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公開番号
2025091436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206558
出願日
2023-12-07
発明の名称
発酵装置
出願人
株式会社ジェイテクト
,
独立行政法人国立高等専門学校機構
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
C02F
3/28 20230101AFI20250612BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】微生物担体に落下する被処理水の位置を容易に制御することができる発酵装置を提供する。
【解決手段】発酵装置1は、微生物により被処理水W中の有機物を発酵させることができるように構成されている。発酵装置1は、発酵槽2と、発酵槽2内に被処理水Wを供給する被処理水供給部3と、被処理水供給部3から供給される被処理水Wを発酵槽2内に散布する被処理水散布部4と、被処理水散布部4の下方に配置され、微生物を担持可能に構成された複数の微生物担体5と、を有している。被処理水散布部4は、被処理水Wを貯留する貯水部41と、貯水部41の底を貫通する複数の散水孔42と、を有している。貯水部41の下面413における散水孔42の周囲には、下方に突出した突出部43が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
微生物により被処理水中の有機物を発酵させることができるように構成された発酵装置であって、
発酵槽と、
前記発酵槽内に前記被処理水を供給する被処理水供給部と、
前記被処理水供給部から供給される前記被処理水を前記発酵槽内に散布する被処理水散布部と、
前記被処理水散布部の下方に配置され、前記微生物を担持可能に構成された複数の微生物担体と、を有し、
前記被処理水散布部は、
前記被処理水を貯留する貯水部と、
前記貯水部の底を貫通する複数の散水孔と、
前記貯水部の下面における前記散水孔の周囲に設けられた突出部と、を有しており、
前記突出部は、その外周部分よりも下方に突出している、発酵装置。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記散水孔は、その少なくとも一部に、上端における内径が最も大きく、下端に近づくほど内径が小さくなるテーパ部を有している、請求項1に記載の発酵装置。
【請求項3】
前記発酵装置は、前記発酵槽内に設けられた複数の電極を有しており、前記電極と前記微生物担体とが接触している、請求項1に記載の発酵装置。
【請求項4】
複数の前記電極のうち最も上方に位置する電極が複数の貫通孔を備えた板状の形状を有しており、前記貫通孔の少なくとも一部が前記被処理水散布部の前記散水孔と対応する位置に配置されている、請求項3に記載の発酵装置。
【請求項5】
複数の前記電極のうち最も上方に位置する電極が前記被処理水散布部の下面に当接している、請求項4に記載の発酵装置。
【請求項6】
複数の前記電極のうち最も上方に位置する電極が前記被処理水散布部である、請求項3に記載の発酵装置。
【請求項7】
前記微生物担体が複数の前記電極の間において圧縮されている、請求項3~6のいずれか1項に記載の発酵装置。
【請求項8】
前記発酵槽は、前記被処理水散布部の下方の空間と上方の空間とを接続し、ガスが流通可能に構成されたガス通路を有している、請求項1に記載の発酵装置。
【請求項9】
前記被処理水散布部は、前記散水孔に挿入された棒状部と、前記棒状部の上端に設けられ、前記被処理水に浮かぶように構成された浮体部とを備えたクリーニング部を有している、請求項1に記載の発酵装置。
【請求項10】
前記クリーニング部は、前記散水孔の下端の内径よりも大きな最大長さを有し、前記棒状部の下端に設けられた抜け止め部を有している、請求項9に記載の発酵装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発酵装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、有機物を含む被処理水からの有機物の除去や資源の回収などを目的として、微生物による発酵が利用されている。微生物を用いた水処理を効率よく行う方法として、微生物を含む汚泥が担持された微生物担体に被処理水を散布し、重力によって被処理水を透過させつつ汚泥中の微生物によって被処理水を発酵させる、下降流スポンジ懸架(Down-flow Hanging Sponge、DHS)法が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、中空のタンク内に処理空間を形成するとともに、散水部を設け、前記散水部の下方に微生物担体を充填配置した状態で、前記散水部より前記微生物担体に処理水を供給する処理水供給手段を備え、前記微生物担体により浄化された処理水を取出す処理水排出手段を備え、前記処理空間内に酸素含有ガスを供給する給気管を設け、前記処理空間内のガスを排出する排気管を設けた散水式浄化装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-179517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された散水式浄化装置における散水部は、処理水供給手段としての給水管から供給される処理水を受ける皿状部材を有しており、皿状部材の底面には多数の散水孔が設けられている。このような構造を有する散水部に被処理水を供給すると、散水孔を通過した被処理水が皿状部材の下面を伝わり、散水孔とは異なる位置から下方に落下することがある。そのため、場合によっては被処理水が落下する位置に偏りが生じ、タンク内の微生物担体のうち一部の微生物担体が被処理水と接触しにくくなるおそれがある。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、微生物担体に落下する被処理水の位置を容易に制御することができる発酵装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、微生物により被処理水中の有機物を発酵させることができるように構成された発酵装置であって、
発酵槽と、
前記発酵槽内に前記被処理水を供給する被処理水供給部と、
前記被処理水供給部から供給される前記被処理水を前記発酵槽内に散布する被処理水散布部と、
前記被処理水散布部の下方に配置され、前記微生物を担持可能に構成された複数の微生物担体と、を有し、
前記被処理水散布部は、
前記被処理水を貯留する貯水部と、
前記貯水部の底を貫通する複数の散水孔と、
前記貯水部の下面における前記散水孔の周囲に設けられ、下方に突出した突出部と、を有している、発酵装置にある。
【発明の効果】
【0008】
前記発酵装置の被処理水散布部は、被処理水が貯留される貯水部と、貯水部の底を貫通する複数の散水孔と、貯水部の下面における散水孔の周囲に設けられ、下方に突出した突出部と、を有している。貯水部の下面に係る形状を備えた突出部を設けることにより、散水孔を通過した被処理水が突出部の下端に集まりやすくなる。その結果、被処理水が貯水部の下面を伝わって意図しない位置から落下することを容易に回避するとともに、被処理水を突出部の内側という特定の範囲内から落下させることができる。
【0009】
以上のごとく、上記態様によれば、微生物担体に落下する被処理水の位置を容易に制御することができる発酵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1における発酵装置の要部を示す断面図である。
図2は、図1のII-II線矢視断面図である。
図3は、図1における突出部の一部拡大図である。
図4は、実施形態2の発酵装置における、複数の電極を備えた発酵装置の要部を示す断面図である。
図5は、図4のV-V線矢視断面図である。
図6は、実施形態3における、被処理水散布部と電極とが当接している発酵装置の要部を示す断面図である。
図7は、図6における突出部の一部拡大図である。
図8は、実施形態4における、被処理水散布部が電極を兼ねている発酵装置の要部を示す断面図である。
図9は、実施形態5における、クリーニング部を備えた被処理水散布部の要部を示す断面図である。
図10は、実施形態5において、散水孔内に付着物が形成された状態の被処理水散布部の断面図である。
図11は、実施形態5において、貯水部内の被処理水の水位が上昇した状態の被処理水散布部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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