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公開番号
2025054896
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164110
出願日
2023-09-27
発明の名称
再生ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びその製造方法
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
81/02 20060101AFI20250401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 ポリアリーレンスルフィド樹脂が本来有する耐熱性、耐薬品性、流動性などを損なうことなく、リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を含有する再生繊維状充填材強化ポリアリーレンンスルフィド樹脂組成物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 溶融粘度が100~3000ポイズのポリアリーレンスルフィド樹脂(A)100重量部に対し、リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂(B)10~250重量部からなる合計量100重量部に対し、繊維状充填材(C)10~70重量部を含む再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
直径1mm、長さ2mmのダイスを装着した高化式フローテスターにて、測定温度315℃、荷重10kgの条件下で測定した溶融粘度が100~3000ポイズのポリアリーレンスルフィド樹脂(A)100重量部に対し、リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂(B)10~250重量部からなる合計量100重量部に対し、繊維状充填材(C)10~70重量部を含むことを特徴とする再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂(B)が、ポストコンシューマーリサイクルポリアリーレンスルフィド樹脂及び/又はポストインダストリアルリサイクルポリアリーレンスルフィド樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
【請求項3】
リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂(B)が、ポリアリーレンスルフィド樹脂製繊維、ポリアリーレンスルフィド樹脂製シート、ポリアリーレンスルフィド樹脂製フィルムのリサイクル品であることを特徴とする請求項1に記載の再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
【請求項4】
繊維状充填材(C)が、平均繊維径が6~14μm及び/又は繊維断面アスペクト比が2~4である繊維状充填材であることを特徴とする請求項1に記載の再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
【請求項5】
さらに、熱可塑性エラストマー(D)、相溶化剤(E)及び/又は離型剤(F)を含むことを特徴とする請求項1に記載の再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物製であって、直径0.5~2.5mm、長さ1.5~4mmの円柱形状または直径1~3mmの球状を有することを特徴とするペレット。
【請求項7】
スクリュ長さ(L1)とスクリュ直径(D1)の比(L1/D1)が30以上のスクリュ及びニーディングゾーン2か所以上有する二軸押出機にて、ニーディングゾーンのシリンダー温度280~330℃、スクリュの周速度50~400mm/秒、滞留時間30~100秒の混練条件にて、少なくともポリアリーレンスルフィド樹脂(A)、リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物(B)及び繊維状充填材(C)を溶融混練し、押し出すことを特徴とする再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂を含む再生繊維状充填材強化ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物に関するものであり、市場流通後に焼却、埋め立て等により廃棄される使用済製品等より回収される非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂、また、ポリアリーレンスルフィド樹脂製製品を製造する際に発生する不要品等のポリアリーレンスルフィド樹脂を収集し再生して得られる非強化ポリアリーレンスルフィド樹脂を含有するにも関わらず、ポリアリーレンスルフィド樹脂が本来有する機械特性、流動性などの優れた特性を維持した再生繊維状充填材強化ポリアリーレンンスルフィド樹脂組成物及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリ(p-フェニレンスルフィド)(以下、PPSと略記することもある。)に代表されるポリアリーレンスルフィド(以下、PASと略記することもある。)は、耐熱性、耐薬品性、流動性などに優れた特性を示す樹脂であり、その優れた特性を生かし、電気・電子機器部材、自動車部材およびOA機器部材等に幅広く使用されている。
【0003】
一方、近年、プラスチックスの排出量削減などを目的とし、欧米を中心に電気・電子機器部材にリサイクル樹脂を使用する要求が高まっており、その傾向は自動車部材などにも波及しつつある。
【0004】
一般的にリサイクル材はポストコンシューマリサイクル材(以下、PCRと略記することもある。)とポストインダストリアルリサイクル材(以下、PIRと略記することもある。)に大別されており、PCRとは、消費者によって製品が使用され、廃棄された後に収集または再生利用された材料を意味し、PIRとは、消費者に製品が渡る前の製造工程で発生した廃棄物が収集または再生利用された材料を意味する。市場流通後に廃棄される成形体等を再生して得られるリサイクルポリアリーレンスルフィド樹脂はPCR、スプルー、ランナー又は該成形体の不要品等の産業廃棄物を再生して得られるリサイクルポリアリーレンスルフィド樹脂はPIRに該当する。
【0005】
そして、リサイクル材を含有する樹脂組成物としては、例えば熱溶融積層方式の3Dプリンタ用フィラメント材に用いる再生樹脂組成物であって、プラスチック包装材から再生され、主成分であるポリオレフィン樹脂と、最大径200μm以上の粒子の割合が15数%以下である未溶融物とを含有する再生樹脂(A)と、温度230℃、荷重2.16kgにて測定されるメルトフローレイトが5g/10分以上である樹脂(B)と、を含む、再生樹脂組成物(例えば、特許文献1参照。)、(A)リサイクル芳香族ポリカーボネート樹脂40~80質量%、及び(B)芳香族ポリカーボネート樹脂20~60質量%の合計100質量部に対して、(C)ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂から選ばれる樹脂で被覆され、ニッケルコートされていないカーボン繊維10~60質量部、(D)リン酸エステル化合物10~20質量部、(E)フッ素化合物0.01~1質量部、(F)ポリオルガノシロキサン含有グラフト共重合体0.5~10質量部を含有し、ニッケルコート炭素繊維を含まない、ポリカーボネート樹脂組成物(例えば、特許文献2参照。)等が提案されている。
【0006】
また、リサイクル材を含有する成形体の製造方法として、例えば繊維状充填材強化架橋型ポリフェニレンスルフィド組成物再生ペレット20~80重量%及び繊維状充填材強化架橋型ポリフェニレンスルフィド組成物非再生ペレット80~20重量%を射出成形機に供し、射出成形を行う成形体の製造方法(例えば、特許文献3参照。)、PPS樹脂及びガラス繊維を配合した成形品破砕物と重量平均分子量が20000~60000のPPS樹脂40~90重量%及びガラス繊維10~60重量%とを配合するガラス繊維強化再生PPS樹脂組成物の製造方法(例えば、特許文献4参照)、等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-115795公報
特許第6825890号
特許第5386853号
特許第7235177号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1、2に提案された樹脂組成物においては、その取扱い性、利用に難易度の高いポリアリーレンスルフィド樹脂は無論、スーパーエンジニアリングプラスチックの範疇に属するものに関してはなんら検討・提案のなされていないものである。また、特許文献3に提案された成形体の製造方法においては、不要品等から再生したリサイクル繊維状充填材強化架橋型ポリフェニレンスルフィド再生ペレットと繊維状充填材強化架橋型ポリフェニレンスルフィド組成物非再生ペレットとを射出成型機に供する成形体の製造方法のみの提案であり、リサイクル樹脂の活用方法としては限定的なものである。更に、特許文献4に提案のガラス繊維強化再生PPS樹脂組成物は、成形品破砕物とする際、更には再利用の際のガラス繊維等の破損、樹脂の劣化等による機械的特性の低下という課題を有するものであった。
【0009】
そこで、本発明は、PAS樹脂が本来有する機械特性、流動性などを損なうこともなく、リサイクルPAS樹脂を含有する再生繊維状充填材強化PAS樹脂組成物及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
また、リサイクルポリアリーレンスルフィド樹脂の再利用またその効率を高めることは包摂的で持続可能な産業化の推進に寄与するものであり、近年叫ばれているSDGs等の持続可能な社会に貢献する技術の1つである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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