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公開番号2025066894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176430
出願日2023-10-12
発明の名称液体クロマトグラフ用流路切替バルブ
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類G01N 30/26 20060101AFI20250417BHJP(測定;試験)
要約【課題】
本発明は、液体クロマトグラフにおいて送液ポンプのパージ時の脱気ユニットの脱気膜破壊防止、並びに、液体クロマトグラフ非稼働時の脱気ユニットのチャンバーの減圧部における移動相凝縮を防止する流路切替バルブを提供するものである。
【解決手段】
少なくとも3つの切替ポジションを有し、また少なくとも5つの流路接続部を有した液体クロマトグラフ用流路切替バルブであって、前記流路接続部のうち2つは、脱気ユニットの入口への接続部と、脱気ユニットの出口への接続部となっていることを特徴とする液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。

【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
ステーターとローターを有する液体クロマトグラフ用流路切替バルブであって、
脱気ユニットに接続する以外、前記ローターの回転により、少なくとも移動相供給流路、パージポンプ、送液ポンプのいずれか2つを連通するように切り替えることを特徴とする、
液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ステーターには等間隔で少なくとも均等5つの貫通孔が設けられ、
前記ローターには自身の回転により貫通孔と切り替えて連通する溝が設けられることを特徴とする、
請求項1の液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。
【請求項3】
前記ローターはその貫通孔の数nにより、360°/nの角度で時計回り/反時計回り回転して切り替えることを特徴とする、請求項2の液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。
【請求項4】
前記少なくとも5つの貫通孔は、少なくとも移動相供給流路、脱気ユニットの入口流路、脱気ユニットの出口流路、移動相送液ポンプへ接続するポンプ流路、パージポンプへ接続するパージポンプ流路へ接続される、
請求項2の液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。
【請求項5】
さらに、洗浄液を供給する流路が接続されていることを特徴とする請求項1記載の液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。
【請求項6】
さらに、廃液流路を接続することを特徴とする請求項1記載の液体クロマトグラフ用流路切替バルブ。
【請求項7】
ステーターとローターを有する液体クロマトグラフ用流路切替バルブが、脱気ユニットに接続する以外、前記ローターの回転により、少なくとも移動相供給流路、パージポンプ、送液ポンプのいずれか2つを連通するように切り替えて接続することで、液体クロマトグラフの流路切替として使用する方法。
【請求項8】
前記ステーターには等間隔で少なくとも均等5つの貫通孔が設けられ、
前記ローターには自身の回転により貫通孔と切り替えて連通する溝が設けられ、
前記ローターはその貫通孔の数nにより、360°/nの角度で時計回り/反時計回り回転して切り替えることを特徴とする、
請求項7の流路切替として使用する方法。
【請求項9】
ステーターとローターを有する液体クロマトグラフ用流路切替バルブが、脱気ユニットに接続する以外、前記ローターの回転により、少なくとも移動相供給流路、パージポンプ、送液ポンプのいずれか2つを連通するように切り替えて接続することで、液体クロマトグラフにおけるパージする方法。
【請求項10】
前記ステーターには等間隔で少なくとも均等5つの貫通孔が設けられ、
前記ローターには自身の回転により貫通孔と切り替えて連通する溝が設けられ、
前記ローターはその貫通孔の数nにより、360°/nの角度で時計回り/反時計回り回転して切り替えることを特徴とする、
請求項9のパージする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体クロマトグラフ用の流路切替バルブに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
液体クロマトグラフィーは、送液ポンプによって加圧送液された移動相中の流体場に試料を注入し、分析カラムで分離した後、検出器において試料中の成分の定量や定性を行う方法である。
【0003】
液体クロマトグラフィーでは100MPaを超過する送液圧が必要とされることもあるため、液体クロマトグラフにおける送液ポンプは、高圧送液に適しているプランジャー式の送液ポンプが好適に用いられる。
【0004】
プランジャー式の送液ポンプは、主に電力駆動式のモーターなどを用いて往復動作させるプランジャーと、チェック弁と呼ばれる逆止弁を用いて構成される。
【0005】
液体クロマトグラフにおけるプランジャー式の送液ポンプの欠点として、流路中の移動相に気相が入り込み、それがプランジャー式の送液ポンプに到達した際に、チェック弁が正常に動作しなくなる、エア噛みと呼ばれる送液送液不良を起こすことが、よく知られている。
【0006】
このエア噛みを防止するため、分析実施の前に手動、あるいは自動で流路を移動相で満たすパージ、あるいは呼び水、あるいはプライミングなどと呼ばれる工程の実施は、液体クロマトグラフにおいて好適に実施される。
【0007】
また、液体クロマトグラフには、エア噛みを防止することや、検出器における信号の安定性を向上させる目的で、流路中の移動相に溶け込んだ溶存ガスを取り除くユニットである脱気ユニットを、送液ポンプよりも上流に配置することがある。
【0008】
液体クロマトグラフにおける脱気ユニットは、主にチャンバーと呼ばれる減圧容器と、チャンバー内に設置したガス透過性のある脱気膜から構成され、脱気膜を移動相の流路の一部として配置し、その脱気膜の外側にあるチャンバーを大気圧よりも減圧制御することにより、移動相に含まれる溶存ガス成分を流路から除外する形態が一般的である。別の脱気ユニットの実施形態としては、前述の構成とは真逆に、脱気膜の外側に移動相を通し、脱気膜の内側を真空ポンプなどを用いて減圧することにより、移動相に含まれるガス成分を除外する形態がある。脱気ユニットの実施形態は、移動相の流量や、移動相の種類によって選択することが一般的である。
【0009】
脱気ユニットの脱気膜としては、ガス透過性が高く、かつ液体クロマトグラフィーに用いる移動相に浸食されないポリテトラフルオロエチレンや、ペルフルオロアルコキシアルカンや、アモルファスフロロポリマーなどのフッ素樹脂材料が好適に用いられる。
【0010】
液体クロマトグラフにおいて、パージを実施する際には、送液ポンプだけではなく脱気ユニットも同時にパージを実施することで、流路中から気相が除去され、送液ポンプのエア噛み防止や、検出器における信号の安定性を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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