳香蒸留水を取得するための工夫がなされたものであり、原料水が芳香成分を含む水に限定されており、そのために芳香蒸留水回収容器の気密性が高くなるようになっている。
そして、更に、冷却されて得られた芳香蒸留水は、容器の下部中央方向に集められる。
【0007】
特許文献3には、蓋を可食物由来液回収用容器に載せる装置が記載され、生物原料の調理と同時に蒸留水が得られるとされている。
【0008】
しかしながら、特許文献3の装置は、(食品等の)生物原料を調理することと同時に蒸留水を得るものであり、該蒸留水は使用した食品由来の成分を含んだ芳香蒸留水になってることに加え、それを回収する芳香蒸留水回収容器は、装置の中央部に設置され、冷却されて得られた芳香蒸留水は、装置の中央部に位置する該芳香蒸留水回収容器に回収される。
【0009】
上記したように、芳香を有した美味しい水を得ることも需要としてはあり得るが、災害時・非常時や、登山(キャンプ)等をしているときに、「飲用可能な水」を得ようとした家庭用・個人用の装置は極めて重要であるにもかかわらず、殆ど知られていなかった。
すなわち、飲用不可水から、簡便に、飲用水(蒸留水)を得る方法・技術は、現時点では極めて限定的である。
【0010】
また、飲用不可水から飲用水を得る方法としては、(精密)濾過や、凝集沈殿剤の投入や、殺菌剤の投入や、イオン交換法等が知られているが、飲用不可水から飲用水を得るために、蒸留によって、極めて簡便に飲用水(蒸留水)を好適に得る装置は、殆ど知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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