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公開番号2025063752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023173198
出願日2023-10-04
発明の名称クロロプレン重合体ラテックス組成物
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C08L 11/02 20060101AFI20250409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】直接法による浸漬成型用途に適用可能かつ、表面平滑性に優れた皮膜を得ることができるクロロプレン重合体ラテックス組成物を提供する。
【解決手段】粘度調節剤を含み、粘度域が15～200mPasの範囲内にある、クロロプレン重合体ラテックス組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
粘度調節剤を含み、粘度域が１５～２００ｍＰａｓの範囲内にある、クロロプレン重合体ラテックス組成物。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
酸化亜鉛及び加硫促進剤を含む、請求項１に記載のクロロプレン重合体ラテックス組成物。
【請求項３】
ｐＨ１０．０以上である、請求項１又は２に記載のクロロプレン重合体ラテックス組成物。
【請求項４】
直接法による浸漬成形に適用可能である、請求項１又は２に記載のクロロプレン重合体ラテックス組成物。
【請求項５】
請求項１又は２に記載のクロロプレン重合体ラテックスを用い、直接法により浸漬成形する、被膜製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はクロロロプレン重合体ラテックス組成物に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
クロロプレン重合体ラテックスは、機械的強度、耐候性、耐油性、耐熱性、難燃性、接着性などのバランスが良好であるため、手袋や皮膜等の浸漬成型体、糸ゴム、接着剤、表面処理剤などの用途として幅広く用いられている。特に浸漬成型体用途において、浸漬成型体を得る方法は主に３つあり、直接法、凝着法、感熱法と呼ばれている。この中で、手袋はフォーマーに凝固液を付着させ乾燥し、その後ラテックスコンパウンド液に浸漬することによって製品を得る、凝着法が多く用いられている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
一方で、フォーマーを直接ラテックスコンパウンド液に浸漬することによって製品を得る、直接法は薄膜が求められる製品群（コンドーム、風船、指サック等）で主に適用されている。直接法による浸漬成型は天然ゴムラテックスや、イソプレンラテックス、水性ポリウレタンラテックスでは数多くの特許文献があるものの（例えば、特許文献２、３参照。）、クロロプレン重合体ラテックスで直接法により浸漬成型した組成物の特許文献はなく、更に浸漬成型時に度々問題となるフローマーク（液だれ）が改良された表面状態の良好な皮膜を得る技術は確立されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１１－１２２１４１号公報
特表２０１０－５１２８９８号公報
特開２０１０―２１５９０３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、直接法による浸漬成型により皮膜製品を与えうるクロロプレン重合体ラテックス組成物であり、優れた表面平滑性を有する皮膜製品を与えうるクロロプレン重合体ラテックス組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至ったものである。すなわち本発明の各態様は、以下に示す［１］～［５］である。
［１］粘度調節剤を含み、粘度域が１５～２００ｍＰａｓの範囲内にある、クロロプレン重合体ラテックス組成物。
［２］酸化亜鉛及び加硫促進剤を含む、［１］に記載のクロロプレン重合体ラテックス組成物。
［３］ｐＨ１０．０以上である、［１］又は［２］に記載のクロロプレン重合体ラテックス組成物。
［４］直接法による浸漬成形に適用可能である、［１］～［３］のいずれかに記載のクロロプレン重合体ラテックス組成物。
［５］［１］～［４］のいずれかに記載のクロロプレン重合体ラテックスを用い、直接法により浸漬成形する、被膜製品の製造方法。
【発明の効果】
【０００７】
本発明のクロロプレン重合体ラテックス組成物は、直接法による浸漬成型用途に適用可能かつ、浸漬成型により表面平滑性に優れた皮膜を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明を詳細に説明する。
【０００９】
本発明のクロロプレン重合体ラテックス組成物は、粘度域が１５～２００ｍＰａｓにあるものである。
【００１０】
クロロプレン重合体ラテックスは各種製品が市販されており、クロロプレン単量体の単独重合体を含むラテックス、クロロプレン単量体とこれに共重合可能な単量体との共重合体のラテックス等が存在する。共重合可能な単量体としては、例えば、２，３－ジクロロ－１，３－ブタジエン、２－シアノ－１，３－ブタジエン、１－クロロ－１，３－ブタジエン、１，３－ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸等が挙げられ、このうち単独でまたは２種類以上を併用することができる。これら単量体を含む量は特に限定するものではないが浸漬成型により得られる皮膜の性質を損なわない程度で、０～２０重量％が好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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